AEG裁判:冒頭陳述(その1)

コンサート・プロモーターAEGライブに対する不法死亡訴訟の冒頭陳述では、マイケル・ジャクソンの薬物中毒との戦いが示された。公判の最初の一時間は、相反するマイケルの描写が浮かび上がった。キャサリン・ジャクソンの弁護士はマイケルの薬物問題を認めつつ、彼が思いやりのある息子であり父親であったことを示そうと試みた。

キャサリン・ジャクソンの弁護士は、「You Are My Life」と名づけられた3人の子供たちのために書かれレコーディングされた感傷的なマイケルの曲を陪審員らに向けて流した。

「きみ(たち)は太陽、僕を夜空に瞬く星たちよりも輝かせてくれる。きみ(たち)は月、僕の心の中で輝く月。きみ(たち)は僕の昼、僕の夜、僕の世界。きみ(たち)は僕のいのち」

ランディとリビーは母キャサリンとともに最前列、陪審員から数フィートの場所に座った。小さな法廷内が亡き息子の優しい声で満たされる中、キャサリン・ジャクソンは顔の涙をぬぐった。

45の座席の多くがジャクソン家を含む裁判関係者に割り当てられたため、ジャーナリスト16人と数人の一般傍聴者のみが法廷内に入ることを許された。ロサンゼルス郡上級裁判所のイヴェット・パラスエロス判事は、CNNによる公判のテレビ中継の要請を却下している。

数多くの写真や走り書きのメモが陪審員らに提示された。ジャクソン家の弁護士が、マイケル・ジャクソンの大成功のコンサート・ツアーやスーパーボウルのパフォーマンスに触れると、数人の陪審員はうなずいていた。パニッシュ弁護士が、キャサリン・ジャクソンに宛てた、彼女に対する思いがつづられた亡き息子のメモを読み上げると、彼女は目元を押さえた。

「僕の成功はすべて、母に誇らしい気持ちになってほしかったということが元になっています。認めるという微笑みを勝ち取るためです」とそのメモには記されている。

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AEGライブの重役たちは、マイケル・ジャクソンの健康状態と専属医の倫理的衝突(ジレンマ)を無視した「無慈悲な連中」であり、それがマイケル・ジャクソンを死に至らしめたのだ、とジャクソン家の弁護士は主張した。ブライアン・パニッシュ弁護士は、AEGがコンラッド・マーレーにとっての利益の衝突を生じさせ、巨大な報酬とマイケル・ジャクソンのケアのどちらかを選択するよう強いたのだと述べた。パニッシュ弁護士は陪審員に対し、AEGは競争圧力を感じており、ジャクソンのツアーが是が非でも成功することを望んでいたと述べた。

「皆さんにとって疑問の余地はないでしょう。彼らは無慈悲で是が非でもナンバーワンになりたかったのです。(・・・・・)彼らはもみくちゃの波の中で誰が道を失うのかということについて気に留めなかったのです。(・・・・・)私たちは同情が欲しいのではありません。真実と正義を求めています」とパニッシュ弁護士は述べた。

ポップ・アイコンの死に対する法的義務として世界最大のエンタテイメント企業がジャクソンの母親と3人の子供たちに数十億ドルを支払うべきかどうかを、日給15ドルの陪審員たちが判断することとなる。

AEGの重役らは、ジャクソンが精神的肉体的に弱っていたことを知っていたとパニッシュ弁護士は陪審員らに述べた。ジャクソンがカムバック・コンサートの準備中、マーレーが専属医として働き始めた後の数週間は、ジャクソンは「明らかな急降下状態」であった。

マーレーがこの仕事に対し500万ドルを要求し、最終的に月15万ドルで合意に達したということがもう一つの兆候と受け止められるべきだったとパニッシュ弁護士は述べた。他の医師は、ジャクソンが「クリーン」(薬物依存でなければという意味)である限り、月に4万ドルでこの仕事を請け負うとAEGに言った、とパニッシュ弁護士は述べた。パニッシュ弁護士は、(マーレーの報酬要求は「常軌を逸している」と認めた)あるAEG側の(専門家)証人のビデオを陪審員に向けて流した。

「あれが警告でした。なぜなら、莫大な金額だったからです」と弁護側の証人マーティー・ホムは述べている。

「AEGはこの明らかな警告を無視し、マーレー医師を雇ったのです」とパニッシュ弁護士は述べた。

この裁判の基礎となるものは、AEGライブの共同CEOポール・ゴンガウェアがジャクソンの死の11日前に書いた一通の電子メールだ。この電子メールは、その前日にリハーサルを欠席させたマーレーについての懸念を訴えたショーの監督ケニー・オルテガに宛てたものである:「給料を払っているのはMJではなくAEGであるということを(マーレーに)思い出させたい。自分が何を期待されているのか思い出させたい」。ジャクソンの健康状態が不安であったにもかかわらずリハーサルの準備をさせるようマーレーにプレッシャーをかけるために、ジャクソンの専属医としての実入りの良い仕事を失うことの恐れをAEGライブが使った。この電子メールがその証拠であるとジャクソン家の弁護士は主張している。

月曜日に法廷内で流された宣誓供述ビデオの中でゴンガウェアは、ジャクソン家の弁護士が「決定的証拠」だといっているこの電子メールについて、書いたことを覚えていないと述べている。90年代にジャクソンのツアーを二度マネージメントしたゴンガウェアは、コンサート・ツアー中のジャクソンが中毒性の鎮静剤に依存していたことを知っていた、とパニッシュ弁護士は述べた。1993年にこの件でゴンガウェアに警告したという一人の医師のビデオをパニッシュ弁護士は流した。

「介入する必要があると感じました。解毒する必要がありました」とスチュアート・フィンケルスタイン医師は述べている。

さらにパニッシュ弁護士は、2009年3月のO2アリーナでのマイケル・ジャクソンの記者会見前に送付された電子メールを提示した。その中でAEGライブのCEOランディ・フィリップスがAEGの親会社の元CEOティム・レイウェケに宛てて、ジャクソンが飲んでおりファンに向って話すことを拒んでいると書いている。

「今まで見たこともない恐怖だ。彼は、感情的で泥酔し混乱している。自己嫌悪に満ち、ショータイムだということを疑っている。彼は死ぬほど怯えている」

パニッシュ弁護士は、ジャクソンの振る舞いは、AEGが生前に無視した兆候の一つであると述べた。彼は陪審員に対し、マイケル・ジャクソンの死についての法的責任を決定するのは陪審員であると述べ、そしてマイケル・ジャクソンの問題ではなくAEGの行動について見るべきだと語った。

「マイケルは究極の代償を払いました。彼は亡くなったのです。マイケルは責任を負ったのです」とパニッシュ弁護士は述べた。(その2へ続く)
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