図書館の読書啓発ビデオが著作権問題に

アメリカのランズダウン公立図書館(デラウェア郡)によく通っているティーンエイジャーたちは、彼らがマイケル・ジャクソンの「Beat It」のパロディーを制作し、「Read It」に作り変えた時、それが他の若者に対して本をもっと読んでもらうことに役立つことを望んでいた。しかし、そのビデオが同図書館のティーン・ルームの完成式で披露された日(11月16日)の三日後、YouTube上の彼らのビデオがソニー/ATVミュージック・パブリッシングによってブロックされていることに彼らは気がついた。ソニー/ATVミュージック・パブリッシングは、マイケル・ジャクソン・エステートの遺言執行人ジョン・ブランカの代理でマイケル・ジャクソンの音楽を管理している会社である。

ランズダウン公立図書館の公共サービス責任者アッベ・クレベノフはこう説明している。

「彼らは音楽でブロックしたのではない、歌詞がパロディーではないからだと言っています。パロディーではなくメッセージだと言っているのです」

ティーンエイジャーたちと図書館の職員は、「Just UN Ban-It」という1分33秒のビデオをYouTube用に制作した。

ペン・ウッド高校の生徒、アルマーニ・ブラウンはソニー/ATVの措置にショックを受けた。

「私の気持ちは潰されました。準備に何週間もかかったんですよ」

このビデオは、ランズダウン公立図書館の児童諮問委員会とティーン・ルームの常連の若者たちによって制作された。

「放課後、彼らはそこに集まって宿題をしたり、放課後プログラムに参加したりしています。安全で教育的な環境なんです」とクレベノフは語る。

ランズダウン公立図書館の館長サンドラ・サミュエル・ジャンネッラ(自身も1972年にマイケル・ジャクソンのコンサートを見たことがある)は、"ウィアード・アル"・ヤンコビックの1984年の「Beat It」のパロディー、「Eat It」のことを考えれば、ビデオ「Read It」は自然であると思ったという。

「すぐに、アッベを通じてそれをやりたがっていた子供たちに伝えました。子供たちはとてもがっかりしています。子供たちはソニーにまさにひっぱたかれたのです」

ランズダウン地区の中高生16人が、2ヶ月かけて新しい歌詞を書き、返却用ポストから図書館へ入り、ブックマーク(しおり)でフェンシングをするという自分たちが出演するビデオの振付も考えた。彼らはiPadを使ってビデオを制作した。

ソニーによる禁止措置を受け、アッベ・クレベノフはエステートの執行人ジョン・ブランカにアピールしようと決め、電話で彼の弁護士事務所に連絡をしたところ、電子メールで申し立てるように言われた。彼女はさらにソニーの重役たちに嘆願できないかとニューヨーク・マディソン街のソニーの本社まで出向いた。彼女は受付係までたどり着き、その受付係は別の受付係に彼女の件を伝えたが、その受付係には、手助けをするには重役の氏名を具体的に挙げる必要があると告げられた。

「ニューヨークまで行ったのに、門前払いを受けたのです」とクレベノフは語った。

しかしながらニューヨークへ行き、マスコミからの問い合わせを受けた後、ナッシュヴィルにあるソニーのライセンス許諾部署のアシュレー・コリアーから連絡があり、エステートは「再考中であり、詳細情報を必要としている」と告げられた。そして、2013年の6月30日までは、同図書館のウェブサイト上では「Read It」を公開してもよいと告げられた。

「他のいかなるサイト(Facebook、YouTube、Vimeoを含むがこれに限定されない)に投稿することは許可できません」とクレベノフへの電子メールでコリアーは記している。

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11月20日以降、アッベ・クレベノフは「Read It」をYouTube上で復活させるべく、コリアーとやり取りを続けていた。しかしコリアーは先週こう述べている。

「この作品の使用は、弊社の許諾担当が却下しています。どのような方法であっても、その作品を利用することはできません」

「YouTubeに投稿することはできないんですか?問題は何です?オンラインというのなら同じじゃないですか」とクレベノフは反論し、ビデオを作った生徒たちがその成果を家族に見せることが出来て嬉しかったのだと指摘した。

月曜日の午後、ソニーの広報ジミー・アスキーは、インターネット配信をブロックするというソニーの最初の決定について詳しく説明することは拒否し、「要請は歌詞を変えるということでした。その要請は否定されました」とだけ述べた。

ジャンネッラはソニー側の妥協を、「中途半端なやり方ですらなく、黙らせるやり方」であると見ている。ウィリアム・ペン学校区、デラウェア郡図書館機構、そしてペンシルベニア州図書館協会は、図書館の利点をプロモートするPA Forward(ペンシルベニア州での図書館からの情報発信運動)の一環として、「Read It」を再びネット配信させたいと考えている。特にティーンエイジャーたちにとっては近づきがたいのだとジャンネッラは言う。

「これは、幅広く利用者を集め、『Read It』という私たちのメッセージを広げることを許さない措置なのです」

クレベノフは著作権専門の弁護士にもコンタクトを取っているが、その弁護士は「Read It」がマイケル・ジャクソンの遺した物を侵害している要素はないと考えていると彼女は述べた。

「これは公正な使用であり、公共図書館であって、利益を得ているわけではないと弁護士は言っています」とクレベノフは述べ、弁護士費用(一時間500ドル)を支払う余裕はないということにも触れた。

「キング・オブ・ポップ」は本を読むことの意識を高めるという生徒たちのビデオ制作の努力を認めてくれるはずだ、特にアメリカの図書館が直面している生き残りのための奮闘を考えれば、とジャンネッラは信じている。

「マイケル・ジャクソンが遺したものに使用許諾を与える立場にある人たちは、ティーンたちのためにマイケル・ジャクソンの魂が求めるはずと私が思うものに全く反する決定をしています」とジャンネッラは言う。「彼が『Read It』を見たら褒めてくれると私は思うんです」

原文: ■ Video Turns Into Copyright Flap
Source: MJFC / Delco Times
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