スパイク・リーとマイケルのコラボレーション 「They Don’t Care About Us」

TedX Brooklynでマイケル・ジャクソンとのコラボレーションについて語ったスパイク・リーは、彼が学んだのは、才能ある人と仕事をするということは、時としていつコントロールを止めるべきか知ることと等しいということだと説明した。

マイケル・ジャクソンからの電話だとわかるまで、スパイク・リーは電話を3度切った。当時、リーは「高級住宅地となる前」のブルックリンのフォート・グリーンに住んでいた。金曜日にリーが話をしたイベントTedX Brooklynが行われたウィリアムズバーグからはブルックリン区内を30分ほど地下鉄に乗ったところにある。

マイケルはリーに、1995年にエピック・レコードから発売されたアルバム「HIStory」の一曲に、「ミュージック・ビデオではなくショートフィルム」を作って欲しいと頼んだ。マイケルがフォート・グリーンのリーの自宅で会ってくれるようリーを説得して間もなく、二人はリーの自宅リビングで会談した。

マイケルはこれからリリースされる曲の中からリーに選ばせた。試聴後にリーが選んだのは「Stranger in Moscow」だった。

「ダメダメ、それはダメ!」マイケルはこう言ったとリーは振り返り、TedXの聴衆の大爆笑を誘った。マイケルは本当は「They Don’t Care About Us」を選んでほしかったのだ。この曲はアメリカのビルボードHOT100で30位を記録した。

この曲をやることに同意した後、二人はブラジルへ旅し、リーはそこで、ショートフィルムにオロドゥンのドラム・チームを起用するよう進言した。ポール・サイモンがヒット作「Rhythm of the Saints」で抜擢したミュージシャンたちだ。

オロドゥンはブラジル・バイーア州都サルヴァドールのアフリカ系ブラジル人コミュニティを基盤とする文化グループで、パーカッション奏者のネギーニョ・ド・サンバが設立したものだ。若者たちに音楽を中心とした文化的活動を提供し、また、舞台制作などの活動も提供している。1979年に設立して以降、その目的を、人種差別と戦い、自尊心を持ちアフリカ系ブラジル人であることを誇りに思うことを奨励し、そして社会から孤立したすべての人たちの市民権のために戦うことに置いている。オロドゥンは、サンバ・レゲエで知られる音楽スタイルを確立し、また毎年のカーニバルに積極的に参加していることで広く評価されている。

「ふつうアーティストというのは曲に触られたくないものです」とリーは言う。だがマイケルはアイディアに対してオープンで、その結果は彼の映画製作の経験の中でも最高のものであったという。

オロドゥンのドラムを加えたことで何かが起きた。人々は曲が終わっても長い間踊り続けた。「彼らはまだプレイしているよ」。ビデオが終わった時、リーはマイケルに言ったという。

アルバム「HIStory」からリリースされる4枚目のシングルが「They Don’t Care About Us」だった。この曲はマイケルが書いた中でも最も論争を呼んでいるものだ。なぜなら、アメリカではメディアが歌詞を誤解して批判しているからだ。反ユダヤ主義の歌詞であると・・・。だが、マイケルの真のファンたちにはわかっていた。今でも世界の人々が直面している問題の数々を彼が浮き彫りにているのだ・・・その不公平さを許さないということなのだと。しかしながら、マイケルは何度も謝罪し、歌詞を変えてレコーディングしなおしたのである。

マイケルは語っている。
「この歌詞が好ましくないとみなされかねないという考えは僕にとってとてもつらいことです。そして誤解なのです。この歌は実際には偏見や憎悪の痛みについてのものであり、社会と政治の問題に注目を集めるための手段なのです。僕は非難され攻撃された人たちの声なのです。僕はみなさんの声なのです。僕はスキンヘッド(レイシズムの象徴)です。僕はユダヤ人です。僕は黒人です。僕は白人です。僕は攻撃している人たちの仲間ではありません。これは若者たちへの不正義についてのものなのです。いかに社会のシステムが彼らを不当に非難しているか、ということについてなのです。僕は怒っているのです。そしてこれほどまでに曲解されうるということに激しい怒りを感じました」。

スパイク・リーは音楽業界のダブルスタンダードについて指摘したのである。

この壮大な曲にはスパイク・リーによる2本のビデオがつけられている。最初のものはブラジル内の2か所の貧民街、ドナ・マルタというリオデジャネイロの貧民街とバーイア州サルヴァドールの貧民街で撮影された。

悲しいことに州の当局者らは制作のすべてを禁止しようとした。イメージを損なうこと、2004年のオリンピック招致にダメージとなることを恐れたからだ。だがこのエリアの住民たちはマイケルに会えることがうれしかったし、彼らの問題が広くオーディエンスの目に見える形になることを望んでいた。

2番目のビデオは刑務所内で撮影され、人権侵害に何度も言及した映像が何度も使われた。

ヨーロッパではこの曲は大成功を収め、ドイツでは3週間トップに立ち、30週間チャートにとどまった。ドイツのチャートにおけるマイケルの連続在位最長である。しかしながらアメリカではラジオ局がオンエアに消極的だった。メディアが騒がしかったことがその理由だが、しかしそれでもビルボードのHOT100の30位まで登ったのである。

「HIStory」ツアーでは、マイケルはこの曲を「HIStory」メドレーの一部として歌った。そして「This Is It」のリハーサル映像で見られるように、それは突出したパフォーマンスだったのである。とてもパワフルで力強いのだ。

「They Don’t Care About Us」は、ラスベガスのショー「Michael Jackson ONE」では最重要場面として取り上げられており、さらにはフィリピンの受刑者たちをも触発したのである。

ソース:Upstart / MJWN
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