プロポフォールが焦点に

コンラッド・マーレー裁判は火曜日から始まるが、マイケル・ジャクソンの不眠症に使用した例の薬物がその主役となる。手術設備のある病院に限っての使用を意図したその薬物は、法廷において焦点となるだろう。

ロサンゼルス郡上級裁判所において、過失致死罪に対して無罪を主張してきたヒューストンの心臓専門医マーレーの裁判は、この薬物に関する証言が主となると見られている。

検察側は、適切な救命装置もなくジャクソンにプロポフォールを投与し、かつその後、ジャクソンが危険な状態に陥るには十分な時間部屋を離れ、結果として戻った時には呼吸が止まっていることに気づいた、という点で重大な過失があると主張している。

弁護側は、睡眠を熱望していたジャクソンが、同医師が部屋を離れている間に同薬をさらに飲んだ・・・すなわち自分で死に至らしめた、と主張している。

真実への到達は、最終的には医療専門家や病理学者、そしてジャクソンが心不全に陥った部屋にあったマーレーの医療装置を調査した警察官や救命士にまで至る、技術的な証言にかかってくることになる可能性が高い。

ジャクソンの胃から発見された微量(13ミリグラム)のプロポフォールという証拠を根拠とする弁護側の戦術は受け入れられるのは困難だ。

この薬物は通常、手術中に静脈注射によって投与されるものだ。科学者の証人は、この薬物がどのようにしてジャクソンの胃の中に入ったのか、説明を求められるかもしれない。医師の中には、プロポフォールの経口投与など前代未聞だと言う声もある。

「普通ではない、ギリギリの弁護戦術です」と、ロサンゼルスのミラクル・マイル・メディカルセンターのチーフ、ジル・テッパー医師は話す。「(口から飲んでも)眠れないでしょう。消化器系を素早く行き渡り、激しい下痢を引き起こすだろうと思います」

プロポフォールが原因で死亡したという信頼できる研究や統計はほとんどない。学生がボランティアでプロポフォールを飲んでも生存していたというチリの医師による研究や、腸内にプロポフォールを注入された豚についての研究をマイケル・パスター判事が採用を許可した場合でも、不確実さが残ることとなる。

検察側はカギとなる証人を握っており、またロサンゼルス郡検視局のトップレベルの法医学専門家らも証人として用意している。一方弁護側は、プロポフォールによる死亡事件をカリフォルニアで扱ったただ一人の弁護士と称するJ・マイケル・フラナガンを弁護団の一人として擁していることが強みだ。

プロポフォールの乱用は、医療の専門家内で起きることは知られているが、患者による乱用というのは極めてまれだ。

麻酔薬の中で、プロポフォールはちょっとした不思議な薬だ。結腸内視鏡や白内障手術のような短時間の手術に使われる。患者は麻酔から覚めた時、元気になったように感じると訴え、ふらつくようなことはない。

「しかし睡眠補助に使うことは絶対に勧められない」とテッパー医師は言う。「リラックスした睡眠には達することはなく、また常時監視が必要なのです」

テッパー医師によると、病院では心臓と血液酸素化の監視装置や、患者の呼吸が停止した場合に気管挿管を行うための手術用具を備えているという。ジャクソンの寝室にはそのような装置や道具はなかったと複数の証人が述べている。

ハッケンサック大学病院(ニュージャージー)の麻酔科長で、25年のキャリアで数千回プロポフォールを使用したというマーク・シュレジンジャー医師はこう語る。「とても危険な薬なのです。意識がない状態と呼吸をしなくなった状態の間には、安全範囲がわずかしかないのです」。

シュレジンジャー医師は、訓練を受けた麻酔専門医の管理下では「プロポフォールは素晴らしい薬でとても安全な薬です。人を死亡させる薬ではありません。そういう使い方なのです」と付け加えた。

報道によるとマーレーはジャクソンに睡眠補助としてプロポフォールを与えた最初の医師ではないが、その他の医師の氏名は公表されていない。

ジャクソンのプロポフォールへの依存は、死の数日後にAP通信が最初に報じた。看護師で栄養士としてジャクソンにビタミン剤を与えていたシェリリン・リーは、ジャクソンがディプリバンとして知っていた同薬を彼女に懇願していた(彼女は承諾しなかった)と語った。医師が安全だと言っていた、同薬が点滴バッグから静脈内に入るとすぐに眠れるとジャクソンは言っていたという。

2009年1月から4月までジャクソンを看ていたリーは証人リストに挙げられている。彼女は、ジャクソンが他の薬物を使っているのは見なかったと話している。

「彼はハイになろうとかいい気分になろうとしていたのではありません。薬で落ち着いていたのです。薬に依存している人ではありません。必死に助けを求めていた人なのです。いくらかでも眠るために、少しでも休むために」とリーは話している。

検視報告書は、ジャクソンがおおむね健康だったとしており、これは、ジャクソンの重要問題は不眠症であったことを示唆している。マーレーは警察に対し、ベンゾジアゼピン系として知られる薬物を投与したと供述している。ベンゾジアゼピンは睡眠補助として使われる薬である。しかしこの薬に効き目がない時にジャクソンはプロポフォールを希望したという。

マーレーは警察に対し、ジャクソンのプロポフォール依存をやめさせようとしていて最低限の容量を投与した、そしてトイレのために5分ほど部屋を離れた、と話している。しかしながら携帯電話の通話記録は、マーレーが部屋を離れ、もっと長い間電話をしていたことを示している。ジャクソンの呼吸停止に気づいた後のマーレーの行動もこの事件の重要な点である。中でも注目すべきは、CPRを床のような固い面ではなくベッドの上で行ったということだ。もし床の上で行っていれば、もっと大きな効果が得られていただろう。そして、迅速に救急へ電話をしなかったという点も重要だ。

ジャクソンの死後2年の間に、医師らはプロポフォールを「マイケル・ジャクソン・ドラッグ」と呼び始めた。プロポフォールの使用に対する反発を恐れている医師もいる。

ニューヨーク市立大ジョン・ジェイ・カレッジの法医学科長ローレンス・コブリンスキー医師は、プロポフォールを要求する有名人という状況は異例であり、病院内でプロポフォールの有効性について疑問を投げかけるべきではないと語る。

「素晴らしい薬であれば、有名人が亡くなったからといって、市場からその薬をなくすということにはならないのです」

(原文)
Propofol In Spotlight As Trial Gets Underway
Source: MJFC / cbsnews.com / AP
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