シルク・ドゥ・ソレイユでマイケルを蘇らせる
マイケル・ジャクソンがプロポフォールの過剰投与によりロサンゼルスで亡くなってちょうど二年のその日、ジェイミー・キングはモントリオールの自宅で椅子にかけている。シルク・ドゥ・ソレイユの「Michael Jackson - The Immortal World Tour」に向けての挑戦的なリハーサルの合間のことである。
「マイケルが亡くなったというニュースを聞いたまさにその瞬間のことを覚えています」とキングは静かに語った。「マドンナとロンドンにいたんです。O2アリーナで、『Sticky & Sweet』をやっていたんですよ。そこはマイケルが『This Is It』ツアーをやることになっていた場所です。それがマイケルについての最後の記憶です。マイケルは亡くなった、私たちはここにいる。彼はここにくることになっていた。しかし・・・・」
シルク・ドゥ・ソレイユとマイケル・ジャクソン・エステートの提携の下、キングが書き、デザインし、監督をするマルチ・メディア・ライブショーについて活発な会話となっていてもおかしくないのだが、それはどこか悲しげなひと時であった。「だから、マイケルを不滅のものとするよう要請されるということは、まさに言いようのないことだったんですよ」
主催者らは、今回のツアー(10月2日にモントリオールで開幕し、2012年9月まで80の会場で開催される)について、180公演で観客動員150万人、10億ドル(約785億円)を越える収益を見込んでいる。
ジャクソンのマルチトラック・ボーカルが生バンドの演奏とともに使用されることになっている。キーボード奏者で音楽監督を務めるグレッグ・フィリンゲインズやドラマーのジョナサン・"シュガーフット"・モフェットといった、ジャクソンのツアーに参加したことのあるキーとなるプレーヤーがバンドのメンバーに名を連ねている。
これまでのようなシルク・ドゥ・ソレイユのショーを予想している観客は驚くことになるだろう。
「これまでのものとは違います」とシルク・ドゥ・ソレイユのエグゼクティブ・プロデューサー、スティーブン・モンゴーは言う。「ミュージシャンやダンサー、アクロバットが出演するライブ・コンサートなのです。私たちは、マイケルを称え、マイケルの音楽を称え、マイケルのダンスを称えたいのです。だから私たちはこのショーを、マイケルのふるさとであるネバーランドを土台としたものにしたかったのです」
エステートの共同執行人ジョン・ブランカ(弁護士)とジョン・マクレーン(Interscope Records設立者)が、シルク・ドゥ・ソレイユの設立者でCEOのガイ・ラリベルテそしてモンゴーらとともにショーを制作するために計画を練ったのは、マイケル・ジャクソンの死去から9ヶ月後、ネバーランドへ視察に行ったときのことである。
「ジェイミーとは5、6年の間ずっと連絡を取り合っていました。彼と何ができるのかをずっと検討していたんです」とモンゴーは言う。「シルクと彼とで将来ショーをやることについて、彼とは話を始めていたんです。エステートもジェイミーのことをよく知っていました。だからこのショーをやるという機会がめぐってきた時、我々みんなが彼の名を真っ先に思い浮かべたのです」
「The Immortal World Tour」は、ポップ・アイコンとシルク・ドゥ・ソレイユの別次元のアクロバットを組み合わせるという試みの第三弾である。「The Beatles Love」と「Viva Elvis」は、ラスベガスの常設劇場ですべて完売となったが、今回は、ポップ・ミュージックのショーでツアーを行うという初の試みとなる。
「マイケルは、ビデオや新しい技術、特にホログラフィック技術を使って常にステージの上にいることになります」とキングは語る。「最も重要な点としては、音楽によって進行するショーですから、マイケルの音楽を使っているということです。マイケルは語り手ですから、彼の声が常に会場に響いているのです」
セットは30台のトレーラーで運ばれる。ピンク・フロイドやデヴィッド・ボウイのセットを手がけたマーク・フィッシャーによるデザインだ。
ジャクソンのライブ・パフォーマンスがそうであったように、ショーのエネルギーはダンスから生まれてくる。「マイケル・ジャクソンの象徴的振付は常に参考にしています」とキングは言う。キングはジャクソンとともにほぼ二年間、ダンサー、振付師として仕事をした経験がある。「ご存知の通り、シルクのマジックについてもっとも偉大な点は、マイケルのダンスをもっと魔法のような方法で想像することができるということです。マイケルですら想像していなかったものになります。アリーナの天井でムーンウォークを逆さまにやる、ということも可能なのです。
5,000万ドル(約40億円)を越える予算を使ったこの作品は、ジャクソンの曲を65曲使用することをうたい文句としており、スタンダードなアレンジからリミックス、マッシュアップが施され、ジャクソンの振付とシルクのトレードマークであるアクロバットが盛り込まれる。
「今までのどのロック・ショーにも似ていないものになります」と、2010年3月よりこのプロジェクトに取り組んでいるキングは豪語する。「ハイブリッドなショーなのです。ロック・ショーとシルク・ショーのアイデアが取り入れられています。そしてツアーに出ようとしているんです」
原文:http://www.variety.com/article/VR1118039762?refCatId=15
ソース: MJエステート / MJJFANCLUB.JP
「マイケルが亡くなったというニュースを聞いたまさにその瞬間のことを覚えています」とキングは静かに語った。「マドンナとロンドンにいたんです。O2アリーナで、『Sticky & Sweet』をやっていたんですよ。そこはマイケルが『This Is It』ツアーをやることになっていた場所です。それがマイケルについての最後の記憶です。マイケルは亡くなった、私たちはここにいる。彼はここにくることになっていた。しかし・・・・」
シルク・ドゥ・ソレイユとマイケル・ジャクソン・エステートの提携の下、キングが書き、デザインし、監督をするマルチ・メディア・ライブショーについて活発な会話となっていてもおかしくないのだが、それはどこか悲しげなひと時であった。「だから、マイケルを不滅のものとするよう要請されるということは、まさに言いようのないことだったんですよ」
主催者らは、今回のツアー(10月2日にモントリオールで開幕し、2012年9月まで80の会場で開催される)について、180公演で観客動員150万人、10億ドル(約785億円)を越える収益を見込んでいる。
ジャクソンのマルチトラック・ボーカルが生バンドの演奏とともに使用されることになっている。キーボード奏者で音楽監督を務めるグレッグ・フィリンゲインズやドラマーのジョナサン・"シュガーフット"・モフェットといった、ジャクソンのツアーに参加したことのあるキーとなるプレーヤーがバンドのメンバーに名を連ねている。
これまでのようなシルク・ドゥ・ソレイユのショーを予想している観客は驚くことになるだろう。
「これまでのものとは違います」とシルク・ドゥ・ソレイユのエグゼクティブ・プロデューサー、スティーブン・モンゴーは言う。「ミュージシャンやダンサー、アクロバットが出演するライブ・コンサートなのです。私たちは、マイケルを称え、マイケルの音楽を称え、マイケルのダンスを称えたいのです。だから私たちはこのショーを、マイケルのふるさとであるネバーランドを土台としたものにしたかったのです」
エステートの共同執行人ジョン・ブランカ(弁護士)とジョン・マクレーン(Interscope Records設立者)が、シルク・ドゥ・ソレイユの設立者でCEOのガイ・ラリベルテそしてモンゴーらとともにショーを制作するために計画を練ったのは、マイケル・ジャクソンの死去から9ヶ月後、ネバーランドへ視察に行ったときのことである。
「ジェイミーとは5、6年の間ずっと連絡を取り合っていました。彼と何ができるのかをずっと検討していたんです」とモンゴーは言う。「シルクと彼とで将来ショーをやることについて、彼とは話を始めていたんです。エステートもジェイミーのことをよく知っていました。だからこのショーをやるという機会がめぐってきた時、我々みんなが彼の名を真っ先に思い浮かべたのです」
「The Immortal World Tour」は、ポップ・アイコンとシルク・ドゥ・ソレイユの別次元のアクロバットを組み合わせるという試みの第三弾である。「The Beatles Love」と「Viva Elvis」は、ラスベガスの常設劇場ですべて完売となったが、今回は、ポップ・ミュージックのショーでツアーを行うという初の試みとなる。
「マイケルは、ビデオや新しい技術、特にホログラフィック技術を使って常にステージの上にいることになります」とキングは語る。「最も重要な点としては、音楽によって進行するショーですから、マイケルの音楽を使っているということです。マイケルは語り手ですから、彼の声が常に会場に響いているのです」
セットは30台のトレーラーで運ばれる。ピンク・フロイドやデヴィッド・ボウイのセットを手がけたマーク・フィッシャーによるデザインだ。
ジャクソンのライブ・パフォーマンスがそうであったように、ショーのエネルギーはダンスから生まれてくる。「マイケル・ジャクソンの象徴的振付は常に参考にしています」とキングは言う。キングはジャクソンとともにほぼ二年間、ダンサー、振付師として仕事をした経験がある。「ご存知の通り、シルクのマジックについてもっとも偉大な点は、マイケルのダンスをもっと魔法のような方法で想像することができるということです。マイケルですら想像していなかったものになります。アリーナの天井でムーンウォークを逆さまにやる、ということも可能なのです。
5,000万ドル(約40億円)を越える予算を使ったこの作品は、ジャクソンの曲を65曲使用することをうたい文句としており、スタンダードなアレンジからリミックス、マッシュアップが施され、ジャクソンの振付とシルクのトレードマークであるアクロバットが盛り込まれる。
「今までのどのロック・ショーにも似ていないものになります」と、2010年3月よりこのプロジェクトに取り組んでいるキングは豪語する。「ハイブリッドなショーなのです。ロック・ショーとシルク・ショーのアイデアが取り入れられています。そしてツアーに出ようとしているんです」
原文:http://www.variety.com/article/VR1118039762?refCatId=15
ソース: MJエステート / MJJFANCLUB.JP
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