マイケル・ジャクソンをたたえるブロードウェイのヒット「MJ: The Musical」でキング・オブ・ポップを現在演じているイライジャ・レア・ジョンソン。ジョンソンは、4月初旬にショーを離れたトニー賞受賞のマイルズ・フロストよりあのフェドラやクリスタルのグローブを託された。先日、NY1 Newsの芸能記者フランク・ディレラが、ブロードウェイのマイケル・ジャクソンに新たな活力を吹き込むことについてジョンソンに聞いた。
これはあなたのブロードウェイ・デビューですね。このことがあなたにとって意味することは?
全てです。役者として一回りです。つまり、ぼくはワークショップの一員でしたが、MJのファンでもあります。マイケルは僕が8歳の時に演ずることを始めたきっかけです。デトロイトに住んでいました。ぼくは音楽が好きでダンスが好きで、そしてマイケルがぼくに与えたフィーリングというものが好きなのです。
開幕の夜はどうでしたか?
普通じゃなかった!リハーサルでもステージに上がるときでも、ぼくにとって、飛び込むことにとても重要なのは、キャストやプロデューサー、ディレクター、上から下まで手厚いサポートを受けていると感じられることなんです。全員がぼくを支え、そして信じてくれる。開幕の夜は家にいるようでしたよ。
あなたは重責を負っているわけですが、MJを演ずるにあたりマイルズ・フロストからアドバイスはありましたか?
自分のペースでって(笑)。一番重要なのは、ぼくがショーでやっているのはみんながあまり見ていなかったマイケルの一面を見せるということ。ぼくは、彼は音楽を通じて自分を見せていたと思うんです。僕たちはショーでそれを見せている。そして彼は多くの慈善事業をやりました。ぼくたちはそれを知っています。でも個人的に、ぼくたちは弱い面を見ていなかった。つまり彼はあまりそういうことを見せなかった。ぼくたちはそれを率直で誠実に見せているんです。マイルズは楽しめとも言いました。演ずるのがとても楽しいショーです。
遂行するのは大変な任務です。ショーのために健康を維持するには何かしていますか?
劇場にいる時以外では話さないようにしています。ぼくにとってはそれは難しい。ぼくはおしゃべりだから(笑)。声の休息がカギ。水とお茶をたくさん飲むこと。週に2日はトレーニング。ショーは運動だから、トレーニングにはこだわらないようにしています。
ショーには初めて出演するというわけではありませんね、ワークショップには参加していました。
2018年にはLAに住んでいました。他の方と同じようにオーディションに参加したんです。ぼくは彼のことをやろうともがいていた役者でした。エージェントが電話してきて言ったんです。「マイケル・ジャクソンのブロードウェイ・ショーをやってるんだ。オーディションに興味あるかい?」「メチャメチャあります!」それからはとんとん拍子でした。ワークショップに参加すると、そこはそれまでと違う場所でした。必要なことがたくさんあると思いました。一人の人としてだけでなく役者として。ワークショップではぼくは違うパートを演じてました。
制作チームは、ブロードウェイでマイケルを演じる準備を役者たちにさせるためにマイケル・ジャクソン・ブートキャンプを作ったと聞きましたが・・・
そうです。マイケルの振付師で一緒にダンスもしていたリッチとトーンがぼくをある部屋へ連れて行き、そこでぼくらはただダンスをしたんです。冗談ですけど、ぼくは長くダンスをやってきたのでマイケルのムーヴをどうすればいいか知ってると思っていました。彼ら兄弟からは得ることがたくさんありましたよ。「とてもいいけど、これは間違っている」とか、「それはこの足、そっちじゃない」とか。でも彼らは僕に習得するための余地を与えてくれたんです。クリス・ウィールドンとも仕事をしました。特に演技について。たくさんやりましたよ。とても短期間に。
こなすのが難しかったマイケル・ムーヴはどれですか?あなたのムーンウォークはどうですか?
自慢しちゃいますけど、リッチとトーンが修正しなければならなかったぼくのダンス・ムーヴの中で、ムーンウォークは彼らから見てもとてもよかったです(笑)。それについてはぼくの自慢です。でも、一番難しかったのは「Bad」のやつですね。曲の中で「スっと動く」ところがあるんです。跳ねるような感じがちょっとあって。今でもぼくにとっては難しいです。おしりの動きが全てなんですよ。
ショーには素晴らしい曲がたくさん出てきます。演じるのが好きな曲はどれですか?
「Human Nature」ですね。ぼくにとっては歌うのが難しい曲です。動きながらのダンスで、低音で、体はリラックスしていなければならないからです。
彼のようなアイコンを演じる責任を感じていますか?
感じています。マイケルを演じるということにはたくさんの責任があります。彼は史上最も偉大なエンタテイナーです。それを演じること、彼のレガシーを支え、彼を演じることにはたくさんのことが伴います。プレッシャーを感じていますし、自分がやっていることも理解しています。マイケルは、ぼくが今演じている理由そのものですから。
Source:
broadwaydirect
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