「Thriller」30周年:いかにして一枚のアルバムが世界を変えたか(その8)

多数にアピールするスーパースターは再び現れることはないだろうという6ヶ月前のニューズウィーク誌の予測は誤りであることが劇的に証明され、そして当面、ロックの停滞は回復した。ロバート・クリストゴーは、1984年はビートルズ熱の高さ以来のポップ・シングルにとっての偉大なる年であると宣言し、トップ40ラジオ局の復活とMTVの統合はこうした事態の進展によるものだとした。そして「Thriller」が真にすべてのポップ・オーディエンスを一つにしたということに一点の疑問も持たれないように、「Thriller」はグラミー賞の受賞に加え、あの聖人ぶったVillage Voiceの批評家たちの投票で最高アルバム賞を獲得した、ということを指摘しておくことは価値があるだろう。

予想通り、マイケル・ジャクソンの死によって、誰も再びなし得る可能性がないという悲嘆の声が上がった。ジャクソンの死後間もなく、ニューヨーク・タイムズの編集者が社説で論じている。「ジャクソン氏が成し遂げたレベルの名声は、今日のポップ・カルチャーのヒーローたちの誰にとってもほぼ不可能である。そして将来においても不可能であると思われる」。ニューズウィーク誌の1982年の誤った予測に対するこれらの見解との類似点が見られることは不思議なことだ。真に大規模で一過性ではない音楽のその時に適した状況が再び現れることはないという見解は控えめに言っても近視眼的である。

より細分化された隙間を好む聴き手を想定した一連のオンラインの基盤が存在するにもかかわらず、サブ・グループの大団結を好み、新しいもの、ファンタスティックなものに味方して一体化するというオーディエンスの習性を後押しするような者が生まれてくる可能性に、人は愚かにも賭けることはないだろう。一方、ポップ・ミュージックは多数を興奮させるということにおいて常に成功してきた。すなわち、接点を共有することへの憧れというものは私たちの中に生まれながらに備わっているように思われるのだ。「Thriller」が私たちに教えたのは、相応しいスター、相応しい作品、そして相応しい技術的環境というものは私たちを常に動かし団結させる力があるということである。

30周年おめでとう、「Thriller」。次なる目玉がすぐそこまで来ていることは疑いない。

「Thriller」4つの事実

(1) 2900万枚を売り上げ(RIAA調べ)、「Thriller」はアメリカ史上最も売れたスタジオ・アルバムである。
その記録はイーグルスのベスト盤「Their Greatest Hits 1971-1975」と並んでいる。

(2) 「Thriller」はソロ・アーティストによるアルバムの中で最長の37週をビルボード200で過ごした。
唯一「ウェスト・サイド・ストーリー」のサントラ盤だけがこれを上回っている(54週)。

(3) 「Thriller」のナンバーワン、「Billie Jean」と「Beat It」は男性アーティストとしては
最高の13曲のHOT100ナンバーワンのうちの2曲である。

(4) 「Thriller」はHOT100で7曲のトップ10を記録した最初のアルバムである。

(終わり)
原文URL: http://www.billboard.biz/bbbiz/genre/rock-and-pop/michael-jackson-s-thriller-at-30-how-one-1008032312.story#jSM7jUvPo0Xr5vRU.99
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