AEG裁判:冒頭陳述(その2)

弁護側の冒頭陳述の初めに、AEGライブの弁護士マーヴィン・プットナムが陪審員らに対し、「私たちは不快なものをお見せすることになります」と警告した。AEGライブはマイケル・ジャクソンの「深く暗い秘密」を明かす以外に選択の余地がない、なぜなら、AEGライブは、ジャクソン家による、マイケル・ジャクソンの死に対する法的責任追及から身を守らねばならないからだ、とプットナム弁護士は述べた。

彼は、ゴンガウェアやその他のAEGの重役たちにはジャクソンが睡眠のためにプロポフォールを使っていたということを知る術はなかったと強調した。

「AEGは10年にも及ぶプロポフォール服用歴については何も知りませんでした。彼らはコンサート・プロモーターです。その彼らがどうやったら知ることができたでしょうか?」

彼は、ジャクソンの元妻であり二人の上の子の母親であるデビー・ロウが、看護師だった90年代にジャクソンにプロポフォールを投与する手伝いをしたことを証言すると約束した。「彼女は、ツアー中にホテルで、眠らせるために複数の医師がミスター・ジャクソンにプロポフォールを投与するのを見ていたのです」と彼は述べた。その中にはミュンヘンやロンドン、パリでのツアーが含まれている。

「周囲を欺いていたというのが真実なのです」、プットナム弁護士はジャクソンのプロポフォール使用について述べた。「彼は、彼を手助けしたかもしれない人物を距離を置いて確保していました。そして、誰も彼の深く暗い秘密を知らなかったのです」

プライベートの部分を守るジャクソンの力は、すなわちAEGがジャクソンの破滅状態という兆候に気付くことは不可能だったということを意味している、とプットナム弁護士は述べた。そして、ジャクソン家のメンバーが、介入しようとする試みがうまくいかなかったこと、起こっていることについての知識に欠けていたということを証言するだろうと付け加えた。

「もし彼らが起きている事を知らなかったのなら、他の誰がそこに問題があったと考えることができたでしょうか?」とプットナム弁護士は述べた。

AEGは、ジャクソン自身に死の原因があったこと、彼がマーレーをフルタイムの医師として選んだこと、そして彼の薬物中毒が、致命的となった一連の選択を導いたのだと主張している。

「この裁判は個人の選択の問題なのです。自分自身による選択の責任は自分で負うものです。AEGライブが引き起こした悲劇ではなかったのです」

マーレーはAEGに雇用されてはいなかった。むしろ、ジャクソンが亡くなるまでの4年近くの間、ジャクソンによって選ばれ報酬を支払われていたのだ、とAEGライブの弁護士は主張した。

「AEGライブはマーレー医師に報酬を支払ったことはありません」とプットナム弁護士は述べた。

プットナム弁護士は、ジャクソンの死の2日後にロス市警のマルティネス刑事が行ったマーレーの事情聴取の一部を流した。

「私はマイケル・ジャクソンに雇われていますが、AEGを通じて報酬を受け取っています」とマーレーは警察に話している。

プットナム弁護士は薬物を求めたジャクソンのドクター・ショッピングに焦点を当て、ジャクソンが薬物を求めた40人の医師と看護師の表を示した。そして、ジャクソンに対する児童性的虐待の告発(裁判の後無罪となった)が関連している、なぜならそれらの告発の結果、薬物使用量が増大することになったからだと付け加えた。

月曜日の法廷の開始前、パラスエロス判事はジャクソン家側の証人の証言を許可する裁定を下したが、彼らの意見の一部は制限した。パラスエロス判事は、マイケル・ジャクソンの死についてAEGの法的責任が認められた場合にAEGが支払うべきであるとジャクソン家が主張する損害賠償額を制限していた初期の暫定決定を覆した。これにより、損害賠償額は10億ドルまで上がる可能性が出てきた。ジャクソン家側の証人の一人、公認会計士のアーサー・アークは、マイケル・ジャクソンが世界中で「This Is It」ツアーを260公演行えば14億ドルを稼いだ可能性があると見積もった。AEGの重役らはロンドンで計画されていた50公演を拡大することについて議論していたとジャクソン家の弁護士は述べた。

アークの証言の許可を判事に求める際、ジャクソン家の弁護士ペリー・サンダースは、2009年3月に「This Is It」コンサートのチケットが売り出された際に「世界の歴史上の人物を見たいという最高の需要がありました。誰も近づいたことがないのです」と述べた。

「たくさんの需要があったのです。数時間で200万の席が埋まりました」とサンダース弁護士は述べ、AEGライブのCEOランディ・フィリップスからAEGのオーナーに宛てた電子メールを引用し、ロンドンの「需要を全て満たすにはあと100公演必要だろう」とフィリップスは書いていると述べた。ジャクソンはワールドツアーで東京ドームを数回満員にしただろうとサンダース弁護士は述べた。

しかしAEGの弁護士サブリナ・ストロングは、ジャクソンが亡くなるまでにロンドンでの50公演を完遂したかどうかですら「投機的だ」とした。ジャクソンは260公演こなしたことはなく、全盛期でさえそれほど稼いでいないとAEGの弁護士は主張した。「彼はそれに近づいてさえいません。シェール以外にそんなことをやった者はいないのです」

アークは、ジャクソンが65歳になるまでに4回のワールドツアーを行うという試算もしている。パラスエロス判事は審理の間に割って入り、ローリング・ストーンズは70歳でもツアーをしていると指摘した。ジャクソン家はさらに、ジャクソンがラスベガスでの長期公演やコマーシャル、衣服や映画から収入を得たであろうことを陪審員に納得させることになるだろう。

ストロング弁護士は、ジャクソンにはプロジェクトに失敗し、機会を逸してきた歴史があると主張、アークの見積もりを「希望、夢であり、賠償額の元にはなり得ない」とした。

新しい裁定の下、アークは陪審員に対し、ジャクソンの死により家族が蒙った「収益力の喪失」について話すことを許されるだろう。このことは、ジャクソンが衣服やコマーシャル、映画などで数百万ドルを稼いだであろうというジャクソン家の主張を陪審員が考慮することができるということを意味している。もし存命であれば65歳になるまでに5度のワールドツアーをこなしたであろうというアークの見積もりも考慮の対象となりうる。しかしながらAEGは、ジャクソンの過去の失敗が、金を稼ぐ力を弱めていたと主張した。ジャクソン家側の証人の中には、マーレーがAEGに雇用されていたのかどうかという疑問について意見を言う可能性がある者はいない。

冒頭陳述に続き、ジャクソン家の弁護士は火曜日の朝に最初の証人であり、ロサンゼルス市警の刑事でマイケル・ジャクソンの死を捜査したオーランド・マルティネスを呼ぶことになっている。(その3に続く)
関連記事
Google検索

Google

WWW検索 ブログ内検索

プロフィール

MJJFANCLUB.JP

Author:MJJFANCLUB.JP
* このブログはマイケル・ジャクソンのNewsブログです。
EmailAddress:
info.mjjfanclub.jp*gmail.com
の*を@に変えてください。

お知らせ

マイケル・ジャクソン「ONE」、チケット ON SALE NOW!!!
Man in the Music-スパイク・リー監督推薦図書
MJJFC.JPフェイスブック (TV情報 etc.)
カレンダー
最新記事
カテゴリ
リンク
文字サイズ変更ボタン
文字を大きくする 文字を規定のサイズに戻す 文字を小さくする
モバイルはこちらから
QR
カウンター
WHAT ABOUT US
月別アーカイブ