なぜ、ドキュメンタリー「BAD25」を見逃すべきではないのか(その2)

最高レベルのプロフェッショナリズムと業界記録更新という厳然たる事実によって、マイケル・ジャクソンのアルバム「BAD」は、いまだ生き生きとしており、個人的でもあり、時に謎めいたアルバムである。シングルチャートに5曲のナンバーワンを送り出しているにもかかわらず、過小評価というおかしな特徴を負っているアルバムでもある。これは、その時までほかの事は少しも知らなかったパフォーマーからの紛れもない最終的脱却である。そして、自分を通り過ぎていく文化というものに追いつくためには普通よりもハードに仕事をしなければならなかったという、そのパフォーマーの最初の事例でもある。最も人気のある音楽がベストの音楽であること、あるいは最も革新的であること、最も触発的であること、最高の作り、最高の歌唱、最高の演奏であることをいつから要求されるようになったのか。このことに対し私が考えつく最後の事実である。「The Way You Make Me Feel」の気取ったステップは?「Another Part of Me」にパワーを与える無骨な突き刺すシンセは?「Speed Demon」のめちゃくちゃに弾むシンセベースは?私が「Bad」についてまさに言ったこと、すなわち、プリンスがかつてやったことに負けないくらい神秘的と言っていいほどに、あまりに革新的・触発的であり、気をもませつつも本能に突き動かされるような緊張感を持った切れたファンクであるというだけでなく、カリフォルニア・レーズンズの仕掛け人であるウィル・ヴィントンに刺激を受けたムーンウォーカー層の若いアメリカ人に売れたということへの完璧なる反証は、すべて「Speed Demon」そのものの中に含まれている。その上リーは、ジャクソンがヴィントンに対しあのクレイアニメーションのレーズンズを自分のコマーシャルで使いたいと申し出ているシーンのプライスレスな映像を使っている。

鏡の中に見ているのは一人の男だと彼が宣言したことをニュースにするような当時の「Wacko Jacko」ストーリー。これよりも奇妙なことがまさにそこにある。「Leave Me Alone」や「Smooth Criminal」に代表される曲の中で、長年にわたり子供の要素を擁したこのアーティストは、大人の不安や他の人々が感じてきたものとは違う不安について深く掘り下げている。そして酸っぱいキャンディのようなポップを生み出す職人技を通じて、彼とコラボレーターたちは世界で最も有名な男の寝汗を、世代や言語、文化を越えて現在でも重要な意味をもつ普遍的なアートへと転換しているのである。このアートは今、再商品化され再発売されており、ファンに買うことを要求するトリビュートや再発売が行なわれている。しかしそんなものはどうでもよい。スパイク・リーはアーティスト、ジャクソンに相応しい世界で最初のトリビュートを提供したのである。さあ、あなたの「Sham on」をゲットせよ。
(終わり)
mjj_26.jpg 原文: ■ Why You Shouldn`t Miss The BAD25 Doc
Source: MJFC / The Village Voice
http://www.villagevoice.com/2012-10-17/film/michael-jackson-s-and-spike-lee-s-bad25-proves-your-butt-is-still-his/
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