MJの寝室にあったもの(あるいはなかったもの)の真実(その3)

検察が「証拠」としてジャクソンのアートの嗜好を曲解・悪用しようとした事例はこれだけではない。Rador Onlineが掲載した文書の73ページでは、ハリウッドの映画セットで撮られた二人の少年のポラロイド写真について、下部に「Are You Scared Yet?」と「Ha Ha!」と印字されているとの記述がある。行間に殴り書きされたメモ(元文書には存在せず。興味深いことに、上述の25ページに加えられたメモと同じ手書きであると思われる)は、「暗号メッセージだ 間違いなくセックスを指している 子供を怖がらせ、ベッドに連れ込む」と書かれている。だがこの理屈には大きな問題がある。つまり、根っからのファンなら知っているように、「Are You Scared Yet?」とは、1997年にジャクソンが製作したフィルム「Ghosts」に出てくる有名なセリフである。単に「Ghosts」に言及した「以外」に何かあるとしてこれを解釈しようという試みは、まったくの推測である。しかし、これがジャクソンを起訴しようとする検察の常套手段なのだ。



しかしながら、Rador Onlineに渡る前に元の報告書に付け加えられたこれらのメモは、オリジナルに対して差し込まれたネット上の写真やセックス中毒の薬としてのパーコセットに関連する記事と同類だ。処方鎮痛剤のパーコセットは、最近のプリンスの死についての捜査で評判が悪くなった薬物であるが、2003年のネバーランドの家宅捜索でも見つかっている。だが、元々の文書では、その薬物をセックス中毒に結び付けるようなことは書かれていない。奇妙なことに、付け加えられたページの多くには一つの共通点がある。16年1月10日という日付があるのだ。入念に練られた「発表」の日、6月20日のおよそ5か月前である。

残念ながら、このメディアは自ら進んでこの騒動に参加しているのであり、串刺し写真を作り出してしまった。タブロイドのセンセーショナリズムと穴だらけの事実確認が成り立ってしまっているのである。その上、怒涛の「クリック・ベイト(釣り)」の見出しとひどく誇張された記事の下で、2003年から2005年のジャクソン裁判に関わった実際の当局者らの言葉さえ無視している。ジャクソンが自分自身の子供さえ性的に虐待する可能性があったと示唆するような恥知らずなリポーターも一部にはいる。子供たちから敬愛されてやまないジャクソンに対する、事実に基づかないあまりにも笑止千万でばかばかしい主張である上に、残酷で悪意のある中傷だ。そしてジャクソンの子供たちに対する精神的に残酷な看過しがたい仕打ちである。子供たちはまだ未成年であり、一人は父親を失って以降、精神的に脆くなって自殺を試みてすらいるのである。この件に関して、メディアの倫理やモラル上の責任についての問題提起が起こらないことを憂慮すべきなのではないか。児童ポルノの所持で誰かを糾弾するということは犯罪行為を糾弾するということである。刑事犯で有罪に値し、性犯罪者のレッテルを永遠に貼られる可能性もある。だが生きている人であればメディアによる名誉毀損に対し少なくとも対抗手段はとることができる。名誉毀損で訴えることもできるし、反論することもできる。自分自身を守ることもできるのである。故人は間違いを正すことはできないし、自分自身を守ることができない人に対してこのような重大な告発を行うという考えがそもそも間違っている。彼は11年前に裁判所で過ごしたのだ。ましてひどいのは、その2005年に検察が彼を有罪にしようとして失敗した同じ状況「証拠」を元にして、世論という法廷で彼を再び裁判にかけようと試みているということである。

この狂気はどこまで続くのか?

7年後、私たちは、すばらしい人でありアーティスト、人道主義者だった彼を失った。先日、オーランドの銃撃の悲劇の後、人々が一斉に集まり、ろうそくを灯して祈り、そしてジャクソンの「Heal The World」を歌った。ミズーリ州ファーガソンの「 Black Lives Matter」から最近のパリ、そしてオーランドでの事件まで、ジャクソンの音楽は、地球の家族として集まることの必要性を私たちに気づかせ、思い出させた。私たちの国に存在する人種的分断に火をつけたこのような悲劇的事件が発生する状況下で、私たちはジャクソンの音楽に再び向き合うことになるだろう。いつもそうであったように、癒しと団結へのパワーのために。



率直に言って、世界が、マイケル・ジャクソンが寝室で夢中になっていたものは何なのかよりも彼の書いた言葉の方を聴いていれば、私たちの世界はもっと良いところになっていたはずである。ジャクソンの私生活は十分すぎるほどに解明された。彼はつらく屈辱的な公開裁判に耐えたが、この裁判はイマジネーションには何も残さなかった。彼の高潔さは完璧に荒らされ、彼の最もプライベートな持ち物は公開捜査にかけられた。彼の肉体も冒涜された。チャールズ・トムソンの2010年のすばらしい記事、「ジャーナリズム史上最も恥ずべき出来事」に、裁判時のメディアの報道やジャクソンが蒙ったダメージについて詳述されている。悲しいことに何も変わっていない。私が言いたいことは、見るべき新しいことは何もないということである。「証拠」とされるものはすべて、10年前に法廷で議論され尽くしたものである。それではなぜRadar Onlineはこのでっち上げの中傷キャンペーンに嬉々として飛びつき、マイケル・ジャクソンが受けた裁判で使われた10年前の古い情報を鵜呑みにしたのか?だまされやすい人々を釣り上げて、12年前に検討され却下された「証拠」のリストが、2016年になって明らかとなった1面の大ニュースだと信じ込ませる必要はどこにあったのか。

不思議なことに、この話を聞いて最初に私が考えたことは、おそらく、南部連合旗をめぐる最近再燃した論争である。オバマ大統領が南部連合旗は引退して永久に博物館へ、と発言した。歴史の一部として思い出され、見物されるものであり、理想のための信念に基づいた勇敢な行為としてその旗が振られるべきではない、その理想はもはや存在しないのだ、ということである。今回の、マイケル・ジャクソン裁判の蒸し返しも同じことだと私は感じている。報じられた文書(本物の文書)はサンタバーバラ郡に10年以上も保管されてきた。これらは歴史の一部であるが、今現在として意味があるものではない。裁判は2005年6月13日、14の罪状すべてで無罪となって終わった。そして、マイケル・ジャクソンは2009年の6月25日に亡くなったのである。

だが、1865年の南北戦争終結をいまだ受け入れていない人々が一部にいるように、マイケル・ジャクソンが2005年に完璧に無罪となったことを決して受け入れない一派が存在する。このために、彼らは嘘を言い続けるだろう。古い話を焼きなおして煽ることを止めないだろう。事実を歪め、そう、何もないところに新たな「証拠」をでっち上げることすらやるだろう。すでにジャクソンが勝利して終了した古い戦いを継続しようという見え透いた試みであるようにしか私には見えない。

この記事を読んで、この種の中傷から故人を守るための新たな法律が必要だということに同意していただけるなら、Anti-Defamation Legacy Law Advocatesに署名していただきたい。もし法律が通れば、これは第一歩であり、生きている人をメディアによる中傷から守る法律が、故人の遺族たちにも適用されることになるだろう。

その4)につづく
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