ブラッド・サンドバーグとの会話(その4)

リーシャ:ブルース・スウェディーンの新著「The Bruce Swedien Recording Method」に収録されているあなたのインタビューを読みました。「ブルースがミックスを終えると、なんとそれはスピーカーにとどまってはいないのです・・・つまり、聴き手の周囲に浮かんでいるのですよ」という部分を力説されているように思いました。ブルース・スウェディーンが音を使ってこんなことができるのか、ということが聞けるのはまさに魔法のような経験ですよ。

偉大なサウンド/レコーディング・エンジニアになるには多くの技術的ノウハウが必要だということは誰でも知っていることです。でも同時に、芸術的才能やもっとシンプルに音楽的才能がいかに必要かということが理解されているかどうか、私には疑わしいです。例えば、あなたのセミナーでは、参加者に対して語りかけている時、あなたは絶えず聞き耳を立て、スピーカーを通じての自分の声の聞こえ方を調整していましたね。音響が最高の状態になるよう何度も手を伸ばして微調整をしていました。良いミュージシャンが聞こえ方を絶えず調整しているのと似ているなと思って私は感動したんです。

ウィラ:面白いですね!

ブラッド:リーシャ、よく聞いていますね。私は娘たちをイライラさせちゃうんですよ。というのも、車ではすぐにイコライザーを調節してしまうし、テレビや映画を家で観ている時には音響を調節してしまうんです。音響が悪いから途中で映画館から出てしまったこともあります。

リーシャ:職業病ですね!理想的とは言えない環境でのブルース・スウェディーンと仕事をした時のお話も面白かったです。彼がそれをなんとかしてしまった時にあなたがあっけにとられている様子とか。レコーディングにおいては、設備とか技術的なことは、それを使う人の芸術的才能に比べれば二の次だということを確信しましたよ。

ブラッド:LAのとあるホーム・スタジオでブルースと仕事をしたことがあるんです。Record OneとかHit Factoryのような私たちがよく使う場所とはかけ離れたところでした。カウチやランプのような家具類が置いてあるリビングルームにコンソールがあるんですよ。別に悪いことじゃありませんが、私たちがいつも使うものとは全く違っていました。

リーシャ:気を使ってらっしゃいますね!

ブラッド:とにかく、ブルースはこの古いおぞましいコンソールで・・・いまでもぞっとします・・・ミックスしたんです。透明感があってパンチが効いた・・・ミックスした場所とは似つかわしくない音でした。アイスクリーム屋へ行ったら素晴らしいラムチョップとワインが買えたようなものですよ。ブルースは、どんな装置やソフトウェアを持ってきても再現できないような場所でもあるレベルまで持っていくんです。別格のサウンドを生み出す、天声の耳と才能を持っているんですよ、ブルースは。

リーシャ:ブルース・スウェディーンはフル・セイル大学の学生たちを前に、思わず考え込むようなことを言っいるんです。断固たる口調で彼は言いました。「まず最初に皆さんにお話ししたいことは、どれほど曲が良くても、どれほどミュージシャンがよいパフォーマンスをしても、その歌のレコーディングやミックスが貧弱なら人を感動させることはできないということです。これが映像です。



なんてドラマチックなお言葉でしょう!彼の言う通りだと私も思います。結局、レコーディング・エンジニアの才能は他の音楽的要素と少なくとも同じくらい重要だということです。あなたは、これまで制作されたレコードの中で最高のものの一つを生み出すという点において、これほどまでに重要な役割を担ったということですよ。まさに真のコラボレーションです。マイケル・ジャクソンもこのことは深く理解していたのではと思います。

ブラッド:驕っていると聞こえると不本意ですが、こんな人たちと同じ部屋にいたことがどれほど素晴らしいことか説明するのは難しいです。クインシー・ジョーンズ、ブルース・スウェディーン、ロッド・テンパートン、ビル・ボットレル、デヴィッド・フォスター、テディ・ライリー、グレッグ・フィリンゲインズ、スティーヴ・ポーカロ、サイーダ・ギャレット、マイケル・ボディッカー、ジョン・ロビンソン、デヴィッド・ウィリアムズ、パウリーニョ・ダ・コスタ・・・・。まだまだ続きますよ。素晴らしい才能ある人々が力を合わせてその才能を結集したんです。マイケルのレコードを可能な限り、音楽的にも創造性でも音響的にも素晴らしいものにするために。

このような製作者軍団をまとめるにはマイケルのようなアーティストが必要なんです。いろいろな出来事を思い出させるサウンドが数えきれないくらいどのレコードでも聞こえます。でも、自分たちがやっている事への愛着、自分たちが働いている人への愛の前にはそのようなものはかすんでしまいます。マイケルもそのことはわかっていたと思います。なぜならマイケルは私たちよりもいつもハードに働いていたからです。過去に生きるつもりはありませんが、自分では想像もつかないことに参加できたことは幸運でしたし、ほんの少しですがその一部分を担ったことについては感謝しています。

リーシャ:あなたはとても謙虚で控えめでいらっしゃるけど、だれも騙されませんよ、ブラッド。あなたがあの偉大な人たちと同じ部屋にいたということに理由があるのは、あなたの仕事を見れば明らかです。あなたは自分の仕事については最高のものにしようと努力される方です。セミナーでもスタジオでも。ネバーランドでもです。マイケル・ジャクソンがなぜあなたを認め信用したのか私にはよくわかります。

ウィラ:セミナーや今日こうしてお話ししていただいた中で、マイケル・ジャクソンやミュージシャン、レコーディング・アーティストの素晴らしいチームとの仕事の思い出をお聞かせいただいたことをとてもうれしく思っています。あなたのお話は本当に素晴らしいです!

リーシャはオーランドの2月8日のセミナーに参加するそうです。参加したい方、あるいは他の日程を検討したい方はどうすればいいでしょうか?

ブラッド:2月8日のオーランドは素晴らしい日になるでしょう。マットとは数年ぶりになります。彼と一緒に、彼の思い出を皆さんとシェアすることは素晴らしいでしょう。ThrillerからCaptainEO、Bad、Dangerous、HIStoryまでが範囲となります。サプライズもありますよ。オーランドの素晴らしいスタジオで開催です。ウェストレイクのスピーカーも持っていきます。DangerousやHIStoryをブルースがミックスするのに使ったものとまったく同じものです。マイケルが聞いたのと全く同じ音、ミックスを聞くことになるでしょう。

それに加えて、ケータリング・サービスも連れて行きます。「Family Fridays」で私たちがよく食べていたような素晴らしい食事を準備します。家族を「Family Fridays」に連れてくるようにとマイケルはよく言っていました。スタジオで数時間、みんなで笑ったり話をしたり、食事をしたりしていたんですよ。

チケットはこちらで買えます。私のウェブサイトやフェイスブック・ページでも詳細情報を掲載しています。新しい友人にお会いできることを、そしてともに素晴らしい一日を過ごすことを楽しみにしています。

リーシャ:待ちきれませんね!その時にお会いしましょう。

(おわり)

Source: Dancing with the Elephant
関連記事
Google検索

Google

WWW検索 ブログ内検索

プロフィール

MJJFANCLUB.JP

Author:MJJFANCLUB.JP
* このブログはマイケル・ジャクソンのNewsブログです。
EmailAddress:
info.mjjfanclub.jp*gmail.com
の*を@に変えてください。

お知らせ

マイケル・ジャクソン「ONE」、チケット ON SALE NOW!!!
Man in the Music-スパイク・リー監督推薦図書
MJJFC.JPフェイスブック (TV情報 etc.)
カレンダー
最新記事
カテゴリ
リンク
文字サイズ変更ボタン
文字を大きくする 文字を規定のサイズに戻す 文字を小さくする
モバイルはこちらから
QR
カウンター
月別アーカイブ