ジョー・ボーゲル:マイケル・ジャクソン・トップ10(その3)

5位  Man in the Mirror
ジャクソンの死の余波の中、この曲は他のどの曲よりも人々が関心を持った曲でした。リリース後20年経って、この曲はiTunesシングル・チャートの1位になりました。批評家たちは、その時代を特徴づける他のアンセムに比べて、この曲を粗末に扱ってきました。でも、私たちの文化的DNAの中に占めるこの曲の位置は否定できません。「Man in the Mirror」は、ジョン・レノンの「Imagine」やマーヴィン・ゲイの「What's Goin' On」と並ぶものであり、音楽の偉人の一人が、個人や社会の変革を訴えているのです。ジャクソンはサイーダ・ギャレットの歌詞にすさまじい情熱と霊的エネルギーを注ぎ込んでいます。ボリュームを上げて聴いてみよう、ジャクソンのアドリブによる言葉を、アンドレ・クラウチ・シンガーズ・クワイアとの壮大なるコール・アンド・レスポンスを、超越的な構成を。少なくともこの5分で、この曲は聴く者をこの曲が持つ世界を変えようという使命の信奉者としてしまうのです。

4位  Wanna Be Startin' Somethin'
アーティストとしてのジャクソンの特徴の一つは、一見したところ完全に違う音楽のスタイルを融合させる能力であり、この極めてユニークな曲はその例としてパーフェクトです。「Startin' Somethin'」には、ファンク、ディスコ、R&B、ワールド・ミュージック、アフロビート、そしてゴスペルの要素があります。「Billie Jean」のように、踊らずにはいられないダンズ・グルーヴで、それがたまたま大変奇抜でオリジナリティーがあり、リズム的に複雑でもあったということです。ビートが軽快で激しいものである一方で、歌詞は現代の生活のヒステリー(神経衰弱や望まない妊娠、ビュッフェのように食べられてしまうなどが出てきます)を語っています。「乗り越えるには高すぎる」と彼は歌います。「くぐるには低すぎる/君は真ん中で身動きが取れない/そして痛みは稲妻のようだ」。特徴的なアフリカン・チャント・・・ma ma se, ma ma sa, ma ma coo sa・・・を配したクライマックスの急展開は、ポピュラー・ミュージックの中でも最も支持される輝かしい瞬間の一つです。

3位  Earth Song
美しさという点では上の曲はいくつかあるかもしれませんが、ジャクソンのカタログの中で「Earth Song」ほど力強い曲はありません。彼の最も重要な芸術的声明です。おそらく、ポピュラー・ミュージックで最もこれに近いのは、聖書とブルースを基にしたボブ・ディランの終末論的叙事詩「A Hard Rain's A-Gonna Fall」です。しかしながら音楽的には、ジャクソンはこのアンセムを別の方向へ向け、オペラ、ロック、ゴスペルをブレンドして、前任者たちがなし得なかった一つのドラマと切迫感を作り上げました。クライマックスのアンドレ・クラウチ・シンガーズ・クワイアによるコール・アンド・レスポンス(途中、言葉ではないジャクソンの苦悩の悲鳴で中断される)は息を呑むばかりです。「Earth Song」は世界15カ国でチャートのトップに立ち、しかし批評家たちは概ね酷評しました。批評家たちはこの曲をどう考えたらよいか分からなかったのです。この曲が1995年のアメリカで遭遇した冷笑の方が、アメリカの現状についてこの曲よりも物語っています。この曲による6分半の悲嘆は、以前よりもその意味を増しています。

2位  Stranger in Moscow
まさかの1位にしたい誘惑に駆られましたが、それもありうることです。この曲は、独創性に富んだビートルズの「A Day in the Life」のジャクソン・バージョンです。つまり、現代世界での孤独とはどのようなものかについて歌った、暗く断片的なソング・ポエムなのです(「僕は雨の中をさまよっている」と彼は口を開きます。「人生の仮面、正気じゃない」)。たった二つのコード進行で組み立てられた「Stranger in Moscow」は、おそらくジャクソンのキャリアの中で最も説得力のある歌詞を有しています。この歌は、仮面と幻想、追放と(誰の目にも入らない)孤独感を歌ったものです。どこでも知られているが、どこにも所属していないことについての歌です。ジャクソンはこの曲の大部分で微妙な抑えた歌い方をしており、エコーのかかったコーラスが鈍い機械的なビートをバックに流れています。しかし最後のセクションで、彼はつんざくような孤独と失望の表現(「僕は孤独に生きている、僕は孤独に生きているんだよ、ベイビー!」)でそれを破ります。偉大なヒット曲の仲間入りとはいきませんでしたが、「Stranger in Moscow」は、時とともにジャクソンの最高の芸術的実績の一つとして確立することでしょう。

1位  Billie Jean
当然ですね。「Billie Jean」は、満場一致のマイケル・ジャクソンの決定的傑作であり、もっともなことです。作り手のパラドックス、テンション、マジック、そしてミステリーをここまで完璧に具体化している曲はありません。(魅惑的なベースラインと必要最小限の枠組みで)とっつき易いですが、大変多層的で感情に訴えるというレアなダンス・トラックです。そのダークで不吉なストーリーは、伝統的トップ40のポップと比較して目立つものではありませんでしたが、このシングルは1983年に7週間トップに立っていたし、それ以来ずっとリスナーの人気を維持しています。音楽評論家のマーク・フィッシャーはそれを「20世紀最高の芸術作品の一つであり、セクシーな人工の豹柄の輝きをもつ多層的な音の彫刻は、30年近く経った今でも、誰も知らなかった細かな点やニュアンスを見せてくれる」と評しています。アーティストとしてのジャクソンについてのいかなる議論も、23歳のジャクソンが自身で書き、アレンジし、共同プロデュースしたという事実によってより一層注目された曲、「Billie Jean」から始まる。これが結論です。

「FEATURING MICHAEL JACKSON」は2012年7月11日に世界で発売。ここで購入できます!

原文: http://www.joevogel.net/the-top-ten-michael-jackson-songs-of-all-time

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