「Michael Jackson One」、ラスベガスへ(その2)

シルク・ドゥ・ソレイユの他のトリビュート作品とは違い、「One」にはジャクソンをステージ上で演じるパフォーマーは登場しない。その代わりこのショーでは、ストーリーの起伏に合わせて、ジャクソンのビデオとオーディオの映像がよく練られた使い方をされる。

「ビデオにおいてさえ、彼の存在感はあまりに強力です。だから彼を使うというのはとても難しいものになりかねないのです」と、制作監督のウェルビー・アルティドールは言う。「このショーで私達がやりたいことは、マイケルの存在というものを、彼の声と彼の影を感じることで作り上げるということなのです。ショーが進むに連れて徐々に存在感が増すなかで彼を感じるまで、私達がその彼への切望というものを生み出すことが出来るまでです。そして頂点へ。私達が、彼がそこにいる、彼が私達とともにいるということを本当に実感できる瞬間です」

「One」は現在のところ、シルク・ドゥ・ソレイユにとって最も野心的な冒険だ。一つのショーにこれほど多くのアクロバット・パフォーマンスを取り入れた作品は今までにないからである。「Immortal」からのルーティーンの再利用を避けるため、振付師たちは劇場固有の装置の利点を活かし、ジャクソンの象徴的ムーヴに新しい極致のスポットライトを当てる。ダンス・クルーとの仕事も初めてであり、韓国、ニュージーランド、プエルトリコなどからのグループより新しいインスピレーションを見出した。衣装デザインはザルディ・ゴコである。ジャクソンのデザイナーの他に、レディー・ガガの北米ツアー「Monster Ball」を担当し、その後グウェン・ステファニーと彼女のブランドL.A.M.B.の設立に参加した。

「One」のオリジナリティ指向のレベルの高さは振付師トラヴィス・ペインにとっては慣れ親しんだものだ。彼はビヨンセやシャキーラ、アッシャー、ジェニファー・ロペスらと仕事をし、ジャクソンとは断続的に15年間コラボレーションしてきた。

「マイケルは常に、最高のアイディアを得たいということがはっきりしていました。それはいつも彼が生み出すというわけではありませんでした。彼が求める唯一のものとは、彼が見たこともないものなのです」とペインは語る。「もし他の何かに似ていると感じるものであれば、それはすでに出てきているものなのです。彼はそのようなものは欲していませんでした。これが、彼の音楽やビジュアルをこれほどまでに革新的にしていたものなのです。彼は何度も、日常の身の回りにあるものからヒントを得て、そして突き動かされてきました。彼なら、前の晩にナフキンに書いた絵をリハーサルに持ち込むかもしれない。素晴らしいアイディアを思いついたという理由でね。そんなことが、「This Is It」の「The Way You Make Me Feel」のセットになったんです・・・・。お客さんはいつもクタクタになる。それは、彼がお客さんからあらゆるものを引き出して、ゆっくりするのを許さなかったから。彼自身がゆっくりするつもりがなかったから」

「One」の進んできたプロセスはジャクソンの創造的プロセスと細部へのこだわりを元にしたものだ。それはキングが、1992年のジャクソンの「Dangerous」ツアーでダンサーとしての初めてのショービジネスでの仕事の合間に自ら目にしてきたことである。彼は、まだビデオ・スクリーンのような強化装置を使用していなかったころのアリーナ・ショーの準備をしている彼をバックステージで見ていたことを振り返る。

「そういう細部へのこだわりというものは見ることができると思います。どの照明に関しても、理想のシルエットが得られるよう彼は位置しているのです」とキングは言う。「彼の動きにマッチするように、あのようなレベルで関心を持ち詳細にこだわり、ステージのあらゆる面に気を配ること。そしてすべてのアクセントにライトが合うよう音楽を進行させる。私が決して忘れられないことです」

シルク・ドゥ・ソレイユはすでにラスベガスのストリップ沿いに7つの常設ショーを開催している。しかし「One」はマンダレイ・ベイの初のシルク作品であり、以前には「マンマ・ミーア!」や「ライオン・キング」が上演されていた劇場へと進出することになる。マンダレイ・ベイの劇場は現在、床から天井までの6つのジャクソンのポートレートが取り付けられており、白いソックスと輝くグローブ、そして黒いフェドラ帽のジャクソンがムーンウォークを踊っている。明るく輝く宝石がサファイア・ブルーのロビーを飾っている。黒と金の両開きの扉は、ジャクソンを象徴する軍服にヒントを得たブレザーに敬意を表したものだ。

「世界のエンタテイメントの都となるために、そして史上最も偉大なエンタイテナーの作品を取り上げるために、(シルク・ドゥ・ソレイユが)私達にその機会を提示してくれた時、私が『どこにサインすればいい?』と言うのにそれほど長い時間はかかりませんでした」とマンダレイ・ベイの社長COOチャック・ボウリングは言う。「私達はマイケル・ジャクソンの音楽というものは、世代を越え、時代遅れでは決してなく、そして多くのジャンルを超越したものだと考えています。人々がマイケルの音楽を愛し称え続けている限り、私達はそのためのホームグラウンドになります。ずっとずっと末永く」

だが、会場の改築やマスター音源、記録的人数のアクロバットをもってしても疑問は残る。すなわち、マイケル・ジャクソン自身が作っていないマイケル・ジャクソンのショーを、一体誰が作ることができるのか?

「マイケルならどう考えた?マイケルならこれについてどう思うか?ということを私は数多く繰り返しました。彼がやったであろうことを再現しようとするのではないんです。そんなこと私達にはできません。マイケル・ジャクソンは一人しかいないのです」とトラヴィス・ペインは言う。「でも、マイケルが楽しむだろうか?グレートだと感じてくれるか?十分なテーマがあると考えるか?強さは十分だと思うか?と考えるんです。私達はただ、彼がこれらに「Yes」と言ってくれるように、そしてマイケルがオーディエンスになることを楽しみ、母親や子供達をつれてくることを楽しめるよう、リハーサルで研ぎ澄ませているんです」

「Michael Jackson One」は、5月23日に始まるプレビュー公演を経て、マンダレイ・ベイ・シアターにて6月21日に開演する。チケットは69ドルから150ドル(約7000~15000円)。土曜日から水曜日までの毎晩7:00から上演される。(おわり)

mjone.jpg 原文 ■'Michael Jackson One' Moves Into Las Vegas
Source: MJFC / The Hollywood Reporter / Special thanks to Kelly for bringing this to our attention!
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