ジャーメイン・ジャクソン:「You Are Not Alone」より(その3)

地元の学校のグランドにあった回転遊具もスリリングな乗り物だった。真ん中の金属の部分に乗ってかkがみ、鉄の支柱をしっかり掴んで兄弟たちに思いっきり回転させるのだ。「もっと速く、もっと速く、もっと速く!」マイケルは歓声を上げ、目は固く閉じ、笑い転げる。マイケルはよく支柱にまたがり、馬に乗っているかのように、ぐるぐるぐるぐる回った。目は閉じていた。顔には風が吹き付けていた。

私たちはディズニーランドで列車に乗り、ゴーカートのレースをして、本物の回転木馬に乗ることを夢見ていた。私たちはロアルド・ダール(夢のチョコレート工場の原作者)のことを聞く以前から、ミスター・ロングを知っていた。私たちにとって、彼はアフリカン・アメリカンの元祖ウィリー・ウォンカだった。この魔法の男・・・白髪でしわしわの顔、革の様に黒い肌だった・・・は家でキャンディを配っていた。彼の家は22番通りの隣のブロックで、ジャクソン・ストリートとは反対側の、小学校への道の途中にあった。

彼の幼い弟が私たちと同じ学校に通っていたので、たくさんの子供たちがミスター・ロングの家に集まった。訳知りティモシーは、私たちが良い買い物をしたと言った。リコリスやシュー・ストリング、レモンヘッズ、バナナスピリッツ(すべてキャンディの種類 )などありとあらゆるものをいっぱいに詰めた小さな茶色い袋は、2セントとか5セントではとても安かったからだ。彼はそれらを正面の部屋のシングルベッドの上にきれいに広げていた。ミスター・ロングはあまり笑わなかったし喋らなかったが、学校へいく朝に彼に会うのを私たちは楽しみにしていた。私たちはオーダーを握りしめ、彼は律儀にかばんに詰めた。マイケルはキャンディが大好きだった。そしてこの朝の儀式は一日のスタートを輝くものとした。私たちがそのお金をどうやって手に入れたかは全く別の話だ。後に取っておくことにしよう。

私たちはそれぞれ、キャンディが入った茶色い紙袋を金(きん)であるかのように守り、家の裏手、私たちの寝室の中にしまっていた。私たちにはそれぞれ違う隠し場所があって、お互いにそれを見つけようとしていた。私の隠し場所はベッドかマットレスの下で、いつも見つけられていたが、マイケルはどこか良い場所に隠していた。私たちは彼のキャンディを見つけたことはなかった。大人になってこのことを彼に言うと、彼はその思い出をクスクス笑っていた。これは生涯を通じてのマイケルの笑い方だ。つまり、chuckle(クスクス)、snicker(ニヤニヤ)、gigle(イヒヒヒ)の組み合わせだ。いつもシャイで、人目を気にしていた。マイケルは店ごっこが好きだった。二箇所に本を積んで板を渡し、カウンターを作った。テーブルクロスをかけ、キャンディを並べた。この「店」は、寝室への入口か、二段ベッドの下段に作られた。彼はカウンターの向こうにひざまずいて注文を待っていた。私たちはお互いに交換したり、ミスター・ロングのところで使わずに取っておいたり道で拾ったニッケル玉(5セント)を使ってキャンディの取引をした。

だがマイケルはエンタテイナーになる運命であり、抜け目ないビジネスマンになる運命ではなかった。ある日の午後、学校からの帰りが遅かった時に父が彼に問いただした時にそれがはっきり分かったように思う。「どこに行ってたんだ?」とジョセフが言った。

「キャンディを買いに行ってたの」とマイケルが答えた。

「いくらだった?」

「5セント」

「それをいくらで売るつもりなんだ?」

「5セント」

ジョセフはマイケルの頭をひっぱたいた。「買ったのと同じ値段で物を売るんじゃない!」
その4に続く)
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