Thrillerをブロードウェイへ:MJ The Musical クリストファー・ウィールドンとマイルズ・フロスト

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ブロードウェイの最新ジュークボックス・チューナー、MJ: The Musicalのセンターにキング・オブ・ポップがいる。世界的に評価の高い監督兼振付師のクリストファー・ウィールドンの監督の下、このショーは、ジャクソンの1992年のDangerousワールド・ツアーの最終リハーサルを時代背景とし、このメガスターが世界のレジェンドになっていく様子を描写する。ボブ・フォッシーのような黒いフェドラをかぶり、もはや古典の白いグローブをはめるのはブロードウェイのニューカマー、マイルズ・フロストだ。先日、芸能記者のフランク・ディレラが、ミュージカルのスリラーとも言うべき作品をニール・サイモン・シアターで制作することについてウィールドンとフロストとともに語った。

クリストファー、あなたはブロードウェイでパリのアメリカ人の監督をされています。マイケル・ジャクソンのプロジェクトにかかわるようになったいきさつをお話していただけますか?

クリストファー・ウィールドン:チーフ・プロデューサーとマイケル・ジャクソン・エステートに、脚本家のリン・ノッテージとのミーティングに招かれました。彼女はすでにこのプロジェクトに関わっていました。最初のミーティングはあまりうまく行かなかったことを覚えています。とうのも、偉大な脚本家リン・ノッテージとミーティングをするということで私がのぼせ上っていたからです。私たちはあり得なかったと思う。つまり、私たちがコラボレーションするなんて考えられないことだと思うんです。英国のバレエ振付師と、現代の激烈な詩的脚本家を組み合わせようなんて普通は思わないのではと思います。こういうプロジェクトならなおさらです。「うまくいかなかったな」と思いながらそのミーティングを後にしました。でもうまくいっていました。私たちは先へ進んだのです。

マイルズ、キング・オブ・ポップを演ずるというのはどんな感じですか?

マイルズ・フロスト:光栄だしありがたいことです。私は、ニューヨークに1人でいて、マイケルを愛し、こういうことをする機会があれば死ぬ気で取り組むであろう人々について考えます。私は彼を演ずるために選ばれた一人です。これが当然のこととは思っていません。

あなたにとってマイケル・ジャクソンとは?

MF:マイケル・ジャクソンは私がこの仕事をしている理由そのものです。私がアーティストである理由です。それは彼の音楽だけでなく、自分の行いに対する情熱とか活力、そしてそのような決断をすることもそうです。

クリストファー、このミュージカルのコンセプトを教えてください。

CW:MJ: The Musical の設定は1992年のLAのリハーサル・スタジオです。Dangerousツアーの最終リハーサルという状況です。マイケルのリハーサルに参加している全員が、この素晴らしいコンサート・ショーを作り上げるべく奮闘しています。だから一種の”一座”のような感じです。そしてマイケルをその中心に据えています。

マイケル・ジャクソンの楽曲カタログや彼を象徴するムーヴは、ファンだけでなくエンタテイメント業界の人間にとっても崇拝の対象です。こういう世界に飛び込むこと、そしてマイケル・ジャクソンに対してあなた自身が採決をすることというのはどのような感じでしょうか?

CW:アーティストとして、これはとてつもなくやりがいのあるプロジェクトです。思ったこともない場所へ私を押し上げてくれましたから。自分とは違うスタイルで仕事をするというこのような機会を得るために長年創造を続けてきた一人のアーティストにとって、これ以上の贈り物はありません。マイケルが及ぼしたたくさんの影響というものは私にとっても影響しています。彼はアステアやフォッシーといった古いミュージカルの天才たちにインスパイアされました。また、彼はバレエも大好きでした・・・彼はバリシニコフの大ファンでした。彼はバレエというアートに魅了され、心を動かされていたのです。

マイルズ・フロストを見出した経緯は?

マイルズはずいぶん後になってから合流しました。私たちは、マイケルを演ずる予定だった他のアーティストと仕事をしていました。その彼はハリウッドの夢を実現する機会が与えられたのです。だから私たちは彼を失うことになりました。そして、正直にいいましょう、マイケル・ジャクソンを演じられるアクターを探すのは容易ではありませんでした。そしてある日、マイルズがオーディションに現れたのです。すでに可能性のある二人を見出していました。そして彼がやってきた。わたしの記憶では、彼は履歴書とは言えない紙切れを持ち、その写真は要求を満たしたものではありませんでした。そして彼はこう言いました。「こんにちは。マイルズ・フロストです。マイケル・ジャクソンのオーディションのために来ました」。彼は自身のフェドラを持っていました。私はちょっと笑ってしまいました。そしてこう言ったのです。「マイルズ、君がここへ来た理由は知っているよ」。そして彼はこのポーズを披露しました。そして落ち着いていました。これが彼に関して最初に気づいたことです。彼はしっかりとしているようでした。それはCOVIDの第一波のころだと思います。リハーサル用のピアニストはいませんでした。サウンド・システムは最大音量で、音楽監督は違うトラックをプレスしていました。マイルズは部屋の奥にいて”Billie Jean"の準備をしていました。その代わりに"Beat It"が大音量で流れたのです。私たちは「止めろ!」と叫びました。マイルズを見ると、彼は静かにそこに立っていました。完ぺきに集中していたように思います。そして思った通り、彼は歌い、動き始めました。彼は、マイケルを真似ることなく彼のエッセンスにとても近いものを私たちにもたらしてくれるアクターになることは明白でした。

マイルズ、マイケル役が決まったことをどうやって知りましたか?

MF:僕は姉(妹)と一緒にメリーランドの自宅に居ました。クリストファー・ウィールドンとZoomで話していたんです。クリスが「マイルズ、君と話がしたい。私たちはマイケル・ジャクソン役を君にオファーしたいんだ」って言ったんです。僕は20秒くらい、“OH MY GOD! AHHHH!” と叫んでいました。彼は「すぐに返事しなくていい」と言い、Zoom会話はそこで終わりました。その後姉(妹)の部屋へ行き、「やったよ!」って言いました。彼女も"AHHHH!”って叫んでいました。そして僕はすぐに集中して、「この仕事はもう始まっているんだ」って考えました。

マイケルの子供たちがオープニングに出席していました。子供たちから何か助言はもらいましたか?

MF:プレビュー公演でプリンス・ジャクソンと会いました。素晴らしいディスカッションをしましたよ。彼は、僕が彼の父親を真似ないようにしていることが良いと言ってくれました。パリスとも少し話しました。彼女も同じことを言っていました。僕が彼女の父親を体現しているって。それは僕にとって何にも代えがたい言葉でした。

このショーでのミュージカル・ナンバーはどれも素晴らしいですね!ファンの間での人気を考えて取り入れるのが怖いと感じた曲はありますか?

CW:みなさんお分かりじゃないですか(笑)。"Thriller"ですよ!リン・ノッテージと私は早くからこういうアイディアを持っていました。"Thriller"は、マイケルの父親との関係についての感情的なクライマックスになるだろう、そして、この大規模なコンサートを上演するにあたっての難関となるだろうと。そのすべては、マイケルの内面で形作られたものなのです。

Source: Broadway Direct.
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