大統領選:マイケル・ジャクソンとドナルド・トランプ(その2)

ウィラ:それは面白い解釈ですね。いいところに気づいたのではないでしょうか。まさにその次の日、アンダーソン・クーパーに対しトランプが、「マイケル・ジャクソンとは大親友だったよ」というわけです。そのインタビューの映像です。



リーシャ:つまりそういうことです。アメリカ大統領選挙でなぜ自分が候補者として選ばれるべきなのかという訴えの中で、ドナルド・トランプはマイケル・ジャクソンとの友情について力説しているのです。

ウィラ:そう、そして私はこれが意味することを解き明かそうと考えていました。このインタビューで、ドナルド・トランプは「マイケル・ジャクソンの本当の話を知っている」、彼の世界を良く知っている、と強調しています。私はトランプがマイケル・ジャクソンについて語っている多くに同意できません・・・ここでも、彼について語っているそのほかの機会でも・・・彼のことをまったく知らないと言っているに等しいですから。でも、彼と親友だったとことさらに強調しようとするその姿勢が印象的でした。

仰る通り、それはパワー・ムーヴなのかもしれません。あるいは、自分はポップ・カルチャーに親しみがあってただのビジネスマンじゃない、ということを示そうとしているのかもしれません。つまるところ、トランプはポップ・カルチャーのパワーに大いなる敬意の念を抱いているのです。「アプレンティス」(アメリカのリアリティ番組)のホスト・・・一時期、ラトーヤ・ジャクソンも出演していましたね・・・を14年間務めた人ですから。カジノや航空会社などの自身の帝国が崩壊したのち、そこから挽回するためにこれを利用したのです。今や不動産王ではなくセレブであり、彼の富は物的資産よりはむしろ彼の名前の上に成り立っています。このような人はセレブとしてのマイケル・ジャクソンのパワーに価値を認めるでしょうが、人として、あるいはアーティストとしてどれほど理解していたかという点についてはよくわかりません。

リーシャ:すばらしい着眼点ですね。トランプ自身の言葉が、彼がマイケル・ジャクソンについてあまり知らないということを示していますよ。兄であるジャーメインはこのことに言及し、彼の言葉に腹を立てていたようです。

ウィラ:そう。ジャーメインはこのインタビューの後にツイートしています。「マイケルのことで自慢話をしたところであなたはクールではないし、選挙でも勝てないだろう。ウソの事実を持ち出している限りは」。

リーシャ:ジャーメインは、マイケル・ジャクソンはトランプを政治的にサポートすることはなかっただろうとほのめかしていますね。でもマイケル・ジャクソンについて興味深いのは、あらゆる政治志向の人々ともなじんでしまうということです。

ウィラ:それは間違いなく本当ですね!そしてマイケル・ジャクソンはドナルド・トランプと長年の知り合いだったということもまた真実です。たとえば、1990年のトランプ・タージマハルの竣工式の間、彼はトランプのそばにいました。ここに映像があります。



リーシャ:ドナルド・トランプについてのいろいろな報道で数え切れないくらい何度もこの映像を見ましたよ。トランプの成功の要因の一つはマイケル・ジャクソンに関心を持ってもらえたことだと思います。トランプ・タージマハルを報じているレポーターのアレックス・コノックがこれに関して最近面白い記事をスペクテイター誌に書いています。トランプ・カジノのオープニングでマイケル・ジャクソンが生み出した狂乱について、「ジャッコの到着よりもすごいことがあるとすれば、クレオパトラ女王が生き返ってアメックスのゴールドカードを使ってチェックインするくらいしかないだろう」。侮蔑的呼び名を持ち出してごめんなさい。でも私はこの一文が、その場の雰囲気を完璧に捉えていると思うんです。

コノックはイベント後のプライベート・ジェットに彼らと同乗したことも書いています。マイケル・ジャクソンがナショナル・エンクワイアラー紙のコピーを持ってきていて記事をトランプに見せていたそうですよ!

ウィラ:それは面白いですね!マイケル・ジャクソンとドナルド・トランプが隣り合って座りナショナル・エンクワイアラーを読んでいるところを想像できますか?おかしいですね!その記事にはトランプのことが書いてあったにちがいありません。二人でそれを読んで話をしていたんですよ。写真が撮ってあればなあ・・・

リーシャ:そう、彼もそう思っていますよ。カメラ持込、撮影は厳禁だったそうです。エンクワイアラーを読んでいるトランプとマイケル・ジャクソンの写真があったとしたらどれほどの価値があったでしょうね。

ウィラ:今頃何度もその写真を見ていただろうことは間違いないですよ!トランプ・タワーの中には長い間マイケル・ジャクソンのアパートメントがあったと聞いたことがあります。何か知っていますか?本当なら、二人は時々会っていたと想像できます。

リーシャ:最近まで見たことありませんでした。そのアパートメントは現在売りに出されていて、だから広告が出されているんです。なかなかの写真つきです。

彼ら二人に付き合いがあった、お金持ちとセレブの(文化的)象徴のような二人に付き合いがあった、という見方は興味が湧きますね。

ウィラ:ええ、マイケル・ジャクソンがトランプとの時間を楽しんであろうその理由についてはわかります。彼にはいろいろな色があるんですよ。ある意味、P・T・バーナムのような。マイケル・ジャクソンはいろいろな色のある人物に惹かれるんです。

リーシャ:トランプが、どんな評判でもよい宣伝だ、と言うのを聞くたびに、マイケル・ジャクソンがP・T・バーナムの手法を教えたのではと考えてしまうんです。

ウィラ:私もです!

リーシャ:いろいろな意味で、トランプはショーマンです。現在の大統領選挙では非常に役に立つ要素だと思います。共和党全国大会でのトランプのドラマチックな登場を茶化したジミー・ファロンを見ましたか?



ウィラ:見ましたよ!「Smooth Criminal」の部分が素晴らしかった!

リーシャ:大笑いでしたね!

ウィラ:でも、マイケル・ジャクソンはドナルド・トランプと長い時間を過ごした一方で、数年前に「MJ Academia Project」で指摘したように、「Money」では微妙に彼を批判しているということには注意しなければならないと思うんです。残念ながらこの時のビデオは現在見ることができませんし、記録もなくなるようです。でも「Money」の音風景の中で、マイケル・ジャクソンは冷酷で道徳心のない大物たちを列挙しています。

この曲は金銭欲への手厳しい批判に終始しています。こんな風に始まります。

マネー
そのためにウソをつき
そのために覗き見し
そのために殺し
そのために死ぬ
なのに君はそれを信頼と言う
でも僕は言う
強欲と渇望の悪魔のゲームだ
彼らは気にしない
彼らはマネーのために僕に何かをする
彼らは気にしない
彼らはマネーのために僕を利用する
なのに君は教会へ行き
聖なるお言葉を読む
それはいつもの行動だ
まったく馬鹿げている
彼らは気にしない
彼らはマネーのためなら人殺しすらするだろう
躊躇なくやる
マネーのためのスリルを
君は国旗に敬礼し
国家は君を信頼する
君はバッジをつける
一握りの者たちと呼ばれる
そして君は戦争を戦う
兵士はやらねばならない
僕は決して裏切らないし、騙さない、友よ、でも
君が現ナマを見せれば
僕は受け取る
君が泣けといえば
僕はウソ泣きする
君が手を差し出せば
僕は握手をする
君はマネーのためなら何だってする

厳しい批評ですね。さらに「Money」のサウンドを注意深く聞くと、3:18あたり、マイケル・ジャクソンは言っています。「それが欲しいなら、それを尊厳をもって手に入れたいなら」、に続き、「尊厳をもって手に入れる」からは程遠い悪徳資本家たちのリストを読み上げます。「ヴァンダービルト、モーガン、トランプ、ロックフェラー、ハインド、ゲッティ、ゲッティ、ゲッティ・・・・・」

(その3へ続く)
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