MJの寝室にあったもの(あるいはなかったもの)の真実(その4)

この記事が投稿されて以降、問題とされている本の正確なタイトルについて多くの問い合わせをいただいた。私は、ネバーランドで押収されたものに関する2004年の警察の文書のオリジナルの内容について調査を続けている。そしてすべてのタイトルは、上に挙げたリンク先にある警察のオリジナルの報告書にリストアップされている。とはいうものの、問題となっている本が「ひと目」でわかるよう、2003年のネバーランド家宅捜索で押収されたアートブックのタイトルを挙げておく。前述の通り、すべて合法のタイトルである。2冊はアマゾンで購入可能。アマゾンで買えない1冊も、コーネル大学の図書館で閲覧可能。また議会図書館ではすべての本が閲覧可能となっている。ポルノに定義されるものは1冊もない。児童ポルノについては言うに及ばずである。裸体写真が含まれているものも一部にあるが、わいせつとかポルノというより芸術と分類される作品である。あえて言えば、数冊は大人のエロティカに分類されるものもある。うち1冊は、ソフトな隷属趣味的なものである(大人の女性が対象)。下記に挙げたうち、シーメン・ヨハンの「 Room To Play」はおそらくわいせつなメディアの見出しを最も招いてしまったものだ。ヨハンのスタイルは(ジョナサン・ホビンと同様)しばしば子供の写真を取り上げ、それが過酷というかネグレクト的なように見えるからである。ヨハンの本の中の「モーフィング」写真(大人の体に子供の顔が合成されている。その逆もある)は、明らかに子供時代の喪失、そして大人の不安と痛みを強いられる子供に何が起こるのか、ということへの芸術的言及だ。自身の子供時代のトラウマの結果として彼がしばしば語り、歌ってきたことである。ゴシック風の「Little Susie」では小さな女の子が殺され、「Do You Know Where Your Children Are?」では「Hollywood Nights」へ逃避する子供の苦境を歌う。映画で成功するために体を売るティーンエイジの女の子の話だ。こうしたことを考えれば、ジャクソンが子供時代の暗い側面について自分と重ね合わせているのは明らかだ。「Heal The World」のようなより良い世界という彼のビジョンはこのような痛みや暗さが元になっているのである。

・The Fourth Sex: Adolescent Extremes by Jake Chapman
・Cronos by Pere Formiguera
・Underworld by Kelly Klein (アン・ライスが序文を寄せている)
・Room To Play by Simen Johan
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シーメン・ヨハンの「Room To Play」に掲載されているこの写真は、Vanity Fair等が、ジャクソンによる「ショッキング」で「問題」のある子供と大人の写真の合成コレクションであると強引に主張したものである。
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しかし、ジャクソン自身による子供としての肖像に明らかな類似性を見ることができる。

・Drew and Jimmy by John Patrick Salisbury
・Dressup Playacts and Fantasies of Childhood by Starr Ockenga
・Camp Cove Photos: Sydney Men by Rod McRae
・Scenes D’ Interieur by Alexandra Dupouy
・The Art of Dave Nestler: Wicked Intentions
・Gynoids: Genetically Manipulated by Hajime Sorayama
・Bidgood by James Bidgood
・Naked as a Jaybird by Dian Hanson
・Beach Portraits by Rineke Dijkstra
・Poo-chi by Mayumi Lake
・Taorimina by Wilheim Von Gloeden
・The Chop Suey Club by Bruce Weber
・Robert Maxwell Photographs
・Bob and Rod by Tom Bianchi
・Before The Hand of Man by Roy Dean
・The Golden Age of Neglect by Ed Templeton
・Sexual Study of a Man by Larry Stevens (アマゾンでは扱っていないがコーネル大学図書館に所蔵)

さて、リストがわかったところで、検察がどのように裁判を進めようとしていたのかという観点で、これらのタイトルが意味するところを考えてみよう。思い出していただきたい。私は最初に指摘した。大量の合法的アダルト異性愛ポルノも押収されていると。一部は法廷で証拠として採用された。しかし上に挙げたアートブックは特に、書斎の数千冊の蔵書とは別扱いとされた(ジャクソンは熱心な読書家で、1万冊以上の蔵書があるとかつて述べている)。そしてその理由は一つだ。ヌード写真が載っている(検察によれば、それは調教に使われうる)、あるいは男色を示すという議論になる可能性があるからのどちらかである(この場合検察側は自分たちが用意した証人の証言の信頼性が増すものと考えたのだろう)。ジャクソンはまったく勝ち目のない状況だった。彼が所有していたポルノ等はそのまま検察によって「調教の道具」だと主張され、男性ヌードが載っている本については(実際には普通のポルノの膨大なコレクションに比べればごく小数だが)、彼のある種の嗜好の暗示が論じられるのだ(ゲイであることそれ自体が自動的に小児性愛者と断定されるものだと言わんばかりだが、これがまさに、検察がなそうとしていた議論なのである!)。

こうしてみると、2005年のあの人々とジャクソンの裁判がなぜあれほど複雑だったのかということについて答えが見つかるかもしれない。強力な証拠もなく組み立てられた裁判。検察でさえ、児童ポルノは発見されなかったと認めざるを得なかった。ネバーランドから出ていくよう申し渡されるやいなや、息子がジャクソンに虐待されたと突然確信したあの一家の言葉のみに基づいた裁判であった(アルヴィーゾ一家はギャヴィンのガン闘病中ネバーランドに客人として滞在していたが、多くの証人によると、滞在開始からすぐに権利意識を持ち始め、ジャクソンのカードで高価な買い物をし、建物を壊すなどしていたという)。しかしながら原告らは悪事の証拠を何ら提示できず、後のネバーランドの家宅捜索でも事実に基づいた証拠は得られなかった。しかしこれでも検察は止まらなかった。使えるかもしれないと彼らが考えるものすべてを押収したのである。この結果、彼らはみじめにも失敗した。しかし、それは努力が足りなかったというものではなかった。

スティーヴ・クノッパーのジャクソンの伝記「The Genius of Michael Jackson」ついてはファンとしては言いたいことがたくさんあるが、クノッパーはジャクソン裁判について大変示唆に富む発言をしている。ローリング・ストーン誌の元編集者だったクノッパーはこの仕事を「ファン」としてではなく、ジャクソンのストーリーに興味を持った中立なジャーナリストとして取り組んでいて、ジャクソンが有罪か無罪かについての彼のスタンスはおおむね中立だということは覚えておいて損はないかもしれない。クノッパーのような公平なライターですら、検察がジャクソンの私生活から創りだしたややこしい見世物を無視することはできなかったのだ。すなわち、

検察は、例のワイセツなウェブサイト、ヌード雑誌や折り込み写真が詰まったブリーフケースなどをことさらに取り上げた。しかし、その戦略は裏目に出た。マイケル・ジャクソンが健全な性的嗜好を持った男性であるということになってしまったのである。

これは、文字通りイマジネーションに何も残さなかった裁判だと前述した時、私がまさに言わんとしたことだ。2005年の裁判の陪審員たちは、ジャクソンが何を持ち、そして何を持っていなかったのかを見る機会を得た。人々はそれぞれが彼の芸術の嗜好(あるいは良識的ではない人々にとってもせいぜいアダルトな趣味)については結論を下したかもしれない。しかし、事実は正しく捉えておこう。つまり、彼は何のために裁判を受けさせられたのか。アートやアダルト写真の嗜好のためか?性格のためか?あるいは合理的疑いはないと断定するためだったのか?

世論という法廷でマイケル・ジャクソンを「再裁判」にかけようという今回のキャンペーンは、前述の通り、きわめて注意深く練られたものであると同時に、きわめて恣意的かつ悪意を持って計画されたことは明らかだ。しかし、この類の嘘がこれほど続いているということについては非難に値するということを超えているし、センセーショナリズム以前に事実確認が行われなければならないという、あらゆるメディアに対する警告として捉えられるべきだろう。

(おわり)
Source:huffingtonpost



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