MJ: The Musical:ブロードウェイは断り、ツアーでは主演を演じるローマン・バンクス

"High School Musical: The Musical: The Series"そして"Dear Evan Hansen"のOBである彼が、伝説のマイケル・ジャクソンを演ずることについてPEOPLE誌に語った

"MJ: The Musical"へのローマン・ウェリントン・バンクスの出演について言えば、タイミングがすべてだった。

6月6日、"MJ: The Musical"初の国内ツアーで、ローマン・ウェリントン・バンクスが主役のマイケル・ジャクソンを演じることが発表された。8月1日にシカゴでキックオフとなる。

PEOPLEだけに語ったバンクスは、本ミュージカルへの出演は長く待ち望んでいたものだと明かした。というのも、彼は2021年のブロードウェイ作品のオーディションを元々受けていたからだ。ブロードウェイ作品はマイルズ・フロストが主演し、トニー賞を受賞している。

「僕はマイケル・ジャクソン役のオーディションを受けていたんだ。ジャクソン・ファイブを出て"Off the Wall"までの時代のマイケル・ジャクソンだよ。僕の夢が叶うところだったんだ。僕は一つの役を生み出すことができただろうし、そしてそれはとてもエキサイティングだっただろうね」と彼は言う。

この役のオファーを受けたが、"High School Musical: The Musical: The Series"で主演するためにオファーを断ったのだと彼は振り返る。彼はシーズン2でハウイを演じた。

「僕にとって"High School Musical"もまた新たな機会だった。僕はテレビの仕事をしたことがなかったし、テレビ出演を生かしたいと思っていた。本当にやりたかったショーをやるためにね。だから、それがいいと思ったし、当時のエージェントも素晴らしい選択だと考え、僕も同意したんだ」。

だがそれは運命だった。数年後、彼は"MJ: The Musical"の2度目のオーディションのチャンスを得る。今度は主演だ。

「僕は必ずしも自分ではそう見ていなかったんだ」。バンクスはメインでマイケル・ジャクソンを演じることについてこう認めている。キャスティング・ディレクターと顔見知りだったため、彼はオーディションの過程を素早く進み、4人の俳優たちとブートキャンプへ進んだ。彼によればオーディションは「体験した中で最もハードなオーディション」だったという。

肉体的に辛いダンスナンバーなど、辛いオーディション課程の後、バンクスは役を勝ち取ったことを知る。ハロウィンでのことだ。まだそのニュースにピンと来ていないと彼は認める。

「自分で祝う余裕が出てきた。そうなるまでには長い長い時間が必要だったよ。長い間、本当に起きたことだという感じではなかったからね。本当にうれしかった。その感じはまだ続いてるんだ。最初のショーがその旅を終えたら、その時やっと、僕のキャリアの、そして僕の人生のこの時間を本当に受け入れられるんだろうと思う」。

これは彼の最初の国内ツアーだが、最初の劇場作品ではない。2018年から2020年のブロードウェイの"Dear Evan Hansen"で代役として控える中で、彼はエヴァン・ハンセンを演じた最初の黒人俳優という歴史を作っていた。2021年、ジョーダン・フィッシャーがエヴァン・ハンセンをフルに主演する最初の黒人俳優として歴史を作っている。

この経験の後では、ジャクソンのような黒人のアイコンの役に足を踏み入れることは「癒し」だったとバンクスは言う。「黒人男性としてこの経験をすることは、特に、圧倒的に白人のショーで歴史を作った後では、これは本当に癒しだ。ほぼ黒人のキャスト、そして制作チームや音楽チームにも、クルーの中にも黒人のメンバーがいる。僕についてる衣装さんも黒人だ。そんなこと経験したことない。本当に安全な場所で仕事ができるようになったんだ。仕事に行くのに何かをまとうとかコードスイッチする必要があるとは感じない。僕はローマンとして出勤し、ローマンとして退勤する。ローマンを演じるんだ」。

それはともかく、"MJ: The Musical"に向けて準備する中で、"Dear Evan Hansen"は思いがけなく助けになったのだという。「マイケルの心の真実を分かりたいと言う気持ちが生まれたんだ。1992年の彼の頭の中に飛び込みたいっていう。彼の心はどこにあったのか、彼は何を心配していたのか、彼の自信はどこにあったのか。"Dear Evan Hansen"とエヴァンについて素晴らしいのは、自分自身の内面や、素の自分ととても近いかもしれないこのキャラクターとの間の内面を見るよう呼びかけてくるところなんだ。僕のケースで言うと、少し深く、身体的に表れるという点でね」。

特にエヴァン・ハンセンを演じることが「(マイケル・ジャクソンの)心のストーリーを語りたい」とバンクスに思わせた。「僕たちは彼の歌を知っている。彼の歌やダンスは良く知っているけど、その人そのものは良く知らないんだ。僕はただ、みんなに認識してほしいと思っている。僕の仕事だけでなく、僕が見せようと思っているマイケルの心とのつながりについてね。みなさんには人間のレンズでマイケルを見て欲しい。神のレンズではなく、そして感情や心情を持ち、そしてただ普通の人間として自分の人生を生きることができるようその日の終わりに願った一人の人としてね」。

「ユニコーンとか神話とか、伝説の人だと感じる人を演ずることは本当に素晴らしい。友達とすら感じるよ。僕の音楽のヒーローを、しかもあれほど綿密にこの僕が描くことになるなんて夢にも思っていなかったよ。だから、大人になる中で接してきた彼に関するタブロイドとか噂なんかを振り返ることになった。そして僕自身の目で彼のことを発見したよ。少なくとも1992年、僕が描く時代までのね」。

このショーは観客をジャクソンの創作過程の裏側へ導き、1992年のDangerouツアーのリハーサルを行う彼を描く。25曲以上の彼の大ヒット曲が登場する。

ジャクソンは、子供スターに始まりチャートの常連のキング・オブ・ポップまで、"Beat It"や"Billie Jean"とともに駆け上がった。2003年には児童性的虐待の容疑で逮捕されたが、2005年にはすべての容疑で無罪となっている。2009年に50歳で亡くなった後、2人の人物より性的虐待で訴えられた。2019年のドキュメンタリーはこの疑惑を取り上げている。

開幕の夜に向けて最も楽しみにしていることについてバンクスは、その瞬間は家族、特にジャクソンの音楽を聴きながら育った彼の母親のことを考えるという。「好きなアーティストとともに育つ、それを自分の子供に聴かせるというのはこんな感じに違いないということを僕は考えている。ある日、自分の子供がそのアーティストを自分のために演じるのはどんな感じかって。僕の母親がたどったエモーショナルな旅を想像せざるを得ないね。それを考えると僕もエモーショナルになる。僕はこのショーを家族に捧げるるんだ。家族がいなければ僕はこの場にはいないから」。

「家族にとってはプロセスを見てそれにワクワクするのは初めてだと思う。マイケル・ジャクソンのことは良く知っていて、このストーリーとつながることができるのだから。"Dear Evan Hansen"を見て、家族はクールだねって感じだった。それはとてもよかったけど、僕が関わったことの裏側にある重大さとか重みというものを理解して初めて、本当にワクワクできると思うんだ。このことについて、家族はもう大喜びしている。だから開幕の夜、僕がステージに上がった時に家族が何を感じるか、僕にはそれしかイメージがないんだ」。

"MJ: The Musical"のアメリカ・ツアーのチケットは、2024年9月8日まで発売中だ。

Source: PEOPLE.com
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