スタジオ54の魔法(その3)

ジョイエ:エリナー、素晴らしいと思います。正直言って、彼のソロ作品の中にある魔法や演劇性に彼が虜になったのはどういうきっかけだったのか、ずっと不思議だったんです。それがスタジオ54と彼がそこで過ごした時間に起源がありそうだという点は、絶対正しいと思います。素晴らしい!人々が現実逃避をいかに望んでいるかについて、マイケルがそのキャリアの中で何度も語っていたのを私たちは聞いていました。彼は何度も何度も言っていました。彼はただ、人々をハッピーにしたい、望んでいる現実逃避をさせてあげたいと。

エリナー:その通りです、ジョイエ。そしてそれは、彼が大人になった時期とも関係があるかもしれません。70年代のマンハッタンは今のマンハッタンとはだいぶ違います。当時の治安の悪い地域と同様に荒廃し犯罪が多発していました。現実逃避を求め、それを音楽に見出すお金持ちや有名人の場所ではなかったのです。夜には公園は若者であふれていました。主に黒人です。街頭から電気を引いた大きなラジカセを鳴らし、その音楽に合わせて踊っていたのです。DJたちが音頭をとっていました。当時のことに関するビデオです。



マイケル・ジャクソンがどこを見ていようと、お金持ちも貧乏人も、白人も黒人も魔法を求めているんです。逃避するための。そしてそれを音楽とダンスに見出すんですよ。たいていは彼の音楽です。彼がマンハッタンやクイーンズ(「The Wiz」の制作スタジオがあった)の黒人街を歩いていても、スタジオ54の特権的白人世界を楽しんでいても、音楽とダンスのパワーが彼には見えていたのです。特に、逃避させてくれるだけでなく、恍惚感をもたらしてくれるそのパワーが。そしてまた、逃避が必要な絶望感、しばしばセックスとドラッグ(そして時には暴力)に逃げてしまう絶望感も彼には見えていました。それは黒人で溢れた公園でも、スタジオ54でも同じです。そして彼は、スタジオ54が瞬く間に破壊され・・・脱税で刑務所行となるまで薬物に溺れたオーナー2人は壁と天井をお金で埋め尽くしていた・・・魔法が終わるのを見ていました。

ウィラが「M Poetica」で指摘しているように、彼は音楽とダンスを現実逃避のための代替かつ安全な手段であると見るようになったのだと私は思います。めちゃくちゃなセックスやドラッグやストリートの暴力の代替手段です。ジャクソン・ファイヴ、ジャクソンズのメンバーとして、彼は、音楽が人々を幸せにし、人生に喜びをもたらすことができることを知っていました。観客を盛り上げ、一緒に歌うように促すティーンエイジャーとして彼のビデオ・クリップを見るのが私は大好きです。でも、成長し世界に存在する恐ろしい問題に気づくにつれて、彼は変革のエージェントになりたいと思うようになりました。そしてスタジオ54や70年代のニューヨークでの経験はこの欲望を深めたばかりではなく、心理的洞察力や目的を達するためのノウハウを彼にもたらしたのです。

ウィラ:とても興味深い見方ですね、エリナー。多くの人々にとってスタジオ54は空想と演劇性を代表するものではありませんからね。70年代の行き過ぎた性の乱れや薬物乱用の縮図のようなものですから。だからスタジオ54は人間の欲望の大きなサーカス小屋のようなものだったんです。いろいろな意味で。つまり、セックスや薬物、逃避や魔法といった具合です。スタジオ54をたむろし、人間の欲望がどのように表れるか、そのような欲望にふける意味合いや重要性とは何なのかを観察している。そんな若きマイケル・ジャクソンを想像するのは面白いです。

エリナー:「人間の欲望のサーカス小屋」ですか。素晴らしいイメージです。彼自身がそこで、冷静ながらも楽しんでいるのをぜひ想像してみたいです。すべてを吸収し、取り込み、驚くべき見事な芸術的視点で彼自身の独創的創造物へと転換するんです。彼は真のマジシャンでした。彼が魔法なのです。

ウィラ:彼は間違いなくマジシャンでしたね!私たち全員が同意できると思います。
討論に参加してくれてありがとう、エリナー。本当に楽しみました。

(おわり)

Source:Dancing with the Elephant
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