不法死亡訴訟がスタート

マイケル・ジャクソンの最後のコンサート・プロモーター、AEGライブは、彼の家族による不法死亡訴訟において、ジャクソンの死亡の責任はジャクソン自身にあるとして弁護していくことになる。本裁判は、2ヶ月から3ヶ月間続くものと見られているが、ロサンゼルスの法廷で今日から始まる。

火曜日の朝、ロサンゼルスの法廷では、陪審員選定に先立ち、担当判事がテレビカメラについての議論を聞くことになる。ジャクソン家弁護士らが、CNNからの裁判のテレビ放送の要請を支持するものと見られる一方、AEG側弁護士らは、法廷外でファンの"激高"を招きかねないと懸念している。

マイケル・ジャクソンは、2009年夏にロンドンで開幕するはずであった、AEGライブの企画による「This Is It」コンサートのちょうど2週間前に亡くなった。

AEGの弁護士マーヴィン・プットナムは、金曜日の午後10時に放映予定のCNNのドキュメンタリー「Michael Jackson: The Final Days」のインタビューに答えている。

「なぜミスター・ジャクソンの責任の方に目が向かないのか私にはわかりません。彼は大人です。ミスター・ジャクソンはドクター・ショッピングで知られた人でした。彼は一人の医師に一つのことを言い、もう一人の医師に他のことを言う人物として知られていました」。またプットナム弁護士は、あの児童性的虐待裁判が関係していると述べた。なぜなら、「薬物の服用量が極めて増えるという結果になった」からだ。

一方でマイケル・ジャクソンの母キャサリンと子供たちプリンス、パリス、ブランケットの弁護士らは、AEGライブには責任がある、なぜなら同社がコンラッド・マーレー医師を雇い監督していたからだと主張している。マーレー医師はジャクソンの不眠症に対し、手術用麻酔薬を投与するという致命的な行為を行った。マーレーは過失致死罪で有罪となり刑務所で服役している。

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この裁判は、マイケル・ジャクソンが2009年に亡くならなければ生涯にわたって稼いだであろう額に等しい賠償金をAEGに対して課すよう判事に求めるものだ。マイケル・ジャクソンの収入能力の見積もりによると、仮にAEGライブの責任が認められれば、同社にとって数十億ドルの負担となる可能性がある。AEGライブは世界的な芸能ビジネスの会社AEGの子会社であり、AEGは最近、80億ドルの提示価格で売りに出されていた。

ロサンゼルス郡上級裁判所イヴェット・パラスエロス判事は、雇用の過失を問う本裁判においてジャクソン家側弁護士は陪審員裁判を保証するに足る証拠を提出したという判断を2月に下した。また、AEGライブの上層部が、マーレーがジャクソンの診療に危険な薬物を使用することが予想できたとするジャクソン家の主張を支持する証拠もあるとの判断を下している。パラスエロス判事は、AEGが、「多額の負債を抱えていたと確認できたはずのマーレー医師の身辺調査を十分に」行わなかったという証拠をジャクソン家側が提出したということに同意している。ジャクソンや子供たちの軽い体調不良をラスベガスで診療していたというマーレーとのそれ以前の関係がAEGライブの責任を免除するということはないが、「法的責任と賠償額の比率を決定する際にはその事実がかかわってくるかもしれない」とパラスエロス判事は述べた。

この不法死亡訴訟では、マイケル・ジャクソンの母親と上の二人の子供のプリンスとパリスによる証言もあると見られている。プットナムは、なぜジャクソン家側の弁護士が彼女たちを証言に呼んだのか疑問を呈し、それは「感情的な反応」のためだと示唆した。

「彼女らを証言台に連れてくることが、コンラッド・マーレー医師はAEGに雇われていたのか、あるいは過失の雇用なのかということとなぜ関係があるのか、私には理解できません。しかしおそらく、違う理由で証言台に彼女らを連れてこようとしているのでしょう」

プットナム弁護士は、ジャクソン家側弁護士が先月提出した書類で、プリンス・ジャクソンに対する質問の際に「攻撃的で常軌を逸した振る舞い」をしていたと申し立てたことについて苛立ちを見せた。

「そのようなことはしていないと言うために私たちは回り道をしました」とプットナム弁護士は言う。「彼らは世界に対し、AEGライブが子供たちに対し不適切なことをしていると信じさせたかったのかもしれません。しかし、少し待ってくれと言わせていただきたい。ここで実際に起きているのは何なのか見てくれと言わせていただきたい。この訴訟を起こしたのは彼らであり、子供たちを証言台に立たせ、彼らの父が起きて欲しくないと考えていたことの渦中に立たせる予定だと言っているのは彼らなのです。このシナリオでは、彼らは、正義がなされないだろうと期待して、話を逆上状態へ煽り立てようとしているのだと思います」

唯一AEGライブが敗訴するとしたら、それは「事実から外れた感情的な偏見」が原因となるだろうと彼は語った。

AEGライブの弁護方針のカギとなるのは、コンラッド・マーレーはAEGが雇ったのではなく、マイケル・ジャクソンが選択し、亡くなるまで4年近く報酬を払っていたという主張だ。マーレーが黙秘権を行使して質問には答えないと示唆している一方、プットナム弁護士は、2009年6月25日のジャクソンの死去の2日後にマーレーが警察に対して供述した内容を指摘した。マーレーは刑事らに、AEGは彼の報酬を削減したがっていたが、自分はジャクソンに雇用されておりAEGライブではないというのが自分の理解だと供述している。

「彼はマイケル・ジャクソンが選んだのです」とプットナム弁護士は語った。「彼はマイケル・ジャクソンがロサンゼルスへ連れてきたのです。彼はマイケル・ジャクソンの専属医を長く務めており、その地位を継続していました。そしてマイケル・ジャクソンの指示を受け、マイケル・ジャクソンの意思によってのみ解雇しえたのです」

AEGライブがマーレーと関わり始めたのは、ジャクソンがマーレーを「This Is It」コンサートの"ツアーチーム"に加わるよう説得した後のことだ、とプットナム弁護士は言う。「その後、AEGは、ジャクソンとその弁護士、コンラッド・マーレー医師の間を契約書の草案をもって行き来したのです」。5月になって週に6日間マイケル・ジャクソンを診療するようになったものの、マーレーが契約書にサインをしたのはジャクソンが亡くなる前の晩であった。AEGの上層部とジャクソンはサインをしていない、とプットナム弁護士は語った。ジャクソン家側の弁護士は、雇用関係成立には署名済みの契約書は必要ないと主張する予定である。

マーレーに対するAEGの役割は、患者が「MasterCard」を使うがごとく、マーレーへのジャクソンの支払いを"送金"することに過ぎない、とプットナム弁護士は言う。「もし病院へ行ってカードで支払ったとして、カード会社によりますがこの例えでは、患者がMasterCardに対して払うまでの間はMasterCardが医師に対して診療行為に対する負担をします。さて、この場合MasterCardが医師を雇用したのでしょうか?それとも患者でしょうか?そう、明らかに患者が雇用したのです。このたとえは本件でも有効だと私は考えます」

実際、マイケル・ジャクソン最後の2ヶ月間、彼がマーレーに対して支払っていたということを開示手続き中に知ったとプットナム弁護士は言う。「ロサンゼルスにいる間、今問題としている期間全てにわたって彼がマーレーに支払っていたのです。コンラッド・マーレー医師はマイケル・ジャクソンから支払いを受けていたのです。私たちはこのことを知っています。原告らがそのように言ったので知っているのです」

当該期間にジャクソンがマーレーに対して支払っていたという事実は報道されてこなかった。本件についてメディアに話せることに関する倫理上の制限を挙げて、ジャクソン家側弁護士はコメントを拒否している。

本裁判において基礎となるものの一つは、AEGライブの共同CEOポール・ゴンガウェアがジャクソンの死の11日前に書いた電子メールだ。ショーの監督ケニー・オルテガに送られたこの電子メールでは、マーレーがジャクソンを、前日のリハーサルに欠席させたという不安を伝えている:「彼の給料を払っているのはMJではなくAEGであるということを(マーレーに)忘れてもらっては困る。彼が期待されていることを忘れないで欲しい」

ジャクソン家側の弁護士は、この電子メールが、ジャクソンの専属医としての金になる仕事を失う恐怖を使い、体調不良にもかかわらずリハーサルの準備をさせるようAEGがマーレーにプレッシャーをかけた証拠であると主張する。

AEGライブの弁護士らは、ジャクソン家側弁護士は「完全に文脈から外れてこの電子メールを取り上げている」と話す。ゴンガウェアやその他は、ジャクソンが必要とする支援、おそらく理学診療士あるいは栄養士といったことをマーレーに確実に行わせることについて不安を抱いていたに過ぎない、とプットナム弁護士は言う。

「そのようなプレッシャーはなかっただけではなく、専門家の関係においてはそのようなことはありえないのです」とプットナムはCNNのインタビューに語っている。「それが事実であったと言う事は、医師がヒポクラテスの誓い(医師が守るべき倫理)を幾分守っていなかったと言うことと同じです。あなたにサービスを提供している専門家がいると仮定して、あなたとその専門家との関係の外にいる何者かがその専門家を訪れるかもしれない、あなたがどんな医師のところに行く可能性だってあるということと同様に。そしてこう言うかもしれない。「あなたはミスター・ジャクソンに対し必要なことは全て行っていますか?」と。それはプレッシャーとかコントロールには当てはまらないんです。

以前のツアーでジャクソンと緊密に仕事をしてきたオルテガは、ジャクソンがリハーサルに震えながら現れた亡くなる一週間前に、彼の健康について声を大にして警告していた。彼はAEGライブの社長ランディ・フィリップスに対し電子メールでこう書いている。「二人の人物がいるかのようだ。一人は(心底から)自分自身でいようと努力し、そしてできている。周囲が彼を止めることのないよう望んでいる。もう一人は弱っていて問題のある状態だ。この問題については専門家の指導が必要だと思う」

マーレーの刑事裁判で明らかとなったこの電子メールでは、オルテガ監督は、ジャクソンが抱えていたと思われる「心理的なこと」についても心配を口にしている。「私の中の全てが、彼には心理学な診断が必要だと言っている」と彼は書いている。オルテガは、「被害妄想的、不安神経症的、強迫観念的な行動の強い兆候」がジャクソンに見られ、「至急彼を診断するために最高の精神科医」を雇うよう提案している。

オルテガ・メールはジャクソンの健康状態については警告を発しておらず、フィリップスに対しジャクソンが「インフルエンザのような症状」にかかっていると言っているだけだ、とプットナム弁護士は語る。

「ミスター・ジャクソンはステージに上がってリハーサルをやるような状態ではなかったのです」とプットナム弁護士は言う。「彼は寒がっていて震えていたのでその晩はパフォーマンスしませんでした」。だから、AEGライブの上層部はこのことについて議論するために、ジャクソンとマーレーを翌日のジャクソンの自宅でのミーティングに呼んだのだという。「だから、フィリップス氏はジャクソンの自宅でのミーティングに出向いたのです。6月20日ころ、ミスター・ジャクソンが亡くなる5日前です」とプットナム弁護士は言う。「そして皆が到着し、ミスター・ジャクソンは自分が大丈夫だということを強調しました。『みんなつまらない心配をしているんだよ。見て。僕は元気だ』」

フィリップスはオルテガに対しマーレーへの最大限の支持を伝えている。

「マーレー医師は大きな成功を収めている(我々は全員を調べる)。そしてこの仕事を必要とはしていない。だから彼は完璧に公平で道徳的だ」

インフルエンザはAEGライブの社長がジャクソンの健康状態について気をつけなければならない「数ケース」のうちの一つだったとプットナム弁護士は言う。「このようなわずかな場合」以外、「ミスター・ジャクソンに何か問題があると思わせるものは、亡くなる前は何もなかったのです」とプットナム弁護士は語った。

ジャクソンに健康上の問題があったら、AEGライブはツアーの開始を延期することに何の問題もなかっただろうとプットナム弁護士は言う。

「AEGライブはすでに、コンサートの日程を変更していました。ミスター・ジャクソンが希望したセットの一部の用意が7月初旬には間に合わない見込みとなったためです。私が思うに、7月13日までにその段階まで到達しなければならない理由はAEGライブにはなかったのです。もし問題があれば、AEGは問題があることを知りたかったのです。なぜなら彼らはコンサート日程を変更することができたからです」。この50回公演は1年以上O2アリーナで展開されることになっていた。O2アリーナはAEGが所有し管理していたと彼は言う。「AEGは7月13日に間に合うよう急ぐことに関心はなかったのです。それどころか、もし問題があれば知りたがっていたのです」

昨年ロサンゼルス・タイムズにリークされた電子メールでは、AEGライブの社長ランディ・フィリップスが、ショーの公表のためにO2アリーナにジャクソンが登場することになっていたその日にジャクソンの問題を直接目にしていたことが示唆されていた。「MJは酔っていて元気がなく部屋に閉じこもっている」とフィリップスは2009年3月5日のAEGライブの親会社への電子メールで書いているとロサンゼルス・タイムズは報じた。「彼の酔いを覚まそうとしているところだ。壁が震えるほど大きな声で彼に向って叫んだ。彼は泥酔していて感情が混乱している。ショータイムだということで自己嫌悪と疑いに苛まれている」

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こういったことにもかかわらず、プットナム弁護士は、フィリップスが「大変感銘を受け」、「仕事に没頭し、興味津々でとても頭が良く、そして経験豊富なマイケル・ジャクソンを見た」と主張している。

フィリップスは、計画されていたショーまでの間の数ヶ月間、ジャクソンとは「限られた時間しか会っていない」が、賞賛の報告は受けていたとプットナム弁護士は語る。「フィリップス氏は、ツアーの様々な関係者からリハーサルの様子を常に聞いていました。そして様々なプロモーターたちと仕事や会合を持ち、衣装やメークなどに携わる人たちとのミーティングをしていました」とプットナム弁護士は言う。「それは全て同じでした。ミスター・ジャクソンは仕事に大変打ち込んでいて、とても興味を持ち、そして最高の状態のように見えた、ということだったのです」

また、AEGライブの上層部は「コンラッド・マーレーに問題があるという兆候は、いかなる時点でも見えていませんでした」とプットナム弁護士は言う。「彼は4つの州で医師免許を持っていました。懲戒処分を受けたことはありません。問題を示すようなもの、兆候などはありませんでした」

「フィリップス氏は一度だけマーレーに会ったことがあります。フィリップス氏は、あらゆる点でこれは素晴らしい医師だと満足しているようでした。そして、マーレーがゴマすりには見えないということをとても気に入っていたのです」とプットナム弁護士は語った。

原文: ■ Wrongful Death Trial Starts Today
Source: MJFC / CNN / News4Jax.com
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