大統領選:マイケル・ジャクソンとドナルド・トランプ(その3)

リーシャ:ここでは、この国の歴史上最も冷酷で道徳心のない人物の名前を挙げています。仰るとおり、しばしば悪徳資本家と呼ばれます。お世辞として使われる言葉ではありません。もともとコーネリアス・ヴァンダービルトを批判するために使われたものです。犯罪者であり、貴族階級であると。悪徳資本家たちはその略奪的ビジネス手法で軽蔑されましたが、力と富のおかげで名声を楽しみもしました。

たとえば、ロックフェラーは今では特権と富の象徴のような名前ですが、当時、ジョン・D・ロックフェラーはアメリカで最も憎まれた男と言われていたんです。彼は広報担当マネージャーを起用した最初の一人です。これは当時はまったく新しい概念でした。彼が受けていたネガティブな評価と戦うためです。

ウィラ:それは面白いですね。知りませんでしたよ。マイケル・ジャクソンが「Money」で彼を挙げるのも頷けます!

「Money」のリストは「ゲッティ、ゲッティ、ゲッティ・・・」で終わっていますね。J・ポール・ゲッティは石油で財を成しました。当時のアメリカ最大の大金持ちでした。数十年後、孫のマーク・ゲッティはその遺産を使ってゲッティ・イメージズを創設しました。ゲッティ・イメージズはマイケル・ジャクソンの写真をたくさん所有しています。象徴的な写真も、スキャンダラスな写真も。

リーシャ:そうですね!ゲッティだけが繰り返されています。たぶんそれは偶然ではないでしょう。ゲッティが、マイケル・ジャクソンの多くの写真の権利を有していることを考えれば。

ウィラ:偶然ではないと思います。それに、トランプの名前が挙げられていることは意味があると思います。本当にリスペクトしていたり好意をもっていたりすればマイケル・ジャクソンは彼をリストへは加えなかったでしょう。

リーシャ:面白いですね!つまり、影響力という意味では、トランプは他の実業家や投資家にくらべたら小物なのではないかと思います。だから、彼らの影響力や社会的な突出度合いというよりは、あこぎな財の成し方をしているという点についてのリストなのかもしれません。

それからドナルド・トランプの妻のメラニアは、アメリカの上位1%の超お金持ち向けの雑誌「DuJour」のインタビューでマイケル・ジャクソンについて言及しています。このインタビューはローリング・ストーン誌でも取り上げられています。というのも、彼女がマイケル・ジャクソンとの素敵で親密なディナーについて語っているからです。私にとっては、特権的で力のあるライフスタイルは彼女にとってはいつものことという印象です。

ウィラ:面白そうですね。彼女の記憶が間違いないなら、マイケル・ジャクソンは彼女といてリラックスしていたというように聞こえます。「私たちは大笑いしていた」と彼女が言うようにね。

リーシャ:なんとも仲良さそうなお話で、印象的です。誰もがマイケル・ジャクソンにそのように接していたわけではありませんからね。

ウィラ:その通り。当時彼女はマイケル・ジャクソンと会っていましたけれど、誰もが彼に会いたがっていたわけではありません。正確な日時はわかりませんが、ドナルド・トランプとの結婚後だということが流れからわかります。結婚は2005年1月ですから、2005年の裁判後かあるいは直前に会っていたに違いありません。マイケル・ジャクソンの一般的イメージが最低だったころで、多くの人々は彼を中毒者扱いしていました。トランプは寛大な人だと思わせる出来事と言わざるを得ません。人生で最悪の時期のマイケル・ジャクソンを自宅に招いていたのですから。

そしてこのことは別の一面を加えているんですよ。つまり、トランプ夫妻自体のことや、マイケル・ジャクソンとの出来事を自慢げに語った彼らの目的ばかりでなく、死去以降のマイケル・ジャクソンのイメージの回復についても物語っているのです。つまり、トランプという人は世論に同調しやすい人なんです。たとえばイラク戦争について、世論の支持がある時は賛成、不支持が増えてきたら反対の立場を取りました。今彼は終始反対していたと主張しています。記録された証拠が残っているにもかかわらず。

だから、もしトランプが2008年の大統領選挙に出ていたら、"大親友"マイケル・ジャクソンと自慢することはなかったでしょうし、写真をカメラマンに見せびらかすと言うこともなかったでしょう。現在彼がそうしているということは、マイケル・ジャクソンのイメージは2009年以来、劇的に良くなっているということを強く示唆しているんです。

リーシャ:ポイントですね。

ウィラ:でも、マイケル・ジャクソンに対する現在の一般的見方は正確にはどんなでしょうか?トランプは彼をどのように見ているのでしょうか?彼と親交があると言うことによってトランプは何を期待しているのでしょうか?こうしたことがずっと疑問なんです。

リーシャ:少し前、あなたがスーザン・ウッドワードと交わした洞察力あふれる会話のことを考えざるを得ません。ネガティブな評価をされている中でさえ、力があることを自覚することをマイケル・ジャクソンがいかに説いていたか、ということについてですね。トランプは明らかにそのような力を自覚し、そしてメディアは自分に対してアンフェアでありミスリーディングしているという立場をとっています。彼はFOXニュースでこう言っています。

「マイケル・ジャクソンが亡くなった時、私はマイケル・ジャクソンと親しくしていたことを思い出したよ。私はマイケル・ジャクソンのことはよく知っていた。そして誰もがマイケル・ジャクソンについてコメントしていた。驚いたね、彼はそんな人々のことは知らないのに。でもそんなものだ。政治の世界はとても奇妙な世界でね、誰もが関わりたがるし、あれこれ言うのさ。自分で言っていることがわかっていない。そういうことをしょっちゅう見聞きしているよ」。

ウィラ:そうですね。その通りです。ドナルド・トランプとマイケル・ジャクソンの長い付き合いでは、会話の中で、たとえば先ほどの、ナショナル・エンクワイアラーを読んでいる場面などでは、メディアの偏見が話題に上っていたのは明らかですよ。

リーシャ:会話の話題に上ったものは他にもあるのではと私は思っています。ネバーランドの筆頭オーナーのトム・バラックは、トランプの経済アドバイザーの一人に挙げられています。実際、共和党大会ではバラックが、トランプと彼の娘を紹介する役でした。

ウィラ:本当ですか?そういうつながりは考えていませんでした。ちょっとショックですね、理由がまったく説明できません。

リーシャ:私も納得できません。ネバーランド売却計画に対して「悲しいこと」とマイケル・ジャクソン・エステートが声明を出したことを考えればね。マイケル・ジャクソンの子供たちがネバーランドを家族のままにしておいて欲しいと思っていることを示すツイートなどを見たことがあります。でも、そうはならなそうですね。

ウィラ:ブラッド・サンドバーグとの会話で議論となりましたが、ネバーランドは所有物の一つにとどまらないものだったのです。マイケル・ジャクソンが最も力を入れた実験的アート作品の一つでした。現在は取り壊されてしまいましたが。いろいろな意味で、まったくの悲劇です。

リーシャ:おっしゃる通り。

ウィラ:ところでマイケル・ジャクソンとドナルド・トランプの間には長く入り組んだストーリーがあります。クリントン夫妻もそうです。ビル・クリントンの大統領就任セレモニーで歌っていますしね。その他、長いキャリの間に多くの大統領と付き合いがありました。次回以降にお話しようと思います。

リーシャ:突っ込んだ話が待ちきれませんね!

(おわり)

注記:ワシントンDCの国立アフリカン・アメリカン歴史文化博物館のオープニングにあたり、C-Spanがすばらしいビデオを投稿しています。同博物館が入手したマイケル・ジャクソンの衣装について同館館長のロニー・バンチと語る様子です。



ソース : Dancing with the Elephant / MJJFANCLUB.JP
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