AEG裁判:冒頭陳述(その1)

コンサート・プロモーターAEGライブに対する不法死亡訴訟の冒頭陳述では、マイケル・ジャクソンの薬物中毒との戦いが示された。公判の最初の一時間は、相反するマイケルの描写が浮かび上がった。キャサリン・ジャクソンの弁護士はマイケルの薬物問題を認めつつ、彼が思いやりのある息子であり父親であったことを示そうと試みた。

キャサリン・ジャクソンの弁護士は、「You Are My Life」と名づけられた3人の子供たちのために書かれレコーディングされた感傷的なマイケルの曲を陪審員らに向けて流した。

「きみ(たち)は太陽、僕を夜空に瞬く星たちよりも輝かせてくれる。きみ(たち)は月、僕の心の中で輝く月。きみ(たち)は僕の昼、僕の夜、僕の世界。きみ(たち)は僕のいのち」

ランディとリビーは母キャサリンとともに最前列、陪審員から数フィートの場所に座った。小さな法廷内が亡き息子の優しい声で満たされる中、キャサリン・ジャクソンは顔の涙をぬぐった。

45の座席の多くがジャクソン家を含む裁判関係者に割り当てられたため、ジャーナリスト16人と数人の一般傍聴者のみが法廷内に入ることを許された。ロサンゼルス郡上級裁判所のイヴェット・パラスエロス判事は、CNNによる公判のテレビ中継の要請を却下している。

数多くの写真や走り書きのメモが陪審員らに提示された。ジャクソン家の弁護士が、マイケル・ジャクソンの大成功のコンサート・ツアーやスーパーボウルのパフォーマンスに触れると、数人の陪審員はうなずいていた。パニッシュ弁護士が、キャサリン・ジャクソンに宛てた、彼女に対する思いがつづられた亡き息子のメモを読み上げると、彼女は目元を押さえた。

「僕の成功はすべて、母に誇らしい気持ちになってほしかったということが元になっています。認めるという微笑みを勝ち取るためです」とそのメモには記されている。

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AEGライブの重役たちは、マイケル・ジャクソンの健康状態と専属医の倫理的衝突(ジレンマ)を無視した「無慈悲な連中」であり、それがマイケル・ジャクソンを死に至らしめたのだ、とジャクソン家の弁護士は主張した。ブライアン・パニッシュ弁護士は、AEGがコンラッド・マーレーにとっての利益の衝突を生じさせ、巨大な報酬とマイケル・ジャクソンのケアのどちらかを選択するよう強いたのだと述べた。パニッシュ弁護士は陪審員に対し、AEGは競争圧力を感じており、ジャクソンのツアーが是が非でも成功することを望んでいたと述べた。

「皆さんにとって疑問の余地はないでしょう。彼らは無慈悲で是が非でもナンバーワンになりたかったのです。(・・・・・)彼らはもみくちゃの波の中で誰が道を失うのかということについて気に留めなかったのです。(・・・・・)私たちは同情が欲しいのではありません。真実と正義を求めています」とパニッシュ弁護士は述べた。

ポップ・アイコンの死に対する法的義務として世界最大のエンタテイメント企業がジャクソンの母親と3人の子供たちに数十億ドルを支払うべきかどうかを、日給15ドルの陪審員たちが判断することとなる。

AEGの重役らは、ジャクソンが精神的肉体的に弱っていたことを知っていたとパニッシュ弁護士は陪審員らに述べた。ジャクソンがカムバック・コンサートの準備中、マーレーが専属医として働き始めた後の数週間は、ジャクソンは「明らかな急降下状態」であった。

マーレーがこの仕事に対し500万ドルを要求し、最終的に月15万ドルで合意に達したということがもう一つの兆候と受け止められるべきだったとパニッシュ弁護士は述べた。他の医師は、ジャクソンが「クリーン」(薬物依存でなければという意味)である限り、月に4万ドルでこの仕事を請け負うとAEGに言った、とパニッシュ弁護士は述べた。パニッシュ弁護士は、(マーレーの報酬要求は「常軌を逸している」と認めた)あるAEG側の(専門家)証人のビデオを陪審員に向けて流した。

「あれが警告でした。なぜなら、莫大な金額だったからです」と弁護側の証人マーティー・ホムは述べている。

「AEGはこの明らかな警告を無視し、マーレー医師を雇ったのです」とパニッシュ弁護士は述べた。

この裁判の基礎となるものは、AEGライブの共同CEOポール・ゴンガウェアがジャクソンの死の11日前に書いた一通の電子メールだ。この電子メールは、その前日にリハーサルを欠席させたマーレーについての懸念を訴えたショーの監督ケニー・オルテガに宛てたものである:「給料を払っているのはMJではなくAEGであるということを(マーレーに)思い出させたい。自分が何を期待されているのか思い出させたい」。ジャクソンの健康状態が不安であったにもかかわらずリハーサルの準備をさせるようマーレーにプレッシャーをかけるために、ジャクソンの専属医としての実入りの良い仕事を失うことの恐れをAEGライブが使った。この電子メールがその証拠であるとジャクソン家の弁護士は主張している。

月曜日に法廷内で流された宣誓供述ビデオの中でゴンガウェアは、ジャクソン家の弁護士が「決定的証拠」だといっているこの電子メールについて、書いたことを覚えていないと述べている。90年代にジャクソンのツアーを二度マネージメントしたゴンガウェアは、コンサート・ツアー中のジャクソンが中毒性の鎮静剤に依存していたことを知っていた、とパニッシュ弁護士は述べた。1993年にこの件でゴンガウェアに警告したという一人の医師のビデオをパニッシュ弁護士は流した。

「介入する必要があると感じました。解毒する必要がありました」とスチュアート・フィンケルスタイン医師は述べている。

さらにパニッシュ弁護士は、2009年3月のO2アリーナでのマイケル・ジャクソンの記者会見前に送付された電子メールを提示した。その中でAEGライブのCEOランディ・フィリップスがAEGの親会社の元CEOティム・レイウェケに宛てて、ジャクソンが飲んでおりファンに向って話すことを拒んでいると書いている。

「今まで見たこともない恐怖だ。彼は、感情的で泥酔し混乱している。自己嫌悪に満ち、ショータイムだということを疑っている。彼は死ぬほど怯えている」

パニッシュ弁護士は、ジャクソンの振る舞いは、AEGが生前に無視した兆候の一つであると述べた。彼は陪審員に対し、マイケル・ジャクソンの死についての法的責任を決定するのは陪審員であると述べ、そしてマイケル・ジャクソンの問題ではなくAEGの行動について見るべきだと語った。

「マイケルは究極の代償を払いました。彼は亡くなったのです。マイケルは責任を負ったのです」とパニッシュ弁護士は述べた。(その2へ続く)

AEG裁判:冒頭陳述(その2)

弁護側の冒頭陳述の初めに、AEGライブの弁護士マーヴィン・プットナムが陪審員らに対し、「私たちは不快なものをお見せすることになります」と警告した。AEGライブはマイケル・ジャクソンの「深く暗い秘密」を明かす以外に選択の余地がない、なぜなら、AEGライブは、ジャクソン家による、マイケル・ジャクソンの死に対する法的責任追及から身を守らねばならないからだ、とプットナム弁護士は述べた。

彼は、ゴンガウェアやその他のAEGの重役たちにはジャクソンが睡眠のためにプロポフォールを使っていたということを知る術はなかったと強調した。

「AEGは10年にも及ぶプロポフォール服用歴については何も知りませんでした。彼らはコンサート・プロモーターです。その彼らがどうやったら知ることができたでしょうか?」

彼は、ジャクソンの元妻であり二人の上の子の母親であるデビー・ロウが、看護師だった90年代にジャクソンにプロポフォールを投与する手伝いをしたことを証言すると約束した。「彼女は、ツアー中にホテルで、眠らせるために複数の医師がミスター・ジャクソンにプロポフォールを投与するのを見ていたのです」と彼は述べた。その中にはミュンヘンやロンドン、パリでのツアーが含まれている。

「周囲を欺いていたというのが真実なのです」、プットナム弁護士はジャクソンのプロポフォール使用について述べた。「彼は、彼を手助けしたかもしれない人物を距離を置いて確保していました。そして、誰も彼の深く暗い秘密を知らなかったのです」

プライベートの部分を守るジャクソンの力は、すなわちAEGがジャクソンの破滅状態という兆候に気付くことは不可能だったということを意味している、とプットナム弁護士は述べた。そして、ジャクソン家のメンバーが、介入しようとする試みがうまくいかなかったこと、起こっていることについての知識に欠けていたということを証言するだろうと付け加えた。

「もし彼らが起きている事を知らなかったのなら、他の誰がそこに問題があったと考えることができたでしょうか?」とプットナム弁護士は述べた。

AEGは、ジャクソン自身に死の原因があったこと、彼がマーレーをフルタイムの医師として選んだこと、そして彼の薬物中毒が、致命的となった一連の選択を導いたのだと主張している。

「この裁判は個人の選択の問題なのです。自分自身による選択の責任は自分で負うものです。AEGライブが引き起こした悲劇ではなかったのです」

マーレーはAEGに雇用されてはいなかった。むしろ、ジャクソンが亡くなるまでの4年近くの間、ジャクソンによって選ばれ報酬を支払われていたのだ、とAEGライブの弁護士は主張した。

「AEGライブはマーレー医師に報酬を支払ったことはありません」とプットナム弁護士は述べた。

プットナム弁護士は、ジャクソンの死の2日後にロス市警のマルティネス刑事が行ったマーレーの事情聴取の一部を流した。

「私はマイケル・ジャクソンに雇われていますが、AEGを通じて報酬を受け取っています」とマーレーは警察に話している。

プットナム弁護士は薬物を求めたジャクソンのドクター・ショッピングに焦点を当て、ジャクソンが薬物を求めた40人の医師と看護師の表を示した。そして、ジャクソンに対する児童性的虐待の告発(裁判の後無罪となった)が関連している、なぜならそれらの告発の結果、薬物使用量が増大することになったからだと付け加えた。

月曜日の法廷の開始前、パラスエロス判事はジャクソン家側の証人の証言を許可する裁定を下したが、彼らの意見の一部は制限した。パラスエロス判事は、マイケル・ジャクソンの死についてAEGの法的責任が認められた場合にAEGが支払うべきであるとジャクソン家が主張する損害賠償額を制限していた初期の暫定決定を覆した。これにより、損害賠償額は10億ドルまで上がる可能性が出てきた。ジャクソン家側の証人の一人、公認会計士のアーサー・アークは、マイケル・ジャクソンが世界中で「This Is It」ツアーを260公演行えば14億ドルを稼いだ可能性があると見積もった。AEGの重役らはロンドンで計画されていた50公演を拡大することについて議論していたとジャクソン家の弁護士は述べた。

アークの証言の許可を判事に求める際、ジャクソン家の弁護士ペリー・サンダースは、2009年3月に「This Is It」コンサートのチケットが売り出された際に「世界の歴史上の人物を見たいという最高の需要がありました。誰も近づいたことがないのです」と述べた。

「たくさんの需要があったのです。数時間で200万の席が埋まりました」とサンダース弁護士は述べ、AEGライブのCEOランディ・フィリップスからAEGのオーナーに宛てた電子メールを引用し、ロンドンの「需要を全て満たすにはあと100公演必要だろう」とフィリップスは書いていると述べた。ジャクソンはワールドツアーで東京ドームを数回満員にしただろうとサンダース弁護士は述べた。

しかしAEGの弁護士サブリナ・ストロングは、ジャクソンが亡くなるまでにロンドンでの50公演を完遂したかどうかですら「投機的だ」とした。ジャクソンは260公演こなしたことはなく、全盛期でさえそれほど稼いでいないとAEGの弁護士は主張した。「彼はそれに近づいてさえいません。シェール以外にそんなことをやった者はいないのです」

アークは、ジャクソンが65歳になるまでに4回のワールドツアーを行うという試算もしている。パラスエロス判事は審理の間に割って入り、ローリング・ストーンズは70歳でもツアーをしていると指摘した。ジャクソン家はさらに、ジャクソンがラスベガスでの長期公演やコマーシャル、衣服や映画から収入を得たであろうことを陪審員に納得させることになるだろう。

ストロング弁護士は、ジャクソンにはプロジェクトに失敗し、機会を逸してきた歴史があると主張、アークの見積もりを「希望、夢であり、賠償額の元にはなり得ない」とした。

新しい裁定の下、アークは陪審員に対し、ジャクソンの死により家族が蒙った「収益力の喪失」について話すことを許されるだろう。このことは、ジャクソンが衣服やコマーシャル、映画などで数百万ドルを稼いだであろうというジャクソン家の主張を陪審員が考慮することができるということを意味している。もし存命であれば65歳になるまでに5度のワールドツアーをこなしたであろうというアークの見積もりも考慮の対象となりうる。しかしながらAEGは、ジャクソンの過去の失敗が、金を稼ぐ力を弱めていたと主張した。ジャクソン家側の証人の中には、マーレーがAEGに雇用されていたのかどうかという疑問について意見を言う可能性がある者はいない。

冒頭陳述に続き、ジャクソン家の弁護士は火曜日の朝に最初の証人であり、ロサンゼルス市警の刑事でマイケル・ジャクソンの死を捜査したオーランド・マルティネスを呼ぶことになっている。(その3に続く)

AEG裁判:冒頭陳述(その3)

月曜日の法廷には少数のファンたちが集まり、彼らは「キング・オブ・ポップ」のための正義を求めていると話した。南カリフォルニア・コルトンの事務員ジュリア・トーマス(40)は、この裁判が、彼女が言うところのAEGがマイケル・ジャクソンに対して働いた悪事を、そして彼らがマイケル・ジャクソンに突きつけた要求についてを明らかにすることを望んでいると語った。

「彼らは暴露されようとしています。なぜなら彼らはマイケルを虐げ、眠るために鎮静剤を要するまで彼に死ぬほど圧力をかけたからです」

この裁判の関係者

キャサリン・ジャクソン:マイケル・ジャクソンの母親。82歳。AEGの弁護士によって9時間以上も証言させられた。マイケル・ジャクソンの3人の子供たちの後見人として、彼女はマイケル・ジャクソンのカムバック・コンサートをプロモートしていたAEGライブに対する今回の不法死亡訴訟の原告である。

プリンス・ジャクソン:マイケルの長子。AEGライブに対するジャクソン家の裁判の鍵となる証人と考えられている。彼の父親が生涯最後の日々の中でAEGについて何を語っていたのか、彼が証言すると見られているからである。16歳のプリンスは一人前になりつつある。彼は今や運転免許証を持ち、仕事も持っている。

パリス・ジャクソン:マイケル・ジャクソンの15歳の娘である彼女は証人リストに挙げられており、3月21日に、父の死についてAEGライブの弁護士から数時間におよび尋問された。パリスは率直な発言のティーンであり、100万以上のツイッター・フォロワーたちに向けてしばしばメッセージを発信している。

ブランケット・ジャクソン:AEGライブはブランケット(11)に証言を命じるよう判事に要請したが、また彼はAEGライブを訴える4人の原告の一人であるが、マイケルの末子である彼は本裁判では証言しない。彼の医師が法廷に覚書を提出し、彼にとって証言することが「医学的に有害」であるとする意見を出している。

ケヴィン・ボイル:ロサンゼルスの傷害専門弁護士。AEGライブに対する不法死亡訴訟における少なくとも6人の弁護士からなるジャクソン家側の弁護団のリーダーである。彼が手掛けた著名な裁判としては、イラクでヘリコプターが故障して墜落したことにより負傷した二名の兵士とボーイング社との大型和解交渉で、兵士側代理人を務めたことが挙げられる。

ペリー・サンダース・Jr:キャサリン・ジャクソンの個人弁護士であり、キャサリン・ジャクソンとマイケル・ジャクソン・エステートの関係、遺言検認裁判、そして今回の不法死亡訴訟で彼女の手助けをしている。彼は、ビギー・スモールズの家族が彼の死についての捜査をめぐってロサンゼルス市を訴えた裁判で家族側の代理人を務めたことで知られている。

マーヴィン・プットナム:AEGライブの主任弁護士として不法死亡訴訟を戦っている。公式バイオグラフィーによれば、彼の法律実務の主たる焦点は「米憲法修正第1条で保障された権利(表現の自由)を守るメディア」である。

フィリップ・アンシュッツ:AEGライブの親会社AEGの億万長者オーナーである彼はジャクソン家側の証人リストに挙げられている。彼は、ロサンゼルスにNFLのチームを誘致するために、同市のダウンタウンにフットボール・スタジアムを建設しようという活動の推進役である。最近、AEGを80億ドルで売却しようとしたが撤回した。

ティム・レイウェケ:彼はAEG内でもっと積極的な役割を担っているとフィリップ・アンシュッツがアナウンスし、最近AEGの社長職を解かれている。ジャクソン家の弁護士は、マイケル・ジャクソンの健康状態の不安についてのレイウェケと重役たちとの間で交わされた電子メールが本裁判での重要な証拠であると言っている。

ジョー・ジャクソン:マイケル・ジャクソンの父。84歳。証人リストに挙げられており、証言する可能性がある。妻とは別にラスベガスに住むジョー・ジャクソンは昨年軽度の脳卒中を患った。ジョーに近いものによると、彼はその影響を受けているという。

ランディ・フィリップス:2009年7月にロンドンで開催されることになっていたカムバック・ツアー「This Is It」でマイケル・ジャクソンと契約したコンサート・プロモーター、AEGライブの社長。ジャクソン家の訴状によると、フィリップスはマイケル・ジャクソンの死の直前の数週間、コンラッド・マーレー医師の治療を監督しており、損害に対する同社の法的責任を生じさせた。フィリップスと他の重役たちとの間で交わされた電子メールは、ジャクソンがリハーサルを欠席したことを彼らが心配しており、彼に準備をさせるためにマーレーの手助けを求めていたことを示している。

ポール・ゴンガウェア:AEGライブの共同CEO。カムバック・コンサートの準備中のマイケル・ジャクソンと緊密に仕事をしていた。コンラッド・マーレー医師の刑事裁判時に証言し、同医師にコンタクトし、ジャクソンの求めで同医師を雇用する交渉を行ったと述べた。AEGの弁護士によると、マーレーを選び、雇用し、監督していたのはマイケル・ジャクソンである。ゴンガウェアはジャクソンをよく知っており、過去にはジャクソンのツアー・マネージャーであった。

ケニー・オルテガ:彼は「This Is It」の監督と振付でマイケル・ジャクソンとAEGライブによって起用された。ジャクソンの「Dangerous」、「HIStory」それぞれのツアーで振付を担当した彼は、コンラッド・マーレー刑事裁判で、死の直前のリハーサルで「ジャクソンは弱っていた」と証言した。

コンラッド・マーレー:死の直前の2ヶ月間、マイケル・ジャクソンの専属医であり、手術用麻酔薬を毎晩投与していた。検視局はこれがジャクソンの死因であると断定した。刑事裁判について控訴中のマーレーは自分に不利になるのを防ぐために黙秘権を行使すると断言、本裁判での証言を拒否している。マーレーに証言を命じるかどうか判事が決定するために、陪審員がいない状態で証言するために刑務所から法廷に連れてこられるという可能性は残っている。

ジョン・ブランカ:マイケル・ジャクソン・エステートの二人の遺言執行人の一人。ブランカはジャクソンが亡くなる7年前まで彼の弁護士を務めていた。ブランカによれば、亡くなる数週間前に再びジャクソンが彼を雇ったという。

原文: ■ Opening Statements In AEG Live Trial
Source: MJFC / CNN / Press Association / Brandon Sun / ABS CBN News / Reuters

AEG裁判:ジャクソン兄弟姉妹の傍聴に制限

AEGライブに対する不法死亡訴訟で、一度に法廷内に入れるマイケル・ジャクソンの兄弟姉妹は一人だけ、と判事が火曜日に命じた。

公判二日目の冒頭、AEGライブの弁護士が、「法廷内に彼らを入れることによるリスク」を主張した。AEGは、ジャネット、ジャーメイン、ジャッキー、ティト、ラトーヤ、リビー、そしてランディを弁護側の証人として呼ぶことを求めている。マーロンのみが弁護側の証人リストには挙げられていない。AEGの弁護士マーヴィン・プットナムは月曜日の冒頭陳述で、ジャクソン家のメンバーが、マイケル・ジャクソンの薬物中毒に介入しようとして失敗したことや事態に対する認識不足について証言するだろうと述べた。

弁護側の弁護士は、ランディ・ジャクソン(だだ一人、火曜日に母キャサリン・ジャクソンとともに傍聴)を退出させるべきだと要請した。その後ジャクソン家の弁護士ブライアン・パニッシュが判事に対し、キャサリン・ジャクソン(82)は原告であるために法廷内にとどまることができるが、毎日の出廷には子供たちのうちの一人が彼女には必要だと述べた。

「彼がとどまることは認めます。しかし法廷内に5人を入れることは認めません」とロサンゼルス郡上級裁判所イヴェット・パラスエロス判事は述べた。

ランディとリビーが月曜日には傍聴していた。2011年のコンラッド・マーレー医師に対する刑事裁判では兄弟姉妹達全員が何度も傍聴していた。有名な芸能一家のメンバーが法廷内にいるということは陪審員に影響しかねない。なぜなら、彼らは小さなロサンゼルスの法廷内で、陪審員席から数フィートの位置に座っているからである。

■ Judge Limits Jackson Siblings' Attendance
(30-4-2013) Just one of Michael Jackson's brothers and sisters can sit in the courtroom at one time in the family's wrongful death suit against AEG Live, a judge ordered Tuesday.

AEG Live lawyers argued at the start of the second day of the trial that there was "a risk in allowing any of them in the courtroom." AEG expects to call Janet, Jermaine, Jackie, Tito, La Toya, Rebbie and Randy Jackson as witnesses in its defense. Only brother Marlon Jackson is not on the defense witness list. AEG lawyer Marvin Putnam said in his opening statement Monday that Jackson family members will testify about their failed attempts to intervene with Michael Jackson's drug addiction and their lack of knowledge about what was happening.

The defense lawyers asked that Randy Jackson, the only one attending the trial Tuesday with his mother, Katherine Jackson, be booted from court. After that, Jackson lawyer Brian Panish told the judge that Katherine Jackson (82), who can stay in court because she is a plaintiff, needed one of her children to sit with her each day.

"He can remain, but you cannot have five in the courtroom," Los Angeles County Superior Court Judge Yvette Palazuelos said.

Randy and Rebbie Jackson attended court Monday. All of the siblings attended the 2011 criminal trial of Dr. Conrad Murray at various times. Having members of the famous entertainment family in court could influence the jury because their seats are just a few feet away from the jury box in the small Los Angeles courtroom.

Source: MJFC / CNN

AEG裁判:緊急救命士の証言

火曜日に最初に呼ばれた証人は、2009年6月25日にマイケル・ジャクソンの家からの911コールを受けた、ロサンゼルス郡の緊急救命士、リチャード・セネフだった。彼はマイケル・ジャクソンの母親と3人の子供たちを利する証言をした。

セネフの証言内容は、大部分が、マーレー裁判の最初の証人として証言した内容の繰り返しであった。

「その患者は慢性疾患であるように私には思えました」とセネフは証言し、ジャクソンのあばら骨が見えたと述べた。「彼はとても青ざめていて痩せていました。私は、これはおそらくホスピスの患者だと思いました」。「彼は長く患った末の最後の段階にあるように見えました」。

「違う、違う、たった今こうなったんだ」とマーレーは言っていたとセネフは述べた。

ジャクソンは呼吸をしておらず、亡くなっているように見えたと彼は述べた。マイケル・ジャクソンはその時点で亡くなっているように見え、セネフはDNRがあるかどうか尋ねた。(訳注:do not resuscitate、蘇生措置拒否の意思表示があるかどうか尋ねたという意味)

またセネフは、点滴用のポールとバッグを患者のベッド脇で見たと説明した。

セネフによれば、コンラッド・マーレーは自分をマイケル・ジャクソンの「専属医」だと話したという。

「ベル・エア(ロサンゼルスの超高級住宅街)でさえ、専属医というのは普通ではありません」とセネフは証言した。

「専属医」という言葉は、AEG側弁護士にとって多少有利に働く可能性がある。AEG側はマーレーがマイケル・ジャクソンのコントロール下にあったことを示したいと考えているからだ。

マーレーは「取り乱している」ようであったが、「Thriller」歌手がプロポフォールを服用していたとは言わなかったとセネフは述べた。

「彼は青ざめていて、汗をかいていました。彼はとても忙しそうにしていました」とセネフはマーレーについて述べた。

CPRを使ってマイケル・ジャクソンを蘇生させるべく格闘している時、マーレーは正直ではなかったとセネフは証言した。マーレーはジャクソンの脱水症状の処置をしていたと話した。

セネフによれば、「『(心肺停止が)いつ起きたんですか?』」と尋ねたところ「たった今」とマーレーは答えたという。

しかしセネフは、ジャクソンの脈はなく、瞳孔は開いていて目は乾いていたと述べた。

「私達にとっては、たった今起きたというのはおかしな話でした。触ってみると彼の皮膚はとても冷たかったのです」とセネフは陪審員に対し述べた。

マイケル・ジャクソンを救急車に乗せた後、器具を回収するために2階の寝室へ戻ったときの事をセネフは説明した。その時、彼はマーレーが何かを取り上げて白いビニールのカバンに入れるのを見た。

「彼は立ちすくんでいるように見えました」とセネフは述べた。

マーレーは救命士らに、強力な麻酔薬プロポフォールを処方していたということは決して言わなかった。そしてジャクソン家の弁護士ブライアン・パニッシュはマーレーが証拠を隠そうとしていたことを示すものと見られている。

反対尋問では、マーレーは真実を話していないと思ったかどうかについて、AEGの弁護士がセネフに尋ねた。

「私はそのような話をしていません。そんなことは気に留めていません」と彼は答えた。

セネフの証言は、ジャクソンが亡くなった際の状況を陪審員に知らせるために重要だ。しかし、コンラッド・マーレーに対する裁判の法廷内を満たしていたドラマは再現されなかった。実際、時にはユーモアも交えられた。パニッシュ弁護士はセネフに、ネコを助けたことがあるかどうか尋ねたのだ。

「ネコを助けたことはありません」と、消防士でもある彼は冗談を言った。「通りで横たわっていたイヌを助けたことはあります」。

マイケル・ジャクソンをUCLAメディカルセンターの救命室に搬送した後で彼が応答した救急要請について、その皮肉なストーリーを彼は話した。彼の救急車はロサンゼルス西部の共同住宅へロシア人の高齢の女性を救助するために呼ばれたとセネフは語った。

「テレビでマイケル・ジャクソンが亡くなったというニュースを聞いてその女性は失神したのです」

彼女は倒れた際に頭部に軽症を負った。

「病院に搬送した時、彼女はかなり感情的でした」とセネフは語った。

マイケル・ジャクソンの死を最初に捜査したロサンゼルス市警察のオーランド・マルティネスが二人目の証人として呼ばれることになっている。

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■ Paramedic Testifies
(30-4-2013) The first witness called Tuesday was Richard Senneff, one of the Los Angeles County paramedics who responded to the 911 call from Michael Jackson's home on June 25, 2009. He testified on behalf of Michael Jackson's mother and his three children.

Senneff mostly repeated the testimony he gave as one of the first witnesses in the Murray trial:

"The patient appeared to be chronically ill to me," Senneff testified, saying he could see Jackson's ribs. "He was very pale and underweight. I thought perhaps this was a hospice patient." "He looked like someone who was at the end stage of a long disease process."

"No, no, this just happened," Murray told him, Senneff said.

Jackson was not breathing and appeared to be dead, he said. Michael Jackson seemed so far gone, Senneff asked if there was a DNR - do not resuscitate - order.

Senneff also described seeing an IV pole and bag by the patient's bed.

Conrad Murray identified himself to Senneff as Michael Jackson's "personal physician,” according to the paramedic.

"Even for Bel Air, a personal physician is unusual," Senneff testified.

The words “personal physician” could play slightly in favor of AEG defense lawyers, who want to show that Murray was under Michael Jackson’s control.

Murray appeared "frantic" but never mentioned that the "Thriller" singer had taken the anesthetic propofol, Senneff said.

"He was pale, he was sweating, he was very busy," Senneff said of Murray.

Senneff testified that Murray was less than truthful as paramedics struggled to revive Michael Jackson with CPR. Murray said he had been treating Jackson for dehydration.

" `When did this (cardiac arrest) happen?’ " Senneff said he asked. Murray, according to Senneff, replied: "Just now."

But Senneff said Jackson had no pulse, his pupils were fully dilated and his eyes were dry.

"To us it didn't make sense that it had just happened,” the paramedic told jurors. “His skin was very cool to the touch."

Senneff also described how he returned to the upstairs bedroom to retrieve some equipment after they had loaded Michael Jackson into the ambulance. That’s where he spotted Murray picking up items putting them into a white plastic bag.

"He looked like a deer in the headlights," Senneff said.

Murray never told the EMTs that he had administered the powerful anesthetic propofol, and family lawyer Brian Panish is expected to show that the doctor was trying to hide that evidence.

An AEG lawyer asked Senneff during cross-examination if he thought Murray was not telling him the truth.

"I don't even go there," he replied. "I'm not worried about that."

Senneff's testimony is important to informing the jury about the circumstances of Jackson's death, but the drama that filled the courtroom during the trial against Conrad Murray was not duplicated. In fact, humor sometimes emerged. Panish even asked Senneff whether he had ever rescued a cat.

"I have not rescued a cat," Senneff, who is also a firefighter, joked. "I rescued a dog that was lying in the street."

He also shared the ironic story of the next emergency he responded to after leaving Michael Jackson at the UCLA Medical Center's emergency room. His ambulance was called to a west Los Angeles apartment to help an elderly Russian woman, Senneff said.

"When she heard the news on TV that Michael Jackson had died, she fainted."

She suffered a minor head injury in her fall.

"She was just deeply emotional when we took her to the hospital," Senneff said.

Los Angeles Police Detective Orlando Martinez, who initially investigated Michael Jackson's death, is scheduled to be the second witness.

Source: MJFC / CNN / Reuters / NY Post

AEG裁判:ロス市警刑事の証言、マーレーの金銭問題がMJの死を招いた

コンラッド・マーレーの金銭問題がマイケル・ジャクソンの死の原因だ・・・この悲劇を捜査した刑事が法廷で語った。マイケル・ジャクソンの専属医は逼迫した金銭的苦境にあり、苦しむポップ・レジェンドの治療に対し約束された月15万ドルの報酬を得るためには何でもしただろう。ロサンゼルス市警刑事オーランド・マルティネスは証言した。

当初、マルティネス刑事は2009年6月25日の原因は事故か病気だと考えた。しかし、この心臓専門医が隠していた負債に気付き、新たな動機を見出した。すなわち、「利益」である。

マルティネス刑事は、マーレーがラスベガスに所有していた100万ポンド(約1億5000万円)の自宅が差し押さえられていること、住宅ローンの未払い、税金、養育費その他で数十万ポンドの負債を抱えていることに気がついた。加えて、彼の出費は月2700ドルの収入を上回っていた。そしてただ一人の患者・・・マイケル・ジャクソン・・・のために自分の診療所を閉鎖していた。マーレーの深刻な金銭的困窮から、「このうまい話のために」、マーレーが「収入を得るために必要なことをするために規則を破り、規則を曲げる」かもしれないと確信した、とマルティネス刑事は述べた。

当初、マイケル・ジャクソンの専属医として年500万ドル(約4億9000万円)を求めていたマーレーは、最終的には月15万ドル(約1500万円)で同意した。

「誰にとっても大金です。状況を観察し、彼が何をしたのか、どうやったのかということについて話を聞いて疑問が出てきました。金銭的側面に着目することが、金のためにマーレー医師は医師の倫理を軽視することも厭わないのだ、ということを考慮する上で重要だったかもしれません」とマルティネス刑事は証言した。

マイケル・ジャクソンの死の翌日に事情を聞いた時、マーレーはあるストーリーを作り上げて自分の行いを隠そうとしていた、とマルティネス刑事は語った。

「彼は正直でも率直でもありませんでした」とマルティネス刑事はロサンゼルス上級裁判所の陪審員に向けて語った。

マルティネスは法廷で、マイケル・ジャクソンの寝室で捜査員が発見した、プロポフォールのビンを含む様々な薬物の写真を提示した。

マルティネス刑事への尋問が木曜日に終了した後には、マイケル・ジャクソンの検視解剖を行った検視官補クリストファー・ロジャース医師が証言に呼ばれる予定である。金曜日には審理は予定されていない。

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■ Police Officer: Murray's Financial Trouble Led To MJ's Death - updated
(1-5-2013) Conrad Murray’s money problems were to blame for Michael Jackson’s death, the police officer who investigated the tragedy told a court. The star’s personal doctor was in such dire financial straits that he would do anything to get paid the $150,000 a month he was promised to treat the tormented pop legend, Los Angeles Police Detective Orlando Martinez testified.

At first, the officer thought the cause of the June 25, 2009 collapse was accidental or natural. But as he uncovered the debts the cardiologist had kept hidden he settled on a new motive – “financial gain.”

He found out the £1 million home that Murray owned in Las Vegas was being repossessed and the doctor owed hundreds of thousands of pounds in mortgage default payments, tax, child support and other debts. Additionally his expenses outweighed his income by $2,700 a month. And he had shut down his clinics to work for just one patient – Michael Jackson. Detective Martinez said Murray’s deep financial distress led him to believe that “for this easy money” he may “break the rules, bend the rules to do whatever he needed to get paid.

Murray, who initially asked AEG for $5 million to work for a year as Michael Jackson's personal physician, eventually agreed to take $150,000 a month.

"That's a lot of money for anyone," Martinez said. "Seeing the scene and talking to him about what he had done and how he did it raised questions. Focusing on the financial aspect may have been important for Dr. Murray's willingness to disregard his Hippocratic Oath for financial gain," he testified.

When Detective Martinez interviewed Murray following the death, he said the doctor made up a story to cover his own tracks.

“He was not being honest and forthright,” the officer told the jury at Los Angeles Superior Court.

Martinez also showed the court photographs of the various medications officers uncovered in Michael Jackson’s bedroom, including several vials of propofol.

Dr. Christopher Rogers, the deputy medical examiner who conducted the autopsy on Michael Jackson, will be called to testify after the questioning of Martinez concludes Thursday. No court is scheduled for Friday.

Source: MJFC / London Evening Standard / CNN
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