キングのための仕立て(その2)

そしてマイケルはフローシャイムの靴でしかダンスをしなかった。

「彼はフローシャイムの靴でダンスを習っていたんです。彼が小さい頃、家族が買うことができたものだったからです。彼はよく言っていました、『足首から上は君が何をしても気にしない。僕の靴には触らないで欲しい。磨くのも駄目だよ』と。ダンサーにとって履き心地が一番気になるのです。ツアーが終わる頃までには、靴はソックスのように彼の足にフィットしていました」

マイケルの鮮やかなステージ衣装は他にも実践的な考慮がなされている。マイケルは2時間のショーの間に5ポンド(約2.3キロ)の水分を失っていたとブッシュは振り返る。結果として、ステージが進行するにつれて彼の衣装はだんだんと小さくなっていくのだという。

「彼と同じように細くしていって、そして彼はヒップがなくなっちゃうんですよ!私たちは彼のズボンのウェストにゴムのような仕掛けを作ってずり落ちないようにしていたんです。でも彼の衣装を脱がせたら、絞ると水が出てきますよ」

この本に散りばめられているたくさんのオリジナルのファッション画の数だけマイケルは長い間ブッシュらと取り組んでいたわけであるが、ブッシュによれば、ちょうど同じくらい行方不明のものがあるという。「おかしいですよね。だってマイケルはたくさんのスケッチを結局自分で持っていたんですから。つまりそれはエリザベス・テイラーの家に私たちが行ったせいなんですよ。彼女はパウダールームの壁を衣装デザインのスケッチで覆わせていたんです。彼は私たちが彼に見せたスケッチの少なくとも半分を持っていきました。自分が誰かの家のバスルームの壁紙にはなりたくないからね、と冗談を言っていましたよ」

ブッシュはウェスト・ハリウッドのBook Soupという本屋へ雑誌を買うために定期的に通っていた。そして彼とトンプキンス、マイケルはその雑誌からアイディアを探すのである。

「月に3,000ドルとか4,000ドル使ってましたよ。私たちは出かけて行って、出回っているすべての雑誌を買うんです!」3人はシャーピーズ(ペン)を持って座る・・・「マイケルは黒いペン、私は青いペン、デニスが赤いペン。私たちは○で囲ってページを破ります。車の広告だったりリップスティックの広告だったり、何でもいいんです。それから破ったページを部屋中にテープで貼り付けて、マイケルは後ろに立って、何が私たちの目についたのかを尋ねるんです」

ブッシュはロンドンやパリへ派遣されたことを振り返る。ストリートやクラブで何が着られているか観察するためだ。写真を撮ることすらあった。「ピカデリーのようなストリートです・・・人々が何を着ているのか知る必要があると彼は言っていました」。もちろん皆、マイケルが何を着るのか待っていると話していた。しかしブッシュは、マイケルの影で生きてきたものの、自分が幸運であることを自覚している。「私はとても強運な人生です・・・現実に戻って自分のことをわきまえなければなりませんね。あのかわいそうな人は、レストランやお店に行くことすらできないことに苦しんでいたのです。私たちは彼の目になる必要があったのです」
その3に続く)
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