マイケル・ジャクソンを読み直す(その1)

作家ウィラ・スティルウォーター博士が素晴らしい本を執筆し、その中でマイケル・ジャクソンのアートの検証やショートフィルムの再解釈を行っている。同書は「M Poetica」と題され、ジャクソンの数多くの偉大なビデオを「徹底的」に観察することにより、私たちが表面的に見るものよりも深く掘り下げて検討し、読者に対しジャクソンの芸術性とその人そのものに対する新鮮かつ洞察力に富んだ新しいアプローチを提供している。下記記事は、MJFCに特別に寄稿していただいたものである。この記事でスティルウォーター博士が指摘していることの多くは、同書の中でさらに展開されている。

m poetica


80年代後半から90年代前半にかけて、驚くべき文化的事件にアメリカ国内はもとより、全世界が釘付けになっていた。マイケル・ジャクソンが「白くなっている」らしいということである。80年代半ばには、ジャクソンは間違いなく世界でもっとも有名な男になっていた。そして世界の注目の中、驚く我々のまさに目の前で、彼は人種としての身体的特徴を徐々に変えていった。それは信じがたいことであった。それはあたかも彼が羽を生やしたかのようであった。人々は単純にそれが信じられなかった。そして、そのことについてのうわさ話は止まらなかった。

私は南部の大学を卒業することになっていた。当時どのクラスも、少なくとも一学期間は、マイケル・ジャクソンの討論のグループとなっていた。そのクラスが王党派詩人のクラスであろうが先験論者のクラスであろうが、イギリス女性小説家のクラスであろうが、そんなことは問題ではなかった・・・そのころいつしか、マイケル・ジャクソン・ディベートに私たちは夢中になっていた。マイケル・ジャクソン・ディベートはクラスの討論を完全に占領した。私はそういう状態を何度も何度も見た。学生も教員も一様に、一般国民と同じように、ジャクソンの肌の色が変わったことについて、その解釈の仕方、どう反応すべきか、それが文化的に意味するものについて等々、語るのを止めることができなかった。そして私たちはいまだにこのことについて話をしている。20年経った後も、マイケル・ジャクソンの顔の変化はいまだに私たちに挑戦し、人種とアイデンティティについての最も深く抑圧された私たちの感覚を私たちに直視させているのだ。

一般に、これほどの規模の文化的事件については、根底にある原因については幅広い意見がある。だがこの特殊な事件ではそうでもないようである。深い不安と内なる悪魔のために、彼は、見た目の肌の色やその他の人種的特徴を変えた、ということはファンを除いて一般的には同意されている。だが彼の作品や生涯を良く見れば、ジャクソンは全く違う解釈を自分で提示しているのである。つまり、それは芸術的決定だったのだ。

例えば1995年にリリースされたビデオ「Scream」では、ジャクソンのキャラクターは三つのイメージを考慮している。まずアンディ・ウォーホルのポートレートだ。彼は子供の頃自己免疫疾患に苦しみ・・・皮膚の色素を攻撃する疾患だ・・・そして後年風変わりな表向けの顔を彼のアートの一部として作り上げた。つまり、極端に青白い肌、漆黒の眉毛、そして一連のボロボロの白いカツラだ。三番目はルネ・マグリットの絵画「The Son of Man」だ。被写体の顔の上に静物画、つまりアートが挿入されている。つまり、顔があるべきところにアートが見えるのである。この二つの間にあるのはジャクソン・ポロックの抽象画だ。彼のファーストネームがこの場合は重要さを増す。それは矢印のように機能し、二つの隣り合ったイメージを解釈する時にどちらを見るべきかを私たちに語りかけている。

ジャクソンはこのアイディアを、ポロックの絵に戻る前に彼自身のイメージに切り替えることで補強している。これらのイメージを慎重に選択して配置することで、ジャクソンはアートの言葉を使用し、ウォーホルのごとく説明する。曰く、外見の変化は色素細胞を攻撃するという疾患として始まったが、意図的な芸術的決断になったのだと。

皮膚科専門医アーノルド・クラインとのジャクソンの会話がこの解釈を支持している。クライン医師は、ジャクソンが白斑を患っていたことを認めている。にもかかわらずクライン医師は様々なインタビューで、ジャクソンがたびたび「芸術作品」として自身の顔を語っていた、と話している。
その2に続く)
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