AEG裁判:ケニー・オルテガの証言2日目

マイケル・ジャクソンが亡くなる数日前に自分で書いた電子メールを読み上げる際、ケニー・オルテガは高まる感情で言葉を詰まらせた。

「彼は迷える少年のようだった。我々が、彼が必要とする手助けをすれば、うまく切り抜けるチャンスはまだあるかもしれない」とオルテガは読み上げた。

ジャクソンのカムバック・コンサートの監督であったオルテガは、「This Is It」ツアーのプロモーターで製作者だったAEGライブに対する不法死亡訴訟で水曜日に証言した。

「いまちょっとダメです。すこし時間をいただけますか?」とオルテガは判事に申し出た。

イヴェット・パラスエロス判事は彼を陪審員室で数分間一人にさせ、その後証言に戻ることを許可した。

死の直前の6日間、衰弱し被害妄想的だったマイケル・ジャクソン。しかし、最後の2日間は素晴らしかったマイケル・ジャクソン。こう証言をしている間、オルテガは何度か涙を流したが、これはその一つだった。AEGライブを訴えているジャクソンの母親も、オルテガの証言を聞きながら泣いていた。

ジャクソン家は、コンラッド・マーレー医師を雇い監督していたのはAEGライブの幹部たちだと主張している。マーレーはプロポフォールを毎晩ジャクソンに投与していたことを警察に対し認めている。検視局は、2009年6月25日のジャクソンの死を、手術用麻酔薬プロポフォールの過剰投与によるものだとの結論を出している。マーレーはジャクソンの不眠症のためにプロポフォールを使っていたと述べている。

AEGライブの弁護士らは、マーレーはジャクソンが選びコントロールしていた、AEGライブの幹部たちはマーレーがプライベートな寝室でジャクソンに対して施していた危険な処置について知る術はなかったと主張している。

しかし、証言や電子メールによると、AEGライブの幹部たちは、ジャクソンがリハーサルを欠席しすぎていてツアーが危機にあるとオルテガが訴えたことを受け、ジャクソンのリハーサル・スケジュールの管理をマーレーに任せていた。

ジャクソン家側の弁護士は、マーレーは、リハーサルに向けて休息をとらせるために危険なプロポフォールの投与を続けるという利益の相反状態に置かれていた(AEGライブとの契約からこの事態に陥った)と主張している。マーレーは100万ドルの負債を抱え、ツアーのためのジャクソンの専属医として働くことになる2ヶ月前に自分の診療所を閉鎖していた。もしジャクソンにリハーサルをさせることができなければ、ショーは延期、または中止となりマーレーは仕事を失っていた、とジャクソン家側は主張している。

「ストップすべきだと感じた」

2009年6月13日のリハーサルはうまくいかず、翌日は欠席となったことを受け、オルテガは自分の懸念を電子メールでAEGライブの共同CEOランディ・フィリップスに伝えた。「MJの専属医が昨日彼にリハーサルの出席を許さなかったことをご存知か?ランディとフランク(ディレオ。ジャクソンのマネージャー)はこのことを知っているのか?彼らに彼の健康状態を把握するように言って欲しい。MJのプライバシーに立ち入ることなく。MJが必要とするものがすべて整うよう、専属医と話をするのもいい考えかもしれない」。

その後、AEGライブの幹部たちは、マーレーと会ってジャクソンのリハーサルへの出席を任せたと言った、とオルテガは述べた。ジャクソンがリハーサルに来るのかどうか知る必要があるなら専属医に電話すべきだと言われた、とオルテガは述べた。オルテガはマーレーの携帯電話の番号を知らされた。その番号は自分の携帯電話に登録したとオルテガは述べた。

これとは別の週でジャクソンが現れなかった時、オルテガはマーレーと30分ほど話したという。

「彼がスケジュールを組んでいると言われましたがスケジュールは進んでいませんでした。彼はいわば、私のライフラインだったのです」とオルテガは証言した。ジャクソンに対する不満が爆発し、「大声を上げた」とオルテガは述べた。

6月19日にジャクソンが現れた時、「彼は迷子で寒がっていて、怖がっているようだった」とオルテガは述べた。

「私を恐れるマイケルを見ました。寒さに震えるマイケルを見ました。何か感情的なことが起きていると思いました。深く感情的な、そして身体的にも何か起きていると。彼は不安定に思えました」とオルテガは証言した。

オルテガはその晩、ジャクソンにステージに上がらないように言った。自分自身で傷ついてしまうことを恐れたからだ、と彼は証言した。その代わりにジャクソンは、振付師のトラヴィス・ペインが自分のパートを踊るのを見ることにした。

オルテガによれば、ジャクソンは被害妄想的で怖がっているようだったという。「彼は私に、止めないように、どこにも行かないようにと何度も言いました。彼は、私がやめること、あるいは去ってしまうことを恐れていたのです」。

ツアーの一団がオープニングのためにロンドンへ移動するまでに残された日がちょうど12日となり、「私たちが一緒にやってきたこと全てが、マイケルと私、この夢、この希望が遠ざかっていく」と心配したとオルテガは証言した。

6月19日には製作を「ストップすべきと感じた」が、「マイケルの心を傷つけたくなかったので苦しかった」とオルテガは証言した。

オルテガはその晩から翌朝にかけてAEGの幹部たちに電子メールを送り、ジャクソンには専門家の手助けが必要だと警告を発した。

「妄想的で不安が強く、強迫観念を持っているかのような強い兆候がある。私たちができる最善のことは、大至急最高の医師に彼を診せることだと思う。まるで二人の人物がいるかのようだ。一人は(深く内側で)自分らしくあろうとしている。まだできる。私たちに止めないで欲しいと思っている。もう一人は衰弱し、困難な状況だ」とオルテガは書いている。

オルテガは、AEGライブのCEOランディ・フィリップス、ジャクソン、そしてマーレーとのミーティングに呼ばれたと証言した。場所はジャクソンの自宅だった。6月20日、彼が一連の電子メールを送った数時間後のことだったという。

マーレーはオルテガを責めたとオルテガは証言した。「私にはマイケルにリハーサルをさせない権利はない、マイケルは身体的にも精神的にもパフォーマーとしての責任を果たすことができる、監督の領域を出るな、アマチュア医師になるな、自分の仕事に専念しろ、後は任せろ。彼はそんなことを言いました」とオルテガは証言した。

ジャクソンはマーレーが面倒を見るようになって5日後に亡くなった。このミーティングが行われた応接間から階段を上がったすぐのところにある寝室で。

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「変身」

6月24日に予定されていた次のリハーサルでは、ジャクソンは全く違っていた。「あれは奇跡だった」とオルテガは証言した。

「私は彼のエネルギーに、彼の精神状態に、彼の熱意に大喜びしました。彼は変身したのです。全く驚くべきことでした」とオルテガは述べた。

マーレーは捜査員に対し、最後の2日間は睡眠を促すためのプロポフォールの使用を中止したと述べている。60日間投与した後だ。ジャクソン家の弁護士は、それがジャクソンが復活した理由だと主張している。

オルテガは、ジャクソンが「本物の睡眠、本質的な睡眠」をとったように見えたと述べた。

先月、睡眠の専門家が、通常の睡眠のサイクルを妨げるプロポフォールについて、多量の使用から素早く回復することは可能だと述べた。6月19日にオルテガが見たジャクソンの症状は全て、ジャクソンが数週間睡眠をとれなかったということを示唆しているとこの専門家は証言している。

陪審員に「Earth Song」のビデオが提示された。6月24日にジャクソンが最後に歌った曲、彼のラストだ。「私はこれが大好きです」とオルテガはビデオを見ながら述べた。

「私たちのボーイがいってしまった」

翌日、彼はロサンゼルスのステープルズ・センターのステージに立っていた。その時AEGライブの共同CEOポール・ゴンガウェアから電話があり、ジャクソンが亡くなったと告げられた。

「私たちのボーイがいってしまったよ」とゴンガウェアはオルテガに言ったという。

「私はショックを受けていたのだと思います。おかしな人が電話をかけてきたのだと信じたかったのです」。

ジャクソンとはこの他のツアーやプロジェクトで仕事をしてきたオルテガは、ジャクソンがツアーの記者会見でロンドンに現れた日の出来事を知っていたら、「This Is It」の監督を引き受けなかっただろうと述べた。

AEGライブのCEOランディ・フィリップスは、あの日、すなわち2009年3月5日、「イライラ」してジャクソンを「叩き」、「大声で怒鳴った」と先月証言している。フィリップスは、「泥酔して意気消沈」していたジャクソンがロンドンでのイベントに最終的に出席したことを「奇跡」だったと証言した。AEGは数千人のファンと数百人のジャーナリストを迎えて待望のアナウンスを行うための会見を主催していた。このイベントは世界中にライブ配信されることになっていた。

「壁が震えるほどの大声で怒鳴ったよ」とフィリップスはAEGライブの親会社のCEOティム・レイウェケにメールで書いている。「トーメ(ジャクソンのマネージャー)と私とで彼に服を着せたよ。ヘアセットも終わりそうだ。終わったらO2へ急行する。こんな恐ろしいことは見たことない。彼は感情的にマヒしていて混乱している。自己嫌悪でいっぱいで、ショーが始まるということを疑ってるんだ。彼は死ぬのを怖がっている。今はただ、なんとか記者会見を無事に終わらせたい」。

AEGライブの幹部らは、この数日後にショーの監督を依頼するためにオルテガに連絡をした時、この出来事を彼には話していなかった、とオルテガは述べた。もし知っていたら、ツアーの準備が感情的そして身体的にジャクソンに影響を与えることを心配してこの仕事を引き受けることは「なかっただろう」と彼は述べた。

マイケルの甥のタジ・ジャクソンが木曜日に証言台に戻ってくる。先月始まった彼の証言の続きを行うためである。

11週目に入ったこの裁判は8月中には結審すると見られている。ジャクソン家の弁護士は、来週最後の証人を呼ぶと述べた。その後、AEGライブ側が弁論を行うことになっている。

ソース:CNN
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