インヴィンシブルを称える・・・Part2(その4)

彼はこの考えを「Whatever Happens」でも繰り返します。私が大好きな、真に美しい歌です(「M Poetica」を書いている間、この曲を何度も聴きました。あの本を書く作業は、私を暗くて居心地の悪い場所へ連れて行ったのです。この歌はそれに耐える手助けとなりました。私はただ、あの素晴らしいサビの部分、「何があっても私の手を離さないで(Whatever happens, don't let go of my hand)」を聞き続けていました。彼はそれをとても美しく歌うのです)。「Whatever Happens」は生きる上での厳しい状況により引き裂かれようとしているカップルのストーリーを語っています。そしてまたしても、彼の発する言葉は無力です。できるのは祈ること・・・言い換えれば、ある大いなる力に向けて話すことしかできないということです。彼には彼女に話せるようには思えないから・・・そして、彼女がメッセージを受け取るようにと願うことだけなのです。

すべて大丈夫、と彼は彼女に言う
だけど彼女は彼の言うことを聞いていない
頭がいっぱい、彼女は心配している
彼はいうべき言葉がわからない、だから彼は祈る
何があっても私の手を離さないで

主人公の男は愛する女性と結ばれない、なぜならその男は話すことができない、女性は彼の言うことが聞こえない、という同じ状況が、これらの歌には何度も出てきます。これは、当時のマイケルと大衆との関係についてあなたが表現した通りのことです。彼は「言うべき言葉を見つけられない」そして「彼女は彼の言うことを聞いていない」です。大変な皮肉ですね。彼自身は素晴らしいソングライターでものが言えないということは全くないのですから。実際、彼は自分のもの言えなさを表現するにあたってはとても雄弁です。しかしながら、もし聴き手が彼の言うことを聞こうとしなければ、あるいは彼の言うことを誤解すれば、どれほど雄弁だろうとそんなことは関係ないのです。

そして、言葉にできない苦しみの歌の真っ只中に、愛と喜びの美しい発現、「Speechless」があるのです。この歌は、話すことができないということについての歌です・・・タイトル通り、彼は「Speechless」なのです・・・ですが、今度は全く違うのです。彼は喜びで「Speechless」なのです。彼が話すことができなくても、彼女は彼を理解し愛するのです。

ジョイエ:ウィラ、参りましたよ!こうして話をするまで、この素晴らしいアルバムの歌の多くがパラレルのストーリーの定型にフィットしてるなんてことに注目したことはありませんでしたよ。男とその恋人/マイケルと聴き手なんですね。つまり、愛する人と意思疎通(または聴き手とつながることが)できないでいるというテーマがこのアルバムの曲には繰り返し出てくるんですね。さあ、帰って全部聞き直さなきゃ、新しい耳で!

ところで「Speechless」についての話はとてもいいと思いますけど、意思疎通ができないということがこの曲では違う感じになる理由は、彼がこの歌を聞かせようとしている対象が違うからじゃないかと思うんです。まず始めに、この曲はロマンスではなくマイケルの人生で一番大切なものについての歌だということは間違いないと思います。一番大切なもの、つまり彼の子供たちです。だから、これがこの曲でのまず初めのストーリーです。で、これとパラレルになっている比ゆ的なストーリーは、彼がある極めて特定の聴き手に対して歌っているということなんです。良いときも悪いときも彼のそばにいた特別な人たち。つまり、彼を愛しサポートするたくさんの人たちは、事態が悪くなっても揺らぐことはなかった。彼はここではファンに語りかけている、ファンの愛の深さに感動するあまり、話すことができないんです。それが彼女が彼を理解する理由・・・なぜなら彼女(ファン)は彼に対し無償の愛情を注いでいるし、ずっとそうだったから。彼女は彼が言葉にできなくても彼の想いを理解しているんです。

ウィラ:「Speechless」が彼の子供たちについての歌だとあなたが言うのを聞いて、ランディ・タラボレリが伝記に書いていたことを思い出しました。彼は電話インタビューをして、マイケルは彼に、「Speechless」はある子供たちと遊んでいるときにひらめいたと語っているんです。もちろん、子供たちは大人よりも受け入れてくれます。子供は言葉での説明を必要としませんから。ハグで伝わるんです。だからこれもテーマにフィットするんです。

ジョイエ:さて、私はこの一か月にわたるインヴィンシブル・セレブレーションを大変気に入っているのですが、皆さんもそうだといいなと思っています。次週は、マイケル・ジャクソンのボーカルの幅と、真に才能あるボーカリスト(インヴィンシブルでは本当に際立っている!)だと必ずしも賞賛されているわけではない、ということについて語ろうと思います。
(終わり)

原文:http://dancingwiththeelephant.wordpress.com/2011/10/13/celebrating-invincible-part-2/
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