BADを称える:音楽を視覚的に表現する(その1)

ジョイエ:さてウィラ、「Thriller」が史上最高の売り上げのアルバムであることは誰でも知っています。でも、ほんの少しの間ですけど、「Bad」が2番目であったことを知っていましたか?

ウィラ:本当に?いいえ、知りませんでした。

ジョイエ:今でも、実際には史上最高の売り上げのアルバムの一つだと見なされています・・・全世界のリストの6番目くらいだと思いますが・・・そしてケイティ・ペリーがアルバム「Teenage Dream」でタイ記録に並ぶまで、「Bad」は最初にして唯一の、ナンバーワンを5曲生み出したアルバムだったのです。

ウィラ:それは知ってます。素晴らしいですね・・・特に、レコード・セールスという点で多くの人が標準以下だと思っているアルバムとしてはね。「Thriller」に続くアルバムに対して課されたハードルがいかに高かったかということを示してますよね。

ジョイエ:このレコードは23年間も並ぶものがなかったんですよ!このアルバムで一番いいのは、80%がマイケル自身が書いたというところです。マイケルは11曲中9曲を書いています。

だからここでは、多くの人にとって「Thriller」がマイケル・ジャクソンの成功の頂点と見られてはいるものの(商業的には確かに真実だ)、アーティスト、マイケル・ジャクソンが真に羽を広げ、芸術的、精神的、創造的、そして政治的に成長する様子が見え始めるのは次作の「Bad」なのだ、ということをお話ししていこうと思います。

ウィラ:それは面白そうですね、ジョイエ。クインシー・ジョーンズもそんなようなことを言っています。「Bad」のスペシャル・エディションの最初の追加トラックで、「アーティストとして成長している彼、音楽制作について理解している彼を見ることができます」と言っています。これを聞くたびにクインシー・ジョーンズに聞きたいのはこの部分なのですが、代わりにあなたに質問しようと思います。「Thriller」と「Bad」の間での成長の証とは主に何ですか?

ジョイエ:そうですね、まず最初に、私が今指摘したことがそうです。収録曲の大部分を書いたということですね。大人になってからのソロの最初の二作、「Off the Wall」と「Thriller」ではそうではありませんでした。「Off the Wall」では3曲、「Thriller」では4曲だけです。だからこのことは、主な成長と成熟だと思うんです。芸術的な、そして創造的な。

ウィラ:その通りですね。彼が作ったビデオの数でもそれが分かります。「Off the Wall」と「Thriller」ではそれぞれ3本作ってます。だけど「Bad」では8本です。「Leave Me Alone」を数えるなら9本ですね。「Dangerous」も9本です。だから、「Bad」はそう言う意味で彼にとって重要なターニングポイントだったように思えます。

ジョイエ:それに彼が書いていることも。「Bad」の歌のテーマも大きな成熟と成長を示しています。

ウィラ:私もそう思います。ただ、「Bad」以前でも、「Billie Jean」は感情的に込み入った複雑な曲ですよね。「Beat It」や「Heartbreak Hotel」、「Workin' Day and Night」もそうです。以前の曲のように単純ではないですね。

ジョイエ:そう、まさにその通り。私は彼が書いたもの説明するのに単純という言葉は使いません。ただ、よく分からないのですが、私にとってアルバム「Bad」は大人になってからの二作よりももう少し「成長」したように思えるんです。

ウィラ:より「彼」独特のものになってるということもあります。あなたが仰ったように、多くの曲を自作しているのですから。「Bad」については、彼は「Thriller」を越えるというとんでもないプレッシャーを自分自身にかけたという話が定番となっています。そのようなプレッシャーがある程度あったというのは間違いないと思います。「Thriller」に続くものを作る、というのは脅迫と言ってもいいでしょう。

ジョイエ:それは間違いないですね。どんなプレッシャーなのか想像すらできませんよ。

ウィラ:本当ですね!だけどこのアルバムを聴いていても、不安とか自信ないとかいうところから出来ているようには聞こえません。自信に溢れたサウンドです。分かち合いたいメッセージがそこにはあって、そして分かち合うということに対する自信もあります。彼が真価を認められたアルバムだとあなたが言う場合に、こういうことがあるのではないかと思います。

ジョイエ:ポイントなんじゃないですか、ウィラ。彼はかなりの自信があるように見えます。うぬぼれとさえ言えるようなものがこのアルバムにはあります。私はこれを感じているのかもしれません。それからこのアルバムについていうと、このCDを他とは違うものにしている一曲、あるいは偉大なものとしている際立った一曲、というのを選ぶのが私にとって難しいんです。すべての曲がそれ自体傑作ですから。

ウィラ:仰ることはわかりますよ、それにビデオのお陰ということもあるのではと思っています。「Moonwalk」で、彼は「Thriller」用に作ったビデオについて語っていますが、マーケティングのツールとして後から付け加えられたものじゃないのだと強調しています。ビデオは初めから彼のビジョンの一部だったんですよ。彼はこう語っています。

『「Thriller」の3作のビデオ、「Billie Jean」、「Beat It」、「Thriller」は、すべてこのアルバムのための僕が考えたコンセプトの一部なんだ。できるだけ視覚的に音楽を提示しようと決めたんだよ』

その2に続く)
関連記事
Google検索

Google

WWW検索 ブログ内検索

プロフィール

MJJFANCLUB.JP

Author:MJJFANCLUB.JP
* このブログはマイケル・ジャクソンのNewsブログです。
EmailAddress:
info.mjjfanclub.jp*gmail.com
の*を@に変えてください。

お知らせ

マイケル・ジャクソン「ONE」、チケット ON SALE NOW!!!
Man in the Music-スパイク・リー監督推薦図書
MJJFC.JPフェイスブック (TV情報 etc.)
カレンダー
最新記事
カテゴリ
リンク
文字サイズ変更ボタン
文字を大きくする 文字を規定のサイズに戻す 文字を小さくする
モバイルはこちらから
QR
カウンター
月別アーカイブ