「One」レビュー:The way Michael Jackson made us feel (その1)

マイケル・ジャクソンが亡くなって4年。シルク・ドゥ・ソレイユが彼のショーマンシップを壮大な新しいトリビュートで称えている。

50年代半ばに始まり、80年代後半にいつしか終焉したポピュラー・ミュージックの黄金時代について、未来はどのように判断するだろうか。音楽の制作やマーケティングの変化、そして聴き方の変化は音楽業界に重大な影響を及ぼしている。後世には何が残されるのか。ほとんどのポップの最も輝いていた瞬間を伝えていたビニール盤はすでに古代の工芸品であり、マニアやヒップスターたち、そしておそらくは大英博物館が収集するものとなっている。CDはすでに時代遅れだ。ビデオ・クリップは時代遅れのプロモーション・ツールである。わたしたちはどうやってポップのスターたちを記憶しているのだろうか。オーディション番組か?トリビュート・バンドか?地味な懐メロ専門ラジオ局だろうか?

モーツァルトはいまだ称えられている。彼の音楽が、彼の作品を極めることに一生を捧げているオーケストラのメンバーたちに演奏され続けているからだ。彼の天賦の才能はフリーズパックされて続いている。すなわち、現代オーケストラも、彼が生きていた時から、見た目も音も劇的には変わっていないのである。オーディエンスはコンサートに出席するという儀式に敬意を持っている。彼らは、決して時代遅れになることはない音楽の変革の時代に対し畏敬の念を持っている。つまり、私たちの奥深くにある文化的な強い願望にとっての試金石なのだ。

しかしポップには、このような長続きするものになるという希望はない。ポップは企業の欲に、そして手っ取り早く名声と富みを成すという当人たちの欲望に対して身売りしてしまったのである。11歳以上の者で、昨年のXファクターの優勝者を思い出せる者がいるだろうか?一過性の楽しみを伝達するように考えられたアートの形式は、輝く彗星ように終わりを迎えるということはおそらく妥当である。彗星はその時点ですでに急速に消えつつあるのである。だがこれは恥ずべきことだ。ポップ・ミュージックは一つのアートの形式になったのだ。そして記憶に残るべきなのである。特に、数少ない本物のスターたちのために。

おそらく、もう一つの道がある。今夜、ラスベガスで新しいシルク・ドゥ・ソレイユのショーのプレミアがある。ネバダの街にすっかり溶け込んだシルクによる劇場型作品8作のうちの最新作だ。「Michael Jackson One」は4年前に亡くなったマイケル・ジャクソンへのトリビュートだ。彼は、最高の仕事をなしとげた素晴らしさよりも、破滅的転落によって、あまりに多方面で記憶されている。

このショーは、この不均衡を矯正することをその目的としている。アルバム「BAD」の制作に関するスパイク・リーの最近のドキュメンタリー同様、このショーはマイケル・ジャクソンの陰の部分に立ち入ることを拒んでいる。これは伝記ではなく、また歪められたりもしていない。これはお祝いだ。そしてそれが息を飲むほどに効果的だ。

シルク・ドゥ・ソレイユによる、サーカスの技術と芸術的野心の不安定な融合は、彼らの世界的人気にもかかわらず多くの人々を感動させるようなものではない。せいぜい、数十年前から停滞していると思われるエンタテイメントの一形態に新鮮な推進力を与えている程度である。悪くすると、尋常ではない才能があるパフォーマーたちと、心理学用語を多用した地球村の理想主義との共生という試みは思い上がりである。

 一座にとってのより有意義なやり方があったという最初の兆候は、シルクのベガス作品、The Beatles Loveの中にあった。ビートルズの残ったメンバーらの承認と大々的な協力を思いがけず得られた作品だ。彼らの動機はしっかりしていた。すなわち、既に8年間も上演が続いているこのミュージカルは、巧みかつよく練られた、これまで作られた中で最も偉大なポップ・ソングへのオマージュである。

Loveと同様、Oneは常設公演としてデザインされ、むしろ逆にマンダレイ・ベイ・リゾートの劇場の方にショーに合わせることを求めている。

このショーは技術面での新たな基準を設けることになった。同劇場の1800席の全てにはスピーカーが3つ備え付けられている。ステージには最高毎秒12フィートの巻き上げ速度をもつ66基のウィンチがある。照明は587基で、特注のLED照明295個がセットに埋め込まれている。プロジェクター26基、テレビモニター11台、8つの独立した柱からなる40フィートの幅のLEDの壁。この舞台装置は規模の点で圧倒的だ。

乱雑なものとなっていてもおかしくなかった。そこには、そびえ立つ野望のようなものが存在しており、バックステージには思い上がりというものが常に見え隠れしている。しかし、私は今月初めのプレビューで観たのであるが、Oneは偉業である。ジャクソンのショーマンシップとファンタジーへの愛に忠実であり、彼の公の人格が陥った混乱状態などに気を取られることなく、このショーは、真に重要なただ一つのこと、つまり彼のアートについての敬意に満ちているのである。
その2に続く)
関連記事
Google検索

Google

WWW検索 ブログ内検索

プロフィール

MJJFANCLUB.JP

Author:MJJFANCLUB.JP
* このブログはマイケル・ジャクソンのNewsブログです。
EmailAddress:
info.mjjfanclub.jp*gmail.com
の*を@に変えてください。

お知らせ

マイケル・ジャクソン「ONE」、チケット ON SALE NOW!!!
Man in the Music-スパイク・リー監督推薦図書
MJJFC.JPフェイスブック (TV情報 etc.)
カレンダー
最新記事
カテゴリ
リンク
文字サイズ変更ボタン
文字を大きくする 文字を規定のサイズに戻す 文字を小さくする
モバイルはこちらから
QR
カウンター
WHAT ABOUT US
月別アーカイブ