スタジオ54の魔法(その2)

ウィラ:この時期が彼にとって重要だと考える理由は何ですか?スタジオ54はどのような役割を果たしているのでしょうか?

エリナー:ええと、この時期(1977年-1979年)は、マイケルが大人の世界に入っていったばかりでなく、ジャクソン・ファイヴ、ジャクソンズのリードシンガーから大スター、マイケル・ジャクソンへと移り変わっていく時期だからです。このころ、彼の身体的外見と個性は著しい変化を経験しました。そしてそれは、彼が経験している心理的は変化を反映していて、スタジオ54で撮影された写真やビデオにそれが表れていると思います。ジェーン・ポーリーとのインタビューでは大きなアフロの大きな瞳の19歳のマイケル・ジャクソンが、スポーツジャケットを着こなし、アスコットタイをつけたジェリーカールの洗練された若者となり21歳の誕生日を迎えるまでを目の当たりにすることができるのです。

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彼は自分自身について、そして自分に何ができるのかについて明確な考えを持っていたと思います。今回のことで調べる中で、興味深い情報を見つけました。1979年、マイケルが21歳の時、彼は自分自身にメモを書いているんです。どのように変化するか、自分自身に宣言してるんですよ。つまりそれまでの子供スターから、これからなるであろう大人の大スターへの変化です。彼は魔法のように人を魅了したい、と宣言しているんです。彼はこう書いています。

「MJが僕の新しい名前だ。もはやマイケル・ジャクソンではない。全くの新しいキャラクター、容姿が欲しい。全くの別人になるべきだ。人々は僕のことを、『ABC』や『I Want You Back』を歌った子供としては考えなくなるだろう。僕は新しくなるべきだ。素晴らしい役者/シンガー/ダンサーになって世界に衝撃を与える。もうインタビューは受けない。僕は魔法のように人を魅了する。完璧主義者、研究者、指導者、最高の体得者になる。僕は偉大な俳優というくくりの上を行く」。

彼には自分の行く道がわかっていました。でも彼はビジョンが必要でした。そしてスタジオ54に出会ったのです。ちょうどよいタイミングで。スタジオ54では、取り上げて使えそうなすべてのものが彼の目の前にあったのです。スタジオ54は外見やアートという点での彼が思い描いたことを演じるための許可を与え、そして道具を与えたのだと思います。そしてそれは彼が作るミュージック・ビデオやネバーランドの建設やライブ・パフォーマンスに影響を与えたのです。彼はあらゆることについて最高というだけではなく、見た目にも最高でありたかったのです。彼は魔法のように人を魅了したかった、そして彼はスタジオ54で彼の眼前に作り出された魔法と空想の世界を見てきたのです。

ウィラ:あなたの言う、「魔法」と「空想の世界」の創出という考え方はとてもマイケル・ジャクソン的ですよね。彼のイマジネーションを捉えていることがわかります。そして、彼が追い求めていたのはナイトクラブの情景ではないように思いますね。彼は「たくさんのディスコへ行ったけど、どれも気に入らなかった。でもスタジオ54の雰囲気は好きだよ」とそのインタビューでは言っています。ジェーン・ポーリーがスタジオ54がどう違うのかと尋ねると、「わからない・・・雰囲気とか興奮、小道具とかバルコニー。エキサイティングなんだ、ほんとうに」と答えています。だから、彼が追い求めていたのは、魔法と空想の感覚なのではないかと思えるのです。

スタジオ54はどのようにして「魔法」のセンスを生み出したのでしょうか?

エリナー:そうですね、一つにはルベルとシュレーガーが、ブロードウェーの舞台デザイナーを雇って移動式の舞台を作ったということです。彼らはスタジオ54の大きな空間を空想の世界に転換するのに一晩で2万ドル使っていました。ニューイヤー・イブのパーティーでは、きらきら光るものを床の上に深さ4インチの層となるほど敷き詰めました。シュレーガーはその様子を「星屑の上に立っている」ようだと評しました。このような豪華な飾り付けが、衣装でドレスアップしてショーに溶け込むようゲストに促したのです。

マイケルは大勢の人々が・・・著名人までもが・・・逃避することに飢え、切望しているということを知りました。ルベルとシュレーガーが作り出した魔法の世界に逃避するために毎晩やってくるのを目にしました。
衣装とメークで、女装好きの男性がとてつもない美人に変身するといった素晴らしいイリュージョンを生み出すことができることを知りました。念入りなセットが使われた「The Wiz」(世界貿易センターがエメラルドの都のセットの元になっています。素晴らしいですよね!)の経験とともに、スタジオ54は彼の目を開かせたのです。空想世界を創出するテクニックばかりでなく、たくさんの人々がいかにそれを欲しているかということについて。

ジェーン・ポーリーのインタビューでマイケルが力説しているのはこのような演劇性、魔法なのです。そして、スタジオ54でどのような経験をしたのかということについての彼の説明に、私はとても惹かれました。30年経って、「This Is It」の最後にマイケルが言ったことが頭に浮かびます。若きダンサーやシンガーたちに言うんです。これは偉大な冒険だと。
「僕らは観客に経験させ、現実逃避させるんだ。行ったこともないところへ連れて行く、見たこともない才能を見せつけるんだ」。
シュレーガーとルベルがまさにそれをやった。これが、スタジオ54の素晴らしい成功へとつながったのです。

(その3)につづく
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