座談会:ソングライターとは何か?(その5)

チャールズ:理論的知識が創造性を損なうかどうかというのは興味深い点ですね。そして、ひらめきの人といえばもう一度言いますが、ジェームズ・ブラウンです。私の意見では、専門的知識がないことがブラウン氏にとってプラスになっています。彼は幾度となく自分の音楽はフィーリングが全てであると言っています。

ジェームズ・ブラウンの偉大なるレコーディングの中にはミスが含まれているものがありますが、彼は気にしませんでした。なぜなら彼にとってエネルギーが全てだったからです。しばしば彼はファースト・テイクをリリースしています。間違いがあってもです。「ファースト・テイクは神だ、セカンド・テイクは人間だ」と彼はよく言っていました。

ウィラ:素晴らしい引用です!マイケル・ジャクソンとジェームズ・ブラウンの違いをはっきりさせていますね。マイケル・ジャクソンは50テイクでも躊躇しませんでした。それで彼の望むサウンドが得られるのであればね。

チャールズ:「Soul Survivor」というドキュメンタリーで、ブラウン氏のコラボレーターたちが、理論というレベルでは彼の音楽の多くが「間違っている」と言っています。

「数えられないし、書けないんです。すべての音楽のルールに違反しているからです。1、2、3、4のように簡単なこと・・・もしそれで上手くいかなければ、1、2、3、そして半分、というように彼はやるかもしれない」。

間違っていると言われると、ブラウン氏はこう返事をしていたそうです。「だけどいいサウンドだ。耳というものは神がくれたもの。神の耳とケンカするつもりかい?」

ブラウン氏のアレンジャーの一人、フレッド・ウェズリーは、ファンがやって来て「Pass The Peas」をどれほど愛しているかというのを聞いて恥ずかしかったと過去に語っています。ウェズリーは理論という点でこの曲はゴミだと思っていたんです。しかし今日でもこの曲は世界中で愛されている。プリンスは自分のコンサートでいつもこの曲をプレイしています。メイシオ・パーカーやフレッド・ウェズリー、ピー・ウィー・エリスのギグでは観客が一番喜ぶ曲であることがしばしばです。ウェズリーには技術的にはパっとしない曲に思えたかもしれませんが、人の心には届いたのです。心の内側に入り込み、笑わせ、動かしたのです。

もしジェームズ・ブラウンが理論的ルールに則ってプレイしていたら、私たちはファンクには出会っていなかったでしょう。ファンクがなければディスコ・ミュージックやヒップホップを聴くことはなかったかもしれない。ジェームズ・ブラウンはルールを壊し、世界を変えたのです。20年後、マイケル・ジャクソンが「スリラー」のビデオに大金を投じた時、人々は彼がボケたと思いました。彼もまた、ルールを壊し世界を変えたのです。

マイケルは音楽を書くことためのルールを圧迫するものとして見ていたかもしれません。もし障壁が何なのか分からなければ、その障壁に閉じ込められようがありません。

ジョイエ:そういう説明のしかた、大好きですチャールズ!「もし障壁が何なのか分からなければ、その障壁に閉じ込められようがありません」。とても深い言い方です。

ウィラ:同感です。

ジョイエ:それからジェームズ・ブラウンについても正しいと思います。彼なしではファンクは存在しなかったかもしれませんし、現在のミュージック・シーンは全く違うものだったかもしれません。
その6に続く)
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