ジョー・ヴォーゲル:「Blood On The Dance Floor」、リリースから15年(その2)

しかしながら最終的に、「Blood on the Dance Floor」は「デンジャラス」に収録されなかった。「完成していなかったんだ」とライリーは語る。「ボーカル・パートで欠けている部分がいくつかあったんだよ。マイケルはこの曲をすごく気に入っていたけど、聴いた後によく言っていたよ。『君がやったここはいいよ。だけどここにはまだこれが必要だ』って。彼は完ぺき主義者だったのさ」

「デンジャラス」セッションが続けられる中、優先順位が「Remember the Time」や「In the Closet」といった他のトラックに移っていった。ほぼ7年経つまで、ジャクソンは「Blood・・・」を再開しようとはしなかった。1997年1月、ジャクソンはヒストリー・ワールド・ツアーの真っ只中であった。そして彼は、ファースト・レグとセカンド・レグの間の休日にスイスのモントレーに行こうと決めた(報道によれば、その間彼は長年のアイドル、チャーリー・チャップリンの家を買おうとしたという)。

モントレーのマウンテン・スタジオで、ジャクソンはあの古いデモに取り掛かった。「僕たちはテディのDAT(デジタル・オーディオ・テープ)を取り出し、4人で取り掛かったんだ」とミュージシャン、ブラッド・バクサーは振り返る。完成されたマルチトラック(エンジニアリングとミキシングはミック・グゾウスキーが担当)は、ジャクソンとライリーがレコーディングした最後のバージョンに極めて近づけられた。

「完成を聞いたときは、(完成させた)一人になりたかったなと思ったよ。だけどマイケルはやりたいことがわかっている人だし、彼は気に入っていたよ」とライリーは言う。

この曲はいろいろな意味で普通のダンス・ソングではない。「Billie Jean」のように、テーマはダークで不穏なものだ(「Blood・・・」の場合、ないだろうと思っていた場所・・・ダンス・フロアで背中を刺される物語だ)。早口で怒ったようなジャクソンのボーカルは不吉な予感を抱かせる。エレクトロ・インダストリアルをバックグラウンドとしており、現代都市風のものを想起させるが、殺風景さは感じない。スピーカーから繰り出されるビートがムチのように打ち、そしてフックは圧倒的だ。

ジャクソンはライリーに、この曲は「スマッシュ」になると言った。「彼はこう説明した。ヒットというのは1、2週間チャートインする曲。スマッシュは6週間チャートインする曲だと」とライリーは言う。「彼は『Blood on the Dance Floor』が『スマッシュ』だと思っていたんだよ」

「Blood on the Dance Floor」は1997年3月21日にリリースされた。奇妙なことに、この曲はアメリカではシングルとしてプロモーションすら行われなかった。ライリーによれば、ジャクソンはこのことは気にしていなかったという。「アメリカの人々は、本当にこの曲が聴きたいなら見つけ出すだろうと彼は考えていたんだ。彼は心配していなかったよ」。しかしながら世界的にはこの曲は成功を収め、15カ国でトップ10に到達し、3カ国(イギリスを含む)では1位となった。また、リミックスというものが受け入れられることを証明し、クラブやダンス・ルーティーンで頻繁に使用された。このころの10年間の2大スタジオ・アルバムからは外れているが、「Blood・・・」には90年代におけるジャクソンの最も色褪せないリズム・トラックが収められているのである。

15年後の今、一体何がこの曲をユニークなものにしているのだろうか、と私はライリーに尋ねた。「マイケルにとって直接的でアグレッシブなサウンドだからさ。彼はいつも何か強いものを求めていたんだ。だけど本当に驚くべきことは、彼がいかにこの曲のエネルギーについて深く考えていたかということさ。彼はこの曲というものを、あの夜に起こったことを僕が話す前に理解していたんだ。マイケルほどパワフルな人も物も見たことがないよ」
(終わり)

ソース: www.michaeljackson.com / MJJFANCLUB.JP
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