ジョン・ブランカ インタビュー - California Lawyer誌(その7)
その結果、ジャクソンが亡くなって15ヶ月で、エステートは3億1000万ドルの収益を上げた。これに対し、エルヴィス・プレスリーのエステート(エンタテイメント・ビジネス界での「金字塔」と思われていた)の利益は同じ期間で2500万ドルである。
「もし私のキャリアにおいて、マイケル・ジャクソンのエステートのためにやったこと以外のことを他に何もやらなければ、私はすごい仕事をしたと言い切れますよ」とブランカは誇らしげに言う。
亡きクライアントについて話すときと同様に敬意を表しはするものの、ブランカはジャクソン・ファミリーのほかのメンバーについてはコメントをするつもりはない。彼は家族からは正しく評価されていないと感じていて、マイケルのためになるような行動をしていない者もいると考えている、とだけここでは言っておこう。
この業界では、何もしないことが最善ということもある。マイケル・ジャクソン・エステートの執行人としてのブランカとマクレーンの代理を務める訴訟担当はハワード・ワイツマンである。ワイツマンはサンタモニカの法律事務所「Kinsella Weitzman Iser Kump & Aldisert」のパートナーである。ワイツマンによれば、数年前財務問題が手に負えなくなりつつあるとき、ジャクソンはビートルズの曲が含まれているATVミュージック・カタログにおける彼の資産を売却するよう勧められたという。ブランカはジャクソンにこう言った。「もし決してやるべきではないことがあるとすれば、それはカタログを売ることだ」。ジャクソンはそれを聞き入れ、そのカタログは彼の遺産の中で最も価値のある資産として残っている。
ブランカは明日にでも引退し、イタリア製アンティークに囲まれたビバリーヒルズの自宅で二番目の妻リンダと二人の息子たちとともに気楽に暮らすことだってできるはずである。しかし、彼には仕事をやめるというプランはない。「弁護士でいることが大好きなんですよ」と彼は説明する。たぶんもっと具体的に言うと、彼は音楽とミュージシャンというもののファンなのである。
数年前ブランカが、アルコールと薬物の中毒に苦しむアーティストを救済するためにMusicians Assistance Programの結成の手伝いをしたのはこのためだ。これは後に、困っているミュージシャンが医療や葬儀の手配を含むさまざまなサービスを得られるよう援助するという、より大きな使命とともに、MusiCaresに統合された。ブランカは今MusiCareの名誉会長である。
また、彼は古い世代のミュージシャンにも手を差し伸べてきた。自らの歌の著作権を失ったり、適正なロイヤリティーが支払われていないミュージシャンたちで、その中にはドン・ヘンリーやジョン・フォガティ、ビーチボーイズ、ドアーズのメンバーらが含まれている。
新しい世代のクライアントに目を配り、古い世代のクライアントの遺産や事務的業務の面倒を見るというその間で、ジョン・ブランカはこれからも忙しくしていることだろう、音楽というものを支えながら。
(終わり)
「もし私のキャリアにおいて、マイケル・ジャクソンのエステートのためにやったこと以外のことを他に何もやらなければ、私はすごい仕事をしたと言い切れますよ」とブランカは誇らしげに言う。
亡きクライアントについて話すときと同様に敬意を表しはするものの、ブランカはジャクソン・ファミリーのほかのメンバーについてはコメントをするつもりはない。彼は家族からは正しく評価されていないと感じていて、マイケルのためになるような行動をしていない者もいると考えている、とだけここでは言っておこう。
この業界では、何もしないことが最善ということもある。マイケル・ジャクソン・エステートの執行人としてのブランカとマクレーンの代理を務める訴訟担当はハワード・ワイツマンである。ワイツマンはサンタモニカの法律事務所「Kinsella Weitzman Iser Kump & Aldisert」のパートナーである。ワイツマンによれば、数年前財務問題が手に負えなくなりつつあるとき、ジャクソンはビートルズの曲が含まれているATVミュージック・カタログにおける彼の資産を売却するよう勧められたという。ブランカはジャクソンにこう言った。「もし決してやるべきではないことがあるとすれば、それはカタログを売ることだ」。ジャクソンはそれを聞き入れ、そのカタログは彼の遺産の中で最も価値のある資産として残っている。
ブランカは明日にでも引退し、イタリア製アンティークに囲まれたビバリーヒルズの自宅で二番目の妻リンダと二人の息子たちとともに気楽に暮らすことだってできるはずである。しかし、彼には仕事をやめるというプランはない。「弁護士でいることが大好きなんですよ」と彼は説明する。たぶんもっと具体的に言うと、彼は音楽とミュージシャンというもののファンなのである。
数年前ブランカが、アルコールと薬物の中毒に苦しむアーティストを救済するためにMusicians Assistance Programの結成の手伝いをしたのはこのためだ。これは後に、困っているミュージシャンが医療や葬儀の手配を含むさまざまなサービスを得られるよう援助するという、より大きな使命とともに、MusiCaresに統合された。ブランカは今MusiCareの名誉会長である。
また、彼は古い世代のミュージシャンにも手を差し伸べてきた。自らの歌の著作権を失ったり、適正なロイヤリティーが支払われていないミュージシャンたちで、その中にはドン・ヘンリーやジョン・フォガティ、ビーチボーイズ、ドアーズのメンバーらが含まれている。
新しい世代のクライアントに目を配り、古い世代のクライアントの遺産や事務的業務の面倒を見るというその間で、ジョン・ブランカはこれからも忙しくしていることだろう、音楽というものを支えながら。
(終わり)
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