MJの寝室にあったもの(あるいはなかったもの)の真実(その2)

そして次の疑問は・・・なぜ今なのか、ということだ。その答えは、Rador Online(National Enquirerのディラン・ハワードが以前はトップだった)と、ウェイド・ロブソンとジミー・セイフチャックの弁護団、そしてジャクソン家を裏切った「友人」のステイシー・ブラウン(タブロイドにエロネタを売り歩くことで生計を立てている)らとの密接な関係にある。ロブソンとセイフチャックはマイケル・ジャクソン・エステートを相手に民事訴訟を起こしている(現在係争中)。そしてRador Onlineは彼らと同盟関係にあり、彼らを代弁しているのである。サンタバーバラ郡保安官事務所からの声明によると、Rador Onlineが入手した文書の出所は公式のものではない。Vanity Fairに発表された声明をここに掲載する。この声明は様々なニュースソースで報じられているが、報じている側はこの声明で最も手厳しい部分を無視しているようだ。

「報道されている文書の一部は保安官事務所の職員が作成した報告書、および職員が撮影した証拠写真のコピーと思われますが、インターネット等から得られたと思われる写真も混ぜられています。保安官事務所はいかなる文書、写真類をメディアに公表してはおりません。保安官事務所はこれらの報告書や写真を規定の証拠開示手続きにおいて検察および弁護側に開示しました」。

元記事を転載したニュースソースの多くはこの声明も併せて報じる形で現在では更新されている。これは正しい方向への最低限の第一歩であると思う。が、事件を捜査した当局自身によって間違った情報として断定されたストーリーを世に広めようという報道姿勢については省みられていない。

サンタバーバラ郡保安官事務所が発表した声明の最も重要な一節をもう一度見てみよう。

インターネット等から得られたと思われる写真も混ぜられています・・・・
保安官事務所はこれらの報告書や写真を規定の証拠開示手続きにおいて検察および弁護側に開示しました


さらにこの声明は、公式筋ではない何者かがRador Onlineに情報提供したと明言している。何者か(複数の可能性も)がジャクソンの死を追悼する日、遺族やファンたちが最も過敏になる日に合わせて悪意ある中傷キャンペーンを打ったのだ。

でっち上げの加害者たちにとって一番の打撃は、ロン・ゾーネン自身による声明だ。彼は、何としても手に入れたかったマイケル・ジャクソンに対する「証拠」を得ようと奔走した検察側の一人である。そう、ゾーネンですら、捜査では児童ポルノは見つからなかったという声明を発表しているのである。People誌が掲載している:
20160710_huffingtonpost_fig3.jpg
検察側のロン・ゾーネンが「People誌」に発表した声明。ジャクソンの所有物に児童ポルノはなかったというもの。

ゾーネンの声明で最も重要な部分を見てみよう。

「児童ポルノはありませんでした。子供が関係するビデオもありませんでした」

それではこの大騒ぎは何なのだ?ショックを受けたり驚いたりした者もいるかもしれない。問題の素材や写真について真剣に吟味すれば、すべてが合法なもの(アートブックなど)であるだけではなく、ほとんどが大人の写真であるということはすぐにわかることだ。だから・・・何が問題なのだ?今回のメディアの大狂乱は、アートと大人のエロスについてのマイケル・ジャクソンの嗜好をについてひねり出されたものなのだ。前述したようなゴシップネタなのか?そう、おそらく。犯罪行為の証拠は?なしだ。

そしてRador Onlineは意図して実際よりもはっきりと「そう見えるよう」、多くの写真を改竄した。右側がRador Onlineに掲載されているもの。左側がオリジナルのものである。ジェームズ・ビドグッドの「Bidgood」に掲載されているもので、合法的な成人男性の写真である。右側の写真は偽造された文書の中で「不正に加工」されている。ご覧の通り、「Bidgood」に掲載されている写真に写っている若い男性たちは実際には下着はつけているのであるが、Rador Online(あるいはその他の誰か)は、裸であるように見せるために意図的に股間の部分を隠しているのである。しかしこれはまだマシだ!
20160710_huffingtonpost_fig4.jpg
削除前、Rador Onlineに掲載された88ページのジャクソン・レポートに掲載されていた「改竄」された数多くの写真のうちの一枚

数日後、カナダ人アーティストのジョナサン・ホビン(「In The Playroom」の著者)が、カナダのマスコミとSNSで発言し、自分の作品がジャクソン文書を改竄するためにRador Onlineで使われていると述べた。ホビンの「American Idol」という写真は「In The Playroom」に掲載されている写真だが、時代劇風の盛装をしたジョンベネ・ラムジーによく似た少女が首つり縄を首にかけているものである。
20160710_huffingtonpost_fig5.jpg
ジョナサン・ホビンの「In The Playroom」に掲載されている「American Idol」と題された写真。誤って断定された一枚で、ジャクソンの「子供の虐待を取り上げた不愉快な写真」の例として声高に叫ばれた。その後、このホビンの本は2003年にはまだ出版されていなかったことが明らかとなった。

これは、Rador Onlineが・・・この話を取り上げた他のメディアと同様に・・・「薄気味悪い」、「不愉快な児童虐待をテーマとした児童ポルノ」をジャクソンが「貯め込んでいた証拠」としてバーチャルで大いに騒いだ写真である。明らかになったように、この見出しには大きく3つの問題がある。①この写真は合法のアートコレクションに掲載された1枚である。これを報じているメディア自信がかつてこの写真を取り上げている。それが今、ジャクソンを嘲笑っているのである。因みにハフィントンポストも2013年にホビンの作品を好意的に取り上げている。

しかしこれはマシである(あるいはもっと悪いかもしれない「グラスに半分入っているもある」と思うか、「半分が空だ」と思うかによる)。②「In The Playroom」は2008年に出版された本である。これは、たとえこの本が合法のアートであっても(実際そうだが!)、ネバーランドが家宅捜査を受けた2003年にはジャクソンが所有しえた本ではない、ということを意味している。そしてこれは③につながる。すなわち、この写真は2003年の警察の報告書には絶対に載っていなかった。そして、Radar Onlineが元々発表した88ページの文書にそれが掲載されていたという事実は、サンタバーバラ郡保安官事務所が言及した改竄の証拠である。

ところが偽造はこれで終わりではない。オリジナルの警察の報告書には写真は一切載っていないのだ。あるのは本の内容の説明文だけである。

そしてこちらが6月20日付のオリジナルの記事で掲載されたRador Onlineバージョンの文書だ。

このことは、Rador Onlineが掲載した88ページのオリジナルの報告書に掲載されているこれらの写真は、Rador Onlineあるいはこの文書を持ちこんだ何者かによって差し込まれたものだということを意味する。ホビンの写真などの多くの挿入された写真は、報告書に挙げられているタイトルから引用されたものですらない。ジャクソンが所有すらしていない同種の本から引用されていることは間違いない。これらの報告書を持ち込んだ者が誰であろうと、こうした写真を手に入れようしたグーグル検索が、問題となっている本から合法に引用されているかどうかもチェックしていないという杜撰なものだったことを示唆していると言ってもよいだろう。たとえば、「The Fourth Sex: Adolescent Extremes」(ジャクソンが所有していたアートブック)からのものだと Radar Onlineが主張する写真のうちの何枚かは、実は、芸術写真家で「Dazed」のエディター、イザベラ・バーリーのお気に入りのリストからのものであったことが明らかとなっている。彼女の5冊のお気に入りの本の中にその本が含まれていたのだ(ここでの写真は彼女のリストに挙がっている本からのもので、ジャクソンは一冊も所有していない!ことが明らかとなっている)。どのようにしてでっち上げられているのか、ということについてはこちらに詳しい。

このことは、十年以上前の古い文書をRador Onlineに「リーク」した者が誰であろうと、こうした写真がオリジナルの文書に存在していないことを知らないばかりでなく、グーグル検索について全く無知であるか、あるいは、文脈外で見る方が猥褻となるよう故意に選ばれた写真を使って文書を改竄するというよく考えられた悪意あるキャンペーンを張っているということを示唆していると言っても差支えないだろう。

面白いことに、この「リーク」に関わった人物らは身元に関する興味深い手がかりを残している。そして多くの鋭いジャクソン・ファンたちはすぐに指摘している。すなわち、25ページに残された謎めいたメモ(もとの警察の報告書にはこれも書かれていない)は、「ゾーネンは引退している、そして話すだろう」と書かれ、現在のゴードン・オーキンクロスの電話番号が記されているのである(ゾーネンとオーキンクロスはともに2005年のジャクソン裁判で検事を務めていた)。このメモは、最近になって文書に付け足された現在のものなのである(現在ゾーネンは退職しているが、この文書が書かれた2003年から2004年の時点ではまだ現職だった)。多くのジャクソン・ファンにとってこのことは、今回の中傷キャンペーンはウェイド・ロブソンとジミー・セイフチャック(マイケル・ジャクソン・エステートを民事訴訟で訴えている)の弁護士らが始めたものだという考えに自信を持たせるものとなっている。
20160710_huffingtonpost_fig6.jpg
元の警察の報告書には書かれていなかった手書きのメモ。この偽造された文書を誰がRador Onlineにリークしたのか手がかりとなるかもしれない。

ジョナサン・ホビンがメディアに語るやいなや、Radar Onlineにもともと掲載された88ページの報告書が27ページ削られて61ページになった!ということも指摘しておく価値があるだろう。偽物の写真を文書から急いで取り除いたのは明らかだ。そして、ジャクソンの甥に関する誤った中傷的な疑惑について、ジャクソン家の「友人のふりをした敵」であるステイシー・ブラウンによって新たな「撹乱」ストーリーが流布されたのは、27ページがミステリアスに消えてからほんの数日以内のことだった。これはもともと、ジャクソンと3人の甥、タジ、タリル、TJ(ポップ・グループの3Tを結成)の「疑わしい」写真が押収された際に検察側によってなされた主張だ。

20160710_huffingtonpost_fig7.jpg
ジャーメイン・ジャクソンのツイッター。3Tの写真撮影に言及している警察報告書をハイライトしている。

しかしながら、これらの疑わしいとされた「写真」は、実際には3Tのデビュー・アルバム「Brotherhood」(マイケル・ジャクソンがプロデュース)用のプロのカメラマンによる撮影の一部だったことが判明している。もっと詳しく言うと、これはマイケル・ジャクソンが「ゲスト・ボーカリスト」として参加しているシングル「Why」用の写真である。これはセレブ専門の写真家ジョナサン・エクスレイによるフォト・セッションであり、ジャクソンのメーク・アーティストのカレン・フェイによれば、当時撮影現場にいた彼女やそのほかの数百人の撮影団で行われたものだという。問題の写真はセクシーなもので、間違いなくその意図は、3Tのほとんどを占める若い女性層にたいして「肉体美」をアピールすることであった。どちらにしてもアルバム用写真撮影のコンセプトはジャクソンのものではなかった。そして、検察側が、アルバム用フォト・セッションをジャクソンに対する「証拠」だと必死になって構築しようとしたという事実がいろいろと物語っていると見るべきであろう。今現在何が起きているのかも物語っている。10年前に文脈からはずされて歪曲された同じ材料が使われ、新鮮な芸能ネタにリサイクルされているのである。
20160710_huffingtonpost_fig8.jpg
ジョナサン・エクスレイによる「Why」のフォト・セッションは、3Tの肉体美を彼らの女性のファン・ベースにアピールする意図だったことは明らかだ。

20160710_huffingtonpost_fig9.jpg
検察が当初レッドカードを出した写真がこれ。しかしこれはアルバム用フォト・セッションで撮られた別のスチール写真にすぎないことが判明した。

その3)につづく
関連記事
Google検索

Google

WWW検索 ブログ内検索

プロフィール

MJJFANCLUB.JP

Author:MJJFANCLUB.JP
* このブログはマイケル・ジャクソンのNewsブログです。
EmailAddress:
info.mjjfanclub.jp*gmail.com
の*を@に変えてください。

お知らせ

マイケル・ジャクソン「ONE」、チケット ON SALE NOW!!!
Man in the Music-スパイク・リー監督推薦図書
MJJFC.JPフェイスブック (TV情報 etc.)
カレンダー
最新記事
カテゴリ
リンク
文字サイズ変更ボタン
文字を大きくする 文字を規定のサイズに戻す 文字を小さくする
モバイルはこちらから
QR
カウンター
WHAT ABOUT US
月別アーカイブ